ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「とと姉ちゃん」の会話に似ている部分もありますが。

2016-07-08 06:18:04 | 日記
朝食後、NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」を観るのが、ほぼ日課です。
15分という長さが、丁度いいのです。
続いて同チャンネル「火野正平」さんの〈にっぽん縦断こころ旅〉の15分。

朝ドラは、いわゆる文芸大作のような重さもなく、
けっこう、朝観るには ほどよい楽しさの作品が多いような気がします。

〈にっぽん縦断こころ旅〉のほうは、個人的な心の風景をたどる番組。
全国を回っても、名所旧跡を辿るわけではありません。
普段着の風景というか、懐かしいというか、何処にでもある、というか。
それだけに観る側は、自身の心の原風景を無意識に辿るのでしょう。

さて、「とと姉ちゃん」。
常子は、終戦の混乱の中で、
自分が会社を興して、女性に役立つあたらしい雑誌を創りたいと言って、
働いていた甲東出版を退職します。
心配しながらも、励ましの言葉をかけてくれた社長の言葉。
   『世間が滅茶苦茶な今こそ、好機かもしれん。
    きみがそう思ったのなら、やれるだけやってみろ』
いい言葉でした。
   『失敗したら、また戻ってくればいい』
   「はい、皆さんに教わったことを糧にして頑張ります」と、常子。
いい会話でした。

NHK朝ドラらしい甘さは感じられますが、Good。
それに、社長の言は、自身に対しての励ましでもあったでしょう。
圧倒的なモノ不足と混乱の中でしたが、あの時代を共有した私にとっては、
共鳴し、懐かしさも感じられました。

さて、話題の小池百合子氏。
〈崖から飛び降りる気持ち〉から
〈「アラブの春」ならぬ「東京の夏」にしていきたい〉
発言まで。
威勢がいいというか、大胆というか。

《逆境にあったとしても、むしろそれをやりがいと考える意志ではないかと思う。
失敗するかもしれない。
だからリスクなんです。
でもリスクをとらなければ、東京にもっと大きなリスクがあると思っている》
とも。

朝ドラ「とと姉ちゃん」の会話に似ている部分もありますが、
この方の政治遍歴からすると、
「へーっ」と思うだけ。
朝ドラの社長さんのように
《きみがそう思ったのなら、やれるだけやってみろ》
とも言いたくない感じです。

選ぶのは、東京都民ですが。
                             〈ゴマメのばーば〉
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《緊急事態条項でなんとかなるさ》と、でも。

2016-07-07 06:29:18 | 日記
参院選も終盤。
〈改憲勢力3分の2の勢い〉
などとのニュースを聞きますと、とても残念というか、暗い気持ちに陥りそうです。
☆アベノミクスの恩恵にはまったく良くしていない
☆改憲の必要はない
とする声は、身近でもよく耳にするのですが、
「反自民へ」とは結びつかないようです。
評論家の言葉を借りて、「野党勢力にも問題があるから」と述べ、
それで事を済ませるわけにもいきません。

『誰に入れたって、おんなじよ』
『世の中、そう変わるもんじゃぁねぇ』
として、
『一票を投じるのは、やっぱり、国政に力を持つ与党のセンセイでしょう』
こんな、会話が聞こえて来るのです。

政策・公約に対して、
「関心を持たなくとも、関係はある」
と、問われるのは、若い人たちだけではないようです。

憲法学者の有志7人が1日、
〈参院選で憲法問題を争点化すべきだ〉
と訴える異例の記者会見を東京・永田町の国会内で開いたそうです。
呼びかけ人は、名古屋学院大の飯島滋明教授と日体大の清水雅彦教授。

清水氏は、3年前の参院選を引き合いに、
〈改憲勢力が3分の2以上の議席を取れば、現政権は最後に議論を打ち切り、
強引に数で押し切る危険性がある。
有権者に憲法が危機だという認識を持ってほしい〉
と述べたそうです。
学者ではない私も、そう思います。

自民党の高村正彦副総裁は5日のBSフジの番組で、
『改憲勢力が(発議に必要な参院の3分の2以上の議席を)取ったとしても、
10年先、何年か先は別だが、憲法9条が改正される可能性はゼロだ』
(毎日新聞2016年7月5日)
と述べました。

安倍首相は、遊説で「改憲」と言う言葉を封印していますが、
高村正彦氏のこうした言葉を聞きますと、
『えっ、自民党の改憲草案は?』
と、驚くばかりです。
『緊急事態条項』でなんとかなるさ、とでも。
                                  〈ゴマメのばーば〉
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〈長寿〉と〈長生きリスク〉

2016-07-06 06:29:21 | 日記
〈長寿〉
おめでたいことの筆頭のように言われていたのは、〈今は昔〉。
先ごろは、〈長生きリスク〉、などとの言葉がためらいもなく語られています。
とにかく、平均寿命は延びるは、少子化も進むは。
社会保障に取り組む政治態様も、様々な困難に突き当たっているようです。

限られた予算です、子育てに予算が向けられれば、
勢い高齢者の社会保障に手が回らなくことは必至です。
高齢者にしてみれば、健康に留意しているとはいうものの、
罹病リスクが高まるのは、これまた自然の成り行きです。

《NHKスペシャル・ 介護殺人 当事者たちの告白》(7月4日放映)
を観ました。
―――どこにでもいる普通の人が、
介護疲れの果てに、
家族の命を奪ってしまう悲劇が
相次いでいます―――

