『文藝春秋』8月号の巻頭随筆のひとつに、少し長いがこんな記述があった。
「手元にある手元2013年2月号を例にとると、「創刊90周年記念・2月特大号」と題されて、日本が震撼した47事件の『目撃者』という大特集は、柳田邦男氏による解説文も合わせ、計107頁もあります」
私の手元にある昭和31年(1956年)8月発行の特集『文藝春秋』は「世界を震撼した30大事件」である。こちらの解説文は大宅壮一とあった。頁数はちょっとわからない。というのは「世界名刑事秘録」やシンプソン夫人の20世紀最大の恋愛といった記事が挿入されているからだ。
なお、随筆の47事件はいつの時代が明記していない。多分20世紀の事件だろう。手元の30大事件はすべて20世紀に起こった事件である。
それで「サラエボの銃聲」のタイトルにより第一次世界大戦の勃発から始まっている。ピックアップすると、ウォール街の株の暴落、スターリンの粛清、リンドバーグの愛児誘拐、トロッキーの暗殺、ヒットラー絶望の結婚式、ガンジー凶弾に倒れる等々多彩である。
またの機会に事件の内容に触れたいものだが。