golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ヘンデル「アルカディアン・デュエット集」デッセー、ハイム他

2009-03-11 22:26:07 | Weblog
一次会が退けて5人が残った。

社長の武川源一郎(67)、部長の松元慎司(55)、課長の石川克夫(41)と坂本ハジメ(27)、最近中途入社した山本さほり(23)という面子。

「カラオケでも歌いに行くか!」
まだまだ若いもんには負けんが口癖の社長の武川が言った。

「いいですねぇ~」
石川課長は、時々接待で使うことがあるスナックが浮かんだ。カリナちゃんと銀恋を歌うぞ。チイママとのデュエットが浮かび、ちょっぴり鼻の下が伸びた。

「行きましょう!」
ハジメはさほりちゃんとのお近づきのチャンス!と心踊った。ライバルの野田を出し抜く絶好の機会である。一緒にデュエットしちゃお!。さっきちょっと食べ足り無かったので、カラオケボックスでピザでも食べたいとも思った。

「レッツゴー」
松元部長の掛け声と共に、4人は社長につき従った。

あれ?いつものスナックと道が違うぞ。
石川は疑問に思った。社長、新しい店開拓したのかな?

こんな方にカラオケボックス無かったはずだけど?
ハジメの脳裏には、さほりとの距離が遠退く不安が過った。

「さあ、着いたぞ」
そこは花見客がちらほらいる近所の公園だった。

「さあ、デュエット、デュエット」
武川は松元の肩に腕を回し歌い出した。

貴様と俺とは~♪

ラウラ・クレイクーム、ナタリー・デッセー、ヴェロニク・ジャニス、ファニータ・ラスカッロ、アンナ・マリア・パンツェレッラ、パトリシア・プティボン(ソプラノ)マリヤーナ・ミヤノヴィチ、サラ・ミンガルド(アルト)ブライアン・アサワ(カウンターテナー)ポール・アグニュー(テノール)エマニュエレ・ハイム指揮ル・コンセール・ダストレー(Virgin盤)

ああ、人間の運命はHWV.179
盲目の愛の神、あなたを信じますHWV.189
私の悩みのいとしいお方HWV.182a
夜明けにほほえむその花をHWV.192
恋する心よ、熱情を貯え増やせHWV.185
多くの矢を私の胸に放ちHWV.197
行け、気紛れな望みHWV.199
あなたをじっと見つめていたいHWV.178
愛の絆は楽しく幸福HWV.194

先日、川崎まで外出した帰りブックオフに寄りました。川崎店は初めて。明るく清潔な大きな店舗で期待して見ましたが、残念ながらクラシックは数も多くはなく、これといった目ぼしい物は無し。

無駄足だったか、と立ち去ろうとした時、えっ!と思うCDが目に飛び込んで来ました。

お世話になっている木曽さんのサイト(http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/index.html)で知り、是非とも欲しいと思っていたCD、これです。

全く予期しない所で入手出来ました。500円也。

名歌手達の豪華競演集。

愛のデュエット集。

ソプラノ同士、ソプラノとテノール、ソプラノとカウンターテナー、ソプラノとアルトと声の組合せも、また歌手の組合せも手を替え品を替え楽しませてくれます。

超絶技巧な曲が多いのかなと勝手に想像していたのですが、愛の二重唱だけあって、しっとりした優しい歌が多いですね。

伴奏は歌を邪魔しないレベルの簡素な通奏低音。

まだ歌手の声質の違いを聴き分けるまで聴き込んでいませんが、これ不思議系ソプラノ、パトリシア・プティボンかな?と思ってライナーノーツを見ると当たっていたりして、少しずつ歌手の違いを聴き楽しんで行こうと思います。

春に聴くに相応しい素敵なCDですね。

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ベートーヴェン「ヴァイオリンソナタ第5番《春》」シェリング、ヘブラー

2009-03-10 08:28:34 | Weblog
ベートーヴェンは花粉症に着想を得てこの曲を作曲したのだという大胆な仮説がここにあります。

有名な冒頭の旋律に歌詞を付けてみると意外にもピタリときます。

ハ~ックショ~~ン♪
ズ~ルズ~ル~~♪
鼻水出るよ~~♪

何だか、嘉門達夫さんの「鼻から牛乳」(バッハのトッカータとフーガニ短調に歌詞を付けたこの曲、実は聴いたことありません。カラオケの持ち歌に加えたいとかねてより思ってはいるのですが)風だなあ。

