検査不正問題で三菱電機の信用は失墜している。このことと直接関係ないが、三菱電機の社員だった男にひどい目にあった。
30数年も前のことだが、彼はある公的機関に三菱電機から出向してきて、小生の課の部下になった。東大出身のエンジニアだった。まじめな青年だった。
その後、彼はある名のある会社の社長に目を付けられ、出向元に復帰してすぐに転職している。それから間もなく小生も転職した。
それっきり付き合いはなかったが、10年ほどして会いたいという連絡がきた。つまり、今から20年ほど前ということになる。
ひどい目にあったという結論は、ラスベガスにあるネットワークの会社に1万5千ドルを投資して紙くずになったことだ。円に換算して165万円だ。彼は好感の持てる青年だし、日本支社管轄の専務取締役だったから信用したのだが。
彼と何度か会って実情を確かめたのだが、実態のないペーパーカンパニーだったようだ。
上場するからキャピタルゲインが得られるという話に乗ったこちらも欲ボケ。高い授業料を払ったが、やむなくあきらめた。
よもや彼は三菱電機のデータ偽造のDNAをもっていたわけではあるまいが。