golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「カンタータ第143番《わが魂よ、主をほめたたえよ》」鈴木雅明

2010-01-01 23:18:29 | Weblog
新年明けましておめでとうございます。

今日は、湯島天神に初詣に行き、その後「のだめ」の映画を見て参りました。

湯島天神には昼前の比較的空いている時間に着いたのですが、近場で早めに昼食を取ったら、あっという間に長蛇の列が。

こりゃ、2時間待ちコースかな?と懸念しましたが、思いの外、列が速く進み1時間で拝殿に到達出来ました。

その間、この曲を含むこのCDのカンタータ数曲を聴いておりました。

神社に参拝に来てキリスト教音楽を聴いている私って…。

参拝客の行列の整理と交通規制でたくさんの警察官が動員されていました。地元の警察の方も仕事とは言えご苦労様です。お正月に何回か参拝しており同じ光景を目にしていましたが、改めて大変だなあと感じた次第。

そして、「のだめカンタータビレ 最終楽章 前編」。

今までテレビでは何回か「のだめ」見ておりましたが映画では初めて。

のだめや他の登場人物のハチャメチャぶりは相変わらず面白いし、やはり映画館で見ると音も映像も迫力あっていいですね。

ネタバレになってはいけないので詳しくは書きませんが、荒廃したオケを千秋が再興して行くところも感動的でした。

私の身近なところでも、音楽に関連した再興話を一つ知っているのですが(その場に居た訳では無いですが)、それは明日のネタに回しましょう。

エンターテイメントとしてもクラシックを広めた点でも、ドラマとしても音楽を聴いていても楽しめる素晴らしい作品だなあと再認識致しました。

イングリット・シュミットヒューゼン(ソプラノ)、櫻田亮(テノール)、ペーター・コーイ(バス)、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(BIS盤)

いくつかある新年のカンタータの一つ。

傑作がいくつもある約200曲の教会カンタータの中で、比較的地味な存在かもしれません。

実はこの曲、バッハの作品では無く偽作との疑いもあるそうです。

聴いた感じもちょっとバッハらしく無い気もしますし、傑作カンタータの数々と比べると決して出来の良い作品では無いとも思います。

しかし、祝祭的で明るく平和な気分は新年に相応しい雰囲気。

コルノ・ダ・カッチャ(狩りのホルン)というフレンチ・ホルンの先祖の楽器やティンパニが大活躍。

第1曲、ティンパニの轟きと弦に続いて合唱が歌い、コルノ・ダ・カッチャが響く、短くも華やかな曲。

第2曲の弦の弾む様な伴奏を伴うソプラノのコラールも短いながら美しい。

短いテノールのレシタティーヴォを挟んで、第4曲テノールのアリア。オブリガート・ヴァイオリンの甘く、やや憂愁を帯びた響きも魅力的。

勇壮な第5曲バスのアリア。ここでもコルノ・ダ・カッチャとティンパニが大活躍。

第6曲は、少し哀調を帯びたテノールのアリア。ここではファゴットやチェロ、オルガンが落ち着いた響きを生み出しています。

終曲は喜ばしく華やかな合唱。ティンパニやコルノ・ダ・カッチャは勿論、弦楽器も大活躍。

教会の中よりも野外で聴く方が向いている様な開放的なカンタータですね。

全曲13分ほどの作品で、同じ様な音形が繰り返し登場し、やや変化に乏しい曲と言えるかもしれません。

こんな点で、決して傑作とは言えないかもしれないけれども独自の魅力を持った作品。

こんな曲も混ざっているのもバッハのカンタータを聴く喜びです。たとえこの曲が偽作だったとしても…。

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