本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

「よしのぶ」とは俺のことかと「けいき」言う

2021-07-30 08:37:23 | Weblog
 28日のBSプレミアム番組の「英雄たちの選択」のテーマは徳川慶喜であった。
 出席者はその道の専門家だろうが、どなたも徳川「よしのぶ」を連呼していた。では音読みの「けいき」は間違いか。

 その前に幕末動乱期の音読み人物を見てみたい。
 高杉晋作、坂本龍馬、佐久間象山、木戸孝允、吉田松陰、勝海舟、山内容堂、松平春嶽等々切りなく挙げられる。
 
 さて、榊原喜佐子という慶喜の孫の著書に「祖父慶喜(けいき)様」とあるそうだ。私は読んでいないが、その著書は『徳川慶喜家の子ども部屋』という本とある。
 この孫の名前の「喜」はじいさんの一字でしょうね。「よしのぶ」が正しいならば「喜子」(のぶこ)としたかな。

 漢和辞典で「喜」を引くと、名乗として「のぶ、はる、ひさ、ゆき」などが挙げてある。名乗とは、人名に用いられる漢字の通常の音読み・訓読み以外の特別な読み方である。
 どうやら「よしのぶ」に限らず「よしひさ」ともいわれたとか。ややこしい。

 番組でひとりくらい「「けいき」の呼称はどう思うか」の問いかけがあってもよかった。
 私なら、孫の本にあるどおり「けいき」でもよいのではないかと言いたい。