ヒッチハイク

　テレビの番組で、外国人がヒッチハイクする場面がある。テレビクルーがいるから成功しているフシがある。いや、クルーがドライバーから見えないところでも希望に応えている。やはり日本人はおもてなしの精神があるのだ。
　
　私も二度ヒッチハイクに出会った。ただし、旅行者ではなかった。
　京都に来たついでにレンタカーで天橋立や伊根町に行くことにした。その途中の路上脇に「伊根」と表示した紙を掲げた外国人カップルが立っていた。
　そのカップルを拾ったのである。ドイツ人で男性は京大に留学していると話していた。女性も留学生だったか覚えていない。伊根まで連れて行った。
　
　二度目は、田園都市線の梶が谷駅近くの246号で「名古屋」の紙を持っていた。聞けばオランダの青年でキャノンに勤めているとか。246号線は静岡方面に向うけれど「名古屋」の表示を見たなら敬遠されるだろう。要するにその場所では空振りだろう。
　私は川崎インターの入り口まで連れて行った。ここなら名古屋方面に向う車にSAで次々に乗せてもらえば目的が叶うだろうと話した。むろん、結果は知らない。
　ところで、梶が谷駅付近にキャノンの事業所か社員寮があるのだろうか。