「夕方5時になると、毎日酒を飲み始めるのよ」
「家族の夕飯を作る7時頃にはすっかり出来上がって・・・・・」
「『お父さん、夕飯は?」「いらない!」「いつもこうなのよ』」
父親と同居始めて数年の彼女(趣味仲間)の口から出る言葉は85歳の実父への不満ばかりでした。
でも私はそれは「彼女の実父への愛情の表現」と知っていました。
そして今月早々、その父親の突然死。
浴槽の中で眠るように逝ったそうです。
病院での死ではなかったから警察からの事情聴収があったとか。
兄夫婦と同居していた父親の姿を見て、自分との同居を決意しマンションから戸建へ転居しました。
彼女は一生懸命でした。
ある日突然やって来る親との永久の別れ。
誰でも迎える過酷な現実。
今彼女を襲っているだろう「喪失感」
今の私には慰める言葉もない・・・・・合掌