NHKの調べによりますと、“介護殺人”は、未遂も含め過去6年間で
少なくとも138件発生していたそうです。
介護経験者を対象に行ったアンケートでは、介護をしている相手に対して、
「一緒に死にたい」・「手にかけてしまいたい」
と思ったことがある人は、4人に1人に上っているとのこと。

なぜ一線を越えてしまったのか、
防ぐことはできなかったのか、
ショッキングな内容ではありましたが、いつでも、どこでも、私にも、起こりうる現実を
突きつけられました。

同じくNHK『古典芸能への招待・新作能「生死の川」・奈良「談山能」から』
(6月26日放映)。
森鴎外の「高瀬舟」をもとに、免疫学者・多田富雄が安楽死の問題を描いた作品で、
4月21日に、国立能楽堂で演じられたものの録画です。

〈乳がんの苦しみに耐えかね、自殺を図る妻の願いを受け入れ、
その死を幇助した夫を描いています。
亡霊となった夫が高瀬舟に乗り込み、船頭に自らの罪のありかを問いかける………。
安楽死の是非も。
夫の亡霊が高瀬舟に乗り込み、船頭に自らの罪のありかを問いかけ、
安楽死の是非、その「罪とは」を問いかけるという作品内容です。

「NHKニュース」
この頃、もの申したいことも多々あるのですが、
上記二つの番組は、とてもいい番組だったと思いました。

『長生きを すれば 誰でも高齢者』
そんな川柳が、チラリと頭をよぎりました。
                           〈ゴマメのばーば〉
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こんな香りにであうことができれば、幸せというもの。

2016-07-05 06:31:15 | 日記
何とも暗いニュースが続けざまに報じられています。
安倍首相は
『テロ根絶に、国際社会と共に力を合わせていきたい。
今後も内外の日本人の安全をしっかり守っていく』
と、危機管理を強調し、与党政権への支持を訴えています。
でも、決意表明だけでは虚しく響くだけ。

バングラデシュ・イラク、どちらのテロ事件も、悲惨なニュースです。
テロはあちこちで起こっていますが、日本人が犠牲になってしまうと、
やはり身近に痛みや憤りを覚えてしまいます。
犠牲者のご家族の痛み悲しみは想像を絶することでしょう。
『義憤』と銘打って、犯人達を糾弾する言葉を発して事足りるわけでもなく、
そのことで、自身が「正義」に与する証しとなるわけでもなく、
合掌する以外に何もできません。

せいぜい、多少なりとも世界に戦争やテロが起こることを防ぐ政策を持っていると
思しき政党に、参院選の一票を投じることが、今の私にできることです。

遅れていた庭木の剪定をしています。
窓から、木や葉っぱの匂いが濃厚に入り込んできます。
いい匂い。
緑の匂いです。
言葉を掛け合いながら、作業をして下さっている方の声も、香りと一緒に窓から入ってきます。
平和の香りです。

ランダムに手足を伸ばし過ぎの感があるウメ・つつじ・月桂樹などなど。
散髪するかのように、サッパリ仕上がっていきます。
一昨年の春、花屋さんで買い求めたネコヤナギ、挿して置きましたら根を出しました。
ももいろと銀色のコントラストがきれいだったので、地植えにしたところ、
今年は私の背丈を超して伸びています。
多分、私より長くこの地で生きていくのでしょう。

でも、こうして草や木の香りを満喫していますと、
平和な気分に充ち満ちてくるのです。
食べるものがあって、夏、こんな香りにであうことができれば、
幸せというものなのでしょう。
狭い我が家の庭が広―くなって。
空も広ーくなって。
                              〈ゴマメのばーば〉

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クラゲの お姉さんだったかも。

2016-07-04 06:22:07 | 日記
映画『帰ってきたヒトラー』を観たいのですが、近隣劇場での上映はありません。
せめて、仙台でも、と調べましたが、無し。
宇都宮では上映されるようですが、上映時刻が…………。
東京? こちらは数カ所ありましたが、いずれもちょっと不都合が。
こんな時、あぁ〈地方なんだ〉と、思わず ぼやきが出てしまうのです。

原作を読んでいないので、本を読もうと図書館へ。
同著は貸し出し中のため、予約を。

予約しておいた絵本が入っていましたので借りてきました。
梅雨空にパッと開いた花模様の傘のように、きれいな色彩の絵本です。

  『ぴっぽのたび』    
                    刀根 里衣 (著)
  《カエルのぴっぽは いつも ひとりぼっちでした》
   さびしくてねむれない夜、ぴっぽは、ひつじを 数えます。
   その夜も ねむれずに ひつじを 数えていると 小さなひつじに であいました》
   ぴっぽは、小さなひつじといっしょに 「ゆめのたび」に出かけるのです。
   ひつじの背中に乗って、まずは5月、ポピーが、一面に咲いていて…………。
   6月 7月…………春 4月の夢まで。
   7月は、朝つゆにきらめく あさがおが 花ひらいています。
   8月、青い海ふかく クラゲが ゆらゆらと。

私も、ぴっぽと一緒に旅をしました。
連れ合いから、
“おひる どうすんの”
と、声がかかるまでの短い〈ゆめのたび〉を。

私の夢は、これまで。
しばし現実アワーに戻って、まな板トントン、「チーン」。

我が家の庭は、クチナシが真っ盛り。
いい香りです。

先だって、新聞の折り込みに入っていた旅行のチラシを取り出しました。
山形県の「加茂水族館」へのツアーです。
クラゲの水族館です。

「もしもし」
旅行会社に電話をして申し込みを。
「ハイハイ」と応答したのは、クラゲの お姉さんだったかも。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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