春めいた

　たけのこが出回ってきた。道の駅やJA農産物販売所では「朝採り」とシールを貼っているたけのこがごろごろある。その日の朝の掘りたては、茹でてもえぐみが少ないということか。
　
　やっと寒さが抜けて、いたるところにわらびが出ている。山に分け入らなくても道路沿いに群生している、人家はないので歩く人はいない。車からは目を凝らさないとガードレールの外側のわらびに気がつくまい。ということで採りほうだいだ。助手席にいるかみさんは注視しているから見つけられるのだ。
　ただ、たくさん採ってもしょうがない。
　
　所どころで白い花が咲いている。野イチゴの花である。例年、2キロ以上も採って野イチゴジャムを創るのがかみさんの楽しみである。おかげで野イチゴ狩りにあっちこっちと運転させられる。脚立まで積んでいく。道路わきののり面では背丈を越えた箇所にもあるため必要な手段なのだ。
　
　庭の利休梅は花盛りだ。ジュ－ンベリーもいくつかほころんできた。早晩、実をつけると鳥が喰いにくる。
　
　春の一場面でした。