本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

様々な死

2017-01-11 09:10:59 | Weblog
 落語家の三遊亭園歌は日蓮宗の僧侶でもある。この園歌が心筋梗塞で倒れて病院に搬送された。それで、「寺から病院に行ったのは俺くらいだ」を落語のネタにしている。なるほど、笑えた。
 
 作家の山田風太郎の父親は医者だった。その父親が菩提寺の和尚さんを往診に行って、そこで脳溢血で亡くなったそうだ。随筆で知ったが、手回しのいいお医者さんである。
 
 その山田風太郎は、人は生まれてくるときはみんな同じだが、死んでいくときは様々だと述べている。

 たしかに病死もあれば、自殺もあれば、事故死もある。病死といっても癌やそれこそ心筋梗塞も脳溢血もあって様々な死因の臨終を迎える。事故死も自動車事故だけではない。山の遭難や天変地異の災害に巻き込まれる不幸もある。とても天寿を全うすることは難しい。

 もっと悲惨なことは犯罪による唐突な死だろう。最近、殺人事件が多すぎる。いびつなことが多い社会で人は切れやすくなっているのではないか。