花粉症って現代病の様に思われているけれどもWikipediaに拠ると、紀元前からそれらしい症状はあったらしい。

花粉症の最初の臨床記録は1819年だそうだから、この曲が作曲された1801年当時ベートーヴェンの周りに花粉症患者がいたとしても何ら不思議ではないのである。或いはベートーヴェン自身花粉症だったのかもしれない。

ハ~ックショ~~ン♪とズ~ルズ~ル~~♪はともかく、鼻水出るよ~~♪は何で日本語なんだよ!と突っ込む方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、恐山のイタコにベートーヴェンの霊を呼び出して貰ったことを想定して頂きたい。イタコは突然ドイツ語を喋り出すでしょうか?たぶん日本語ですよね。

だから日本語で問題無いのである。偉大なベートーヴェンの音楽は言葉の壁など超越するのである。(いつもながら滅茶苦茶な話である)

ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)、イングリット・ヘブラー(ピアノ)(PHILIPS盤)

何という美しい冒頭旋律でしょうか。花粉症など連想する奴は冒涜なのです。

第1楽章アレグロ
春になるとやはり聴きたくなる音楽ですし、聴けば必ず春を感じることが出来る音楽ですね。ベートーヴェン自身が付けた愛称では無いようですが。

第2楽章アダージョ・モルト・エスプレシヴォ
第1楽章、特に冒頭部の印象が強烈故、昔「竜頭駄尾な曲」というとんでもない誤解をしていたことがあります。
静謐な美しい歌。どこかシューベルトとも合い通じるものを感じてしまいます。第1楽章の目立つ花だけに目を奪われてはなりません。春は目立たないながらも清楚な美しい花をも咲かせるのです。

第3楽章スケルツォ、アレグロ・モルト
浮き浮き踊り出したくなる短い楽章。

第4楽章ロンド、アレグロ・マ・ノン・トロッポ
美しくもベートーヴェンらしい構成感のしっかりした締めに相応しい楽章。

今夜は飲み会の為、朝のエントリーとなります。

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エルガー「エニグマ変奏曲」バーンスタイン

2009-03-09 22:53:33 | Weblog
「ミステリーサークルだあ~」って、昔職場で騒いだことがあるのですが、悲しいことに皆まともに取り合ってくれませんでしたねぇ(笑)。

ミステリーサークルって言っても推理小説同好会じゃないですよ。

イギリスだかどこかで、草地が円形に薙ぎ倒された跡が見付かり、UFOが着陸した痕跡じゃないかなどと話題になったやつですね。

当時私が発見したミステリーサークルは駅の構内。

当時の職場最寄駅の線路は地上より低い位置にあり、線路脇の土手の部分がコンクリート壁となっておりました。同じ様な駅も多く、特別変わった構造ではありませんね。

ある日、そのコンクリート壁に円弧が描かれているのを発見致しました。

黒っぽい壁面に、上方に中心を持つと推定される大きな白い円弧が描かれているのです。

若者がいたずらで書いたという様子では無く、また駅員が何らかの目的で描いたとも思えない、何か超自然的な不思議な力の存在を感じさせるものでした。

プラットホームで電車待ちをしている乗客はミステリーサークルに気付いているのかいないのか、誰も驚きの声を上げる人もいなければ、駅員を呼びに走る人もいません。

周りにいる人にミステリーサークルに関して聞いてみようかとも思いましたが、危ない奴と誤解されても困るので翌日職場の人に聞いてみました。

皆なぜか関心ない様子です。しかし、じゃああれは一体何なの?と聞いても答えられる人はなかなかいませんでした。

宇宙人から電波か何かが発っせられた超自然的な現象なのか、或いは電車が高速で通過する時に発生するプラズマだかプラズマテレビだかに起因する科学的に説明が付く現象なのか?

謎は深まるばかりでした。

13人目位で初めて、なるほど!という答えが返って来ました。いともあっさり謎解明。

また最近は、会社の近くのビルで屋上に謎の建造物をよく見掛けます。

例えばそれが9階建てのビルだとすると、屋上に10階に相当する様な鉄骨が組まれているのです。

鉄骨だけなので勿論居室がある訳ではありませんし、避雷針やアンテナなどとして機能しているにしては形が妙です。

やっぱ、バブルが弾けちゃって10階にするつもりが9階しか造れなかったのかなあ?

