本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

川辺の草刈り

2021-07-24 08:41:20 | Weblog
 私の地域には大中小の川が流れており、とりわけ我が家を含む家並みは一級河川流域にある。この川辺にものすごい雑草が繁茂する。それで年に2回、住民は総出で草刈りに駆り出される。

 この草刈り奉仕に河川管理者の県から委託草刈り事業費が支給される。その支給額は1平方メートル当たり8円。この程度の事業費では専門業者に委託する費用にならない。

 一方、住民には草刈りは難儀となる高齢者や寡婦世帯が増えている。足場の悪い川辺でけがをする心配がある。

 住民が住む町の河川をきれいにしようというかけ声はわからないでもないが、高齢化の実情に行政の視点は欠ける。

 ということで、私は住民を集めて草刈りをやめさせた。県の河川担当者にも仁義を切った。仕切っていた長老がいて、いままで言いだせなかったようだ。住民特に高齢者は内心喜んだはずだ。

 これは何年か前のこと。その後へーべ単価は改善されたかもしれない。奉仕活動をやめたあとに時々草を刈るのは業者らしい。行政は川の美化を名分にするからには予算をつけざるを得まい。住民におんぶは甘えだ。

 現在の河原はどうなっているか。
 九州北部豪雨による氾濫により河川大改修が数年前から進んでいる。河原も掘削して川幅を広げ、雑草の場所は水浸しになった。そしてコンクリート堤が延々と続き、風情がなくなった。防災はときに自然破壊の犯行になる。