本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

原発事故退避地域の空き巣

2022-08-10 08:26:17 | Weblog
 チェルノブイリ原発から3キロほど離れた「プリピャチ」という町を訪れた辺見庸のエッセイがある。
 この町にある集合住宅群の原発労働者は1人残らず避難して死の町になった。その集合住宅に入ると、どの部屋は散乱していた。「略奪か。泥棒か。」、「無知から放射能を恐れないか、もしくは被爆の恐怖よりも物欲が勝るか」といったことを書いている。
 とっさの退避だから、住民はほとんど家財道具を持ち出せなかっただろう。

 日本では、よもやそんな不心得者はいないだろうと思ったが、福島の原発事故で避難した地域の市町村で空き巣被害があったようだ。
 ネットを見ると「双葉郡の空き巣被害】.倍増125件 後を絶たない窃盗」とあった。ほかにも「空き巣300件の余罪」とか「20件を超える窃盗の繰り返し」とかの記事がある。罪深い犯罪者だ。

 話は変わるが、何日か前、ウクライナ南部のザポロジエ原発に対する砲撃があり、ロシアとウクライナ双方が相手による攻撃だと言い張っているとか。
 ロシアが占拠しているのだからウクライナの砲撃か。いや、自国領土が災いとなる砲撃をするとは思えない。相手を貶めるフェイクを流すロシアの自作自演が大いにありうる。