少しでも高いビルに見せようと「下駄を履いている」のかも。でも下駄にしては「歯」が上に付いているのもカッコ悪いし…?

この謎もずっと解けなかったのですが、やっと先週解かりました。

今度は自力解明でした。(って、全く威張れた話ではありませんが(笑)。

レナード・バーンスタイン指揮BBC交響楽団(GRAMMOPHON盤)

エドワード・エルガー(1857~1934)の代表作の一つ。

ロシア物、北欧物と並んで、ちょっと苦手な英国物。

苦手克服の為、本日購入したエルガーの2枚組からです。

この曲は以前にも聴いたことはあったのですが、タイトル「エニグマ(謎)」の通りでした(笑)。

今日聴いて思ったのは、今まで「変奏曲」として聴こうとしたから謎だったのかな、ということ。

この曲、曲中に現れない元来の隠れた主題があるそうじゃないですか。

アンダンテの物悲しい主題に14の変奏が続く訳ですが、その主題の更に大もととなる主題があるというのです。

その謎の主題の為か、抑揚やリズミカルなところが少ないせいか、変奏曲として聴こうとすると今一つ面白く無い気がしておりました。

しかし、気品ある叙情的な美しい曲として聴くとなかなか良いですね。

ようやく本日、エニグマ変奏曲を楽しむ為の謎が解けた気が致します。

また隠れた主題があるっていうのも、ミステリー好きのイギリスらしくて良いじゃないですか。

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ホルボーン「リュート曲集」ウィルソン

2009-03-08 22:41:55 | Weblog
皆さんはどんな楽器がお好みでしょうか?

ピアノはやはり楽器の王様だと思いますし、ヴァイオリンの息の長い美音には陶酔してしまいます。

チェロのどっしりした包容力のある音やビオラのチョイ渋も好きですね。

管楽器は、哀愁を帯びた音色のオーボエや人の声に近いクラリネット辺りに特に魅力を感じてしまいます。ユーモラスなファゴットも忘れちゃいけません。

伸びやかなホルンも良いですね。

ギターは唯一いたずら出来る(決して弾けるとは言えない)楽器で好きだし、古楽器の代表格チェンバロだって勿論。

それぞれ素晴らしさと魅力を備えた楽器達ですが、古楽好きということもあり、ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオール)とリュートが特に好きな楽器として浮かびます。

どちらも、現代楽器と違った雅な響きに魅せられています。

クリストファー・ウィルソン(リュート)(NAXOS盤)

アントニー・ホルボーン(1545頃~1602)は、ルネサンス後期イギリスで活躍した作曲家。

エリザベス王朝に遣え、尊敬を集めていたそうです。

父の後継者
マイ・リンダ
ファンタジア第3番
ガリアード第17番
ゆりかごのパヴァン
オルモンド伯爵夫人のガリアード
浮気者
パヴァン第2番
ガリアード第17番
パヴァン第11番
妖精のラウンド
夜警
遺言書

という、1分から5~6分の短い曲が集められています。

当時の流行歌をリュート用に編曲したものも含まれていると思いますが、親しみ易いメロディにシンプルで品の良い伴奏が付けられている楽曲達です。

儚なさと気高さを兼ね備えたリュートの響きと意外にも人懐っこいメロディが何とも言えません。

なお、このCDにはやはり当時イギリスで活躍したトーマス・ロビンソンという人の作品も収録されています。こちらも魅力的な曲ですが、ホルボーンの方により惹かれてしまっています。

休日はオペラなどの組物をと思っているのですが、今日も時間が無くなり、エントリーは買い物に行った際車で聴いたこのCDになりました。

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シュニトケ「4 手のピアノと室内オーケストラの為の協奏曲、ピアノと弦楽の為の協奏曲」ポストニコワ...

