近ごろ、トリアージという言葉がよく出てくる。事故、災害等で同時に複数の傷病者が発生した場合、重症度の高い傷病者の治療や病院搬送を優先させることのようだ。
アメリカのテレビドラマでも、自動車の多重クラッシュや大火事の現場に出動した救急隊の隊長が「トリアージ」を連発するシーンがあった。
ところが、やはりテレビドラマで、軍に従事したことがある医師のセリフに「戦場では瀕死の重傷者より回復が望める重症度の低い負傷兵を優先治療するのが軍の決まり」とあった。トリアージの逆転発想といえる。
実際にアメリかの軍隊はそうなのか知らないが、ヒト(医師・看護師)、モノ(医療品・病床)という資源の制約と兵力の再利用を考えるとあり得よう。