ミッキー・マントル元ヤンキースの選手の未使用のトレーディングカードが、史上最高額となる520万ドル(約5億4000万円)で落札されたとある。特殊なトレーディングカードだろうが、どんな人が高額に手を上げたのか。
光文社新書に『チラシで読む日本経済』という本があるようだ。20年以上も前の出版物らしい。
井上ひさしはエッセイで、この本から「最古のチラシといわれるのが、日本橋駿河町の呉服商、越後屋(現在の三越)が1683年の開店の際に配った「引札…」と引用していた。
この引札(チラシのことのようだ)が手元にあれば都心にマンションを買えるかもしれないというのだ。
マントルのカードはわずか70年ほど前のものだ。たしかに400年近くになる引札なら高値で落札されるだろう。とはいえ、誰がほしがるのかね。
イングランドのチェスターのアンティーク店で、ネコ好きのかみさんが、ネコをテーマにしたシガレット・カード24枚入りの額を買った。横3列、縦8列の長方形の額縁である。
カードは1936年もの。値段は225ポンド、当時のレートで4万円ぐらい。24種類のネコカードは1年に2回発行したのか、2年に亘ったものか知らない。
店主の話によると何枚かは「レアもの」と言っていたが、どのカードか忘れた。これ、オークションに付したなら値がつくかな。