2009-03-07 21:36:06 | Weblog
昨夜は、昔出向していた合弁会社の当時役員で最近早期退職された方の壮行会でした。

と書くと何だか堅苦しい会の様ですが、新設の会社で人数も少なく和気藹々とやっていた当時を懐かしんでとても楽しい酒が呑めました。

会社でも学校でも、昔の仲間と呑むと、昔の話と現在の話が色々と交ざりますね。

当時こんなことがあったね、みたいな話をしているうちにいつの間にか現在の状況の話になっていたり。またその逆も。

絵画などの技法の「コラージュ」の様に、今昔の話が色々と切り貼りされる訳です。

昨夜の会場は当時会社があった場所の近くでたまに呑みに行っていた店。

その最寄駅にも本当に久しぶりに降り立ちました。

駅も街も店もとても懐かしく何だか眩しかったですね。

数人で2次会に行ったのですが、当時よく行っていた赤ちょうちんの店は小綺麗な小料理屋さんに替わっていました。

その店に向かって街をブラブラしていると、「あっ、ここまだあるよ!」、「こんな店昔無かったよね」と、街もコラージュの様に新旧が入り混じって変わって行くものなのだ、ということに改めて気付きました。

行き付けの赤ちょうちんが替わって、どうしょうか皆ちょっと躊躇しましたが、結局、新しく入った小料理屋さんで美味しい酒と料理を頂いて帰りました。思いの外、素敵な店でした。

ビクトリア・ポストニコワ、イリーナ・シュニトケ(ピアノ)ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団(WARNER CLASSICS盤)

ロシアの現代作曲家アルフレット・シュニトケ(1934~1988)は、「多様式主義」と呼ばれる音楽を書いています。

いくつかの様式の素材があたかも「コラージュ」の様に展開してドラマチックな音楽を構築して行きます。

いずれも単一楽章のピアノ協奏曲2曲。

4手の方は、現代的ではありますがマーラーやショスタコーヴィチの延長線上で聴けると思われるドラマチックな音楽を基調に、シューマンとかを想起する非常にロマンチックな曲想や、バルトークを思わせるジャズの影響も感じさせるバーバリスティックな音楽なども挟まる20分ほどの作品。協奏曲らしいピアノのビルトオーゾも楽しめます。

ピアノと弦楽の為の方は、よりダイナミックなスケールの大きな音楽。演奏時間約26分半。暗い曲でもありますが、凄く迫力のあるなかなかカッコ良い曲でもあります。ベースのピッチカートを伴奏にピアノが独奏するジャズぽい部分もあります。チャイコフスキーの弦楽セレナーデの様なところも。多様式で万華鏡の様な変化のあるシュニトケの術によってドラマチックな音楽世界に引き込まれてしまいます。

この記事書くためもありますが、2曲とも面白くて3回繰り返し聴いてしまいました。

久々聴いたCDですが、どちらもなかなかの傑作と思いました。いずれもどっしりと手応えのある作品です。やはりシュニトケは凄い作曲家です。

なお、このCDシュニトケ夫妻とロジェストヴェンスキー夫妻の競演。共に奥さんはピアニスト(シュニトケの奥さんは4手の方のみ)です。

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マーラー「交響曲第4 番」テンシュテット

2009-03-06 08:25:05 | Weblog
ビールビール!

うめえ~うめえ~!

熱望や感動の時、人は何故か連呼してしまうものなのです。

ビール早く持って来て~!より、ビールビール!の方が切迫感があります。

昔、静岡県の或るところに餃子かレバニラ炒めに目が無い殿様が居たのだと思います、きっと。(殿様が餃子やレバニラを食べたのか?という時代考証は脇に置いておいて)

ある日殿様は、ニラがたくさん生えている山を見付けて叫んだのです。

ニラ山ニラ山!

そこから、韮山韮山という地名が付いたのだろうと、何の根拠も無く勝手に想像しております。

そう、静岡県に「韮山町韮山韮山(にらやままちにらやまにらやま)」という地名があると、前に友人から教えて貰いました。

現在はちょっと残念なことに、「伊豆の国市韮山韮山」に変わっていますが。

ドイツにも、「バーデンバーデン」という地名がありますね。

バーデンは温泉の意味。

温泉温泉!

グルメグルメ!

