ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『あの手口』を、

2016-07-19 06:21:32 | 日記
《東京都知事選では、小池百合子氏と鳥越俊太郎氏が競り合い、増田寛也氏が追う展開》
などと報じられています。

ニュースとは、その名のごとく〈複数の新しいこと〉。
伝えられることが、刻々と移り変わっていくのは当たり前のことなのでしょう。
とは言っても、私の頭の中は、まだ数日しか経っていない〈参院選〉の経過と、
予測される今後の政情について考えを巡らせています。

テレビは参院選を あまり報道しませんでした。
3年前より3割減とか。
特に、〈改憲の発議が可能になる3分の2議席〉に関する番組の少なさ。
(データをとってのものではなく、私の感じ方・捉え方かもしれません)
いろいろと、考えさせられることが多かったと思っています。

《……………選挙が終わると、改憲だの国民投票だの言い始めたけれど、
また東京都知事選や天皇陛下の生前退位の話題で、早くも改憲は隠され始めている。  
麻生太郎財務相は、3年前に言った。
「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか」  
麻生さんの真意は(明白だとは思うけれど)擱くとしても、
「憲法がいつの間にか変わっていた」という事態は、あってはならない》(毎日新聞2016.7.17)
と記しているのは作家の中島京子さん。
同感です。

そして、天皇陛下「生前退位」にかかるニュース。
いまいち、はっきり捉えられないでいます。
国の象徴・皇室典範等については、常識程度の知識は持っているつもりです。
ご高齢であるにもかかわらず、多くの公務をこなすお姿や、被災地を見舞う両陛下の、
心のこもったお姿を拝見し、涙のこぼれる思いも致しました。
できれば、もう少し、その任務を少なくして、
お体を大切にしてほしいとも願ってはいるのです。

新聞も、テレビも、これほど大きく取り上げられていますのに、
宮内庁、そして、内閣官房長官も、正式には このニュースについて否定的。
立場や現憲法下での制約があるなかでの、それぞれの発言とは思いますが、
何か、すっきりしないコメントです。

《…………………………………………………………………
高齢で多くの公務をこなす姿に国民が「天皇陛下はお気の毒に」と感じ、
退位の意向を肯定的に受け止めているようだが、現行憲法が想定している天皇像は、
国民の多くがもつそれとは異なる。
こうした乖離を政治が作り、広げる方向に動いてきたのが問題だ。
…………………………………………………………………
今回の生前退位の意向の背景にあるのは、天皇の「公務の多さ」だ。
だが、本来天皇が行うべき公務は、憲法に定められた国事行為のみであり、
その他のいわゆる「公的行為」は憲法の認める公務ではない。
外国訪問や国体の開会式への出席、災害被災者の見舞いなどは、国事行為ではない。
天皇の人権を考えるなら、憲法や皇室典範に定められた摂政を置くなり、
皇太子が国事行為を代行したりすることで公務の負担を軽減する方が、
問題解決は早いはずだ。》
そして、
《…………皇位継承に関わる事柄は政治問題だが、
こうした問題が政治的権能をまったくもたない天皇がイニシアチブをとる形で
動き出すのは憲法上望ましくない。
天皇の置かれている状況を主権者たる国民がそんたくし、
あくまでも政治主導で進めるのが正しい順番だ。
何事であれ天皇の意向が権威をもち、政治が主導されるのは現憲法に反する。
こうした問題が大きな議論になるのは、戦前の天皇制の名残が今もあるからといえる。》
とする横田耕一・九州大名誉教授。(毎日新聞2016.7.15)

その他、いろいろな説がありますが、〈ばーば〉も、しっかり考えたいと思っています。
     
コメント (4)
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