本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

十日戎

2017-04-11 09:14:45 | Weblog
 司馬遼太郎のエッセイ集を読んでいる。昨日はその中の「三十余年」というタイトルの話を読むと「大阪の十日戎の雑踏の中で…」という一文に出くわした。

 一日に本を何冊もとっかえひっかえして読むが、その一冊に山崎豊子の『花のれん』がある。昭和33年の直木賞受賞作だが読んでいなかった。未読本の落ち穂拾いをしているわけ。
 ちょうど読みかかったところに「十日戎の日は再び元旦のような静かな温さであった」の一文にぶつかった。

 「十日戎」が偶然にも同日に2種類の本から出現した。これ、大阪にある今宮戎神社のお祭りとある。商売繁盛の神様がいるらしい。シャッター通りの商店主は一度お参りしてはどうか。
 それだけのこと。

 追加 司馬遼太郎のエッセイを読み進めていると、「数奇というのは、読書以外にありうるかどうか」とあった。数奇とは運命のめぐり合わせがよくないことをいうが、この文では偶然のことを譬えていた。