犬と散歩

　外から戻ってくると、かみさんから「ウンコしたか？」と訊かれる。別に認知症になったわけではない。散歩で犬の「マル」に便通があったかどうかということ。
　
　朝の散歩は私の役目である。9時半ごろになると、マルはダイニングでソワソワと動き回るそうだ。散歩に行きたい合図のようだ。それで、かみさんは階下から私に「マルが待っているよ」と叫ぶ。
　
　散歩コースが農道や土手道に来ると、マルは草深い中でフンをする。これは手間がかからずありがたい。たまに道際近くの草むらをトイレにするときは、やむなくスコップで穴を掘って埋める。
　
　春に散歩道付近では菜の花やつくしが群生するが、そこでは決して摘まない。マルに限らず散歩のワンちゃんがマーキングしているからだ。

　ところで、都会のコンクリート道を散歩する犬の場合、ちゃんと始末しているか気になる。