温泉に入る喜びは日本人もドイツ人も同じなのでしょう。

Eva Csapo(ソプラノ)クラウス・テンシュテット指揮南西ドイツ放送交響楽団(Profil盤)

先日、山野楽器のクリアランスセールで500円で調達したCDです。

残念ながらテンシュテットのマーラー、今まで1枚も持っていなかった為、もしかしたらライブ録音で音も悪いのかな?と思いつつも、500円なので迷わず購入しました。

しかし、録音も良いし、バーデンバーデンの放送オケもテンシュテットの指揮の下、堅実でなかなか美しい演奏を繰り広げてくれています。

初めて名前を聞いたソプラノがちょっと弱いかなと思わなくもありませんが、全体としては、なかなか水準の高い演奏だと思います。

ブラボーブラボー!であります。

今夜は飲み会の為、朝からアップアップ!
(朝からアップアップじゃしょうがないなあ(笑)

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アダムス「ハルモニウム」アダムス

2009-03-05 22:24:15 | Weblog
バス1536、乗用車7512、トラック521、…そんなことが、フラッシュバック致しました。

今朝の通勤途上、会社近くの街角に何人も交通量調査の方を見掛けた時のこと。

学生時代、種々様々やったバイトの中で、調査系は結構好きでしたね。

選挙や政治についての意識調査や視聴のテレビ番組調査など、身体は楽だし、他人のプライバシーにちょっと踏み込むいわばワイドショー的面白さがありました。

趣味悪いですかぁ~?

ただ、何種かやった調査の中で、交通量調査はちょっと異質。アンケート調査の類が他人の趣味嗜好や政治信条などに接することが出来るのに対して、観測対象が車だったこともあり、極めて無機的機械的。

ただ目の前の物体を見逃さないよう凝視して記録するだけ。

でもね、実は交通量調査やったのは1日だけ。だから偉そうな事全く言えないんですけどもね。

しかし、本番は1日だけにも関わらず、事前に半日程度説明会もあって。遠方に自費で交通費払って行ったから手取はほとんど無し。しかも朝早く起きて。

今考えるとなんであんなコストパフォーマンスの悪いバイトをやったのか、自分で自分が理解出来ないのですが、どこかに興味本位の気持ちがあったんですかね?

2人一組になって、一人が目の前を通過する車の種別と4桁のナンバーを読み取り、もう一人が記帳するという役割分担。

冒頭の表現で通過した車の情報を伝える訳です。

朝から夕方5時位までの仕事だったでしょうか。

確か大学2年の春休みでしたが、私は当日朝組み分けされ「問屋さんの様なところに就職が決まっている」という大学4年の人と一緒にやりました。

我々は結構真面目にやっていましたが、3時頃に既に終わっちゃったグループもありました。

あれどうしたの?と聞いたら、5時までの車種とナンバー、適当に記入しちゃったって…。

あの時以来、新聞やテレビなどの調査結果を見ると、これってどこまでホント?と思ってしまいますね。

ところで、一緒にやった人から就職を聞いた時、問屋さん???

今思うと、何かの業種の卸売業だと思いますが、当時は社会や会社の知識などほぼ皆無で、「問屋さん」が何たるかイメージが全く湧きませんでした。

何故そう思ったのか、全然根拠無いのですが、ご主人と奥様とあと1人2人の従業員の方がいらっしゃって、木造家屋の2階が商品倉庫になっている、何故かそんな光景が目に浮かびました。

よっちゃん、ちょっと商品6個持って来てよ。

はい分かりました。とその新入社員の人は、トントントンと木の階段を登って2階に商品を取りにいく。

そんなアットホームな光景が妙に鮮明に目に浮かんだことを記憶しております。

当時は就職難の時代だったでしょうか。就職先に関してちょっと自嘲気味な感じもありましたが、誠実で真面目そうだったあの人は一体今どうしているのでしょう?

たった1日一緒だっただけで、名前も顔も全く覚えておりませんが、もしタイムマシンがあれば、あの日に戻って、あの人のその後の人生をトレースして見てみたい、なあんてまたワイドショー的興味が起こりました。

ジョン・アダムス指揮サンフランシスコ交響楽団、合唱団(NONESUCH盤)

ジョン・アダムス(1947~)は、スティーヴ・ライヒ(1936~)などと共にミニマル・ミュージックを代表する作曲家。

ミニマル・ミュージックというのは、シンプルな音型が繰り返され、それが少しずつ変化して行く音楽。

この曲も、静かな海岸に打ち寄せる穏やかな波の様な音楽。

オーケストラの細やかな動きと澄んだ静かな合唱が心地良いです。何とも美しく優しいです。

ドビュッシーの「海」とも一脈通ずるものを感じますね。

現代音楽に抵抗のある方は、こんな曲辺りから聴いてみられたら宜しくかもしれません。

ところで、交差点で同じ様な車が繰り返し