本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

忌み言葉

2021-07-04 08:53:18 | Weblog
 今日は「アメリカの独立記念日」、トム・クルーズ主演の「7月4日に生まれて」という映画がありましたね。
 
 同じこの日は「梨の日」とある。7と4の語呂合わせですな。昔の人は梨を「有りの実」と言っていた。「梨」は「無し」に通じて縁起がわるい。そこで「無し」の反対の「有り」にしたというわけ。
 
 言葉には「忌み言葉」がある。縁起がわるいこと、不吉なことを連想させる言葉です。それで「無し」も「忌み言葉」となる。
 
 「忌み言葉」はビジネス文では禁句である。つまり「倒れる」、「失う」、「つぶれる」、「敗れる」、「終わる」、「止まる」などを不注意に使わないことだ。殊に慶弔の挨拶では気お付けたい。
 
 理髪店で「ひげをあたりますか」と言う。「ひげを剃る」ことだが、剃るは「反る」に通じる。反り返ってだんだん離れてしまうので、その反対に「当たる」と言い換えたということ。

 もうひとつ、会議や宴会を終わらせたいときは、閉会すなわち閉じるとなるわけですが、それでは身もふたもない。それで「閉じる」の反対の「開く」にして「このへんでお開きにします」とやんわり終わりの宣言をすることになる。

 さて、今日はこれでお開きにする。