本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

白と丁

2021-07-07 09:26:56 | Weblog
 「白」の意味に「言う」がある。だから白状、自白、告白、科白などの熟語になる。また、「白」は何もないことだから空白という熟語にもなる。

 漢語辞書の「白」の項に「白丁」(はくてい)なる熟語があった。庶民のこととある。これは庶民の日常の衣服が白色であったことに由来するとある。

 日本ではあまり聞かない言葉だが、朝鮮では「白丁」(ペクチョン)といえば最下層ののことだった。李朝時代のことのようだが、今でもこの出身と疑われる者を被差別民とする偏見があるらしい。もっとも日本でも問題があるので対岸だけのこととはいえない。

 白丁の「丁」は壮年の男をいう。
 昨日、造園屋が庭の手入れにきた。締めて手間賃は2万6千円でした。それはともかく、昔流にいえば造園の職人を園丁といった。今でも耳にするのは「馬丁」だが、この言葉はWPでは出てこない。差別語になるのかね。落丁や乱丁は出てくる。

 地名の一丁目や二丁目の「丁」は単に漢字の町の「へん」部分を略して「つくり」だけにしただけ。
 以上、白と丁の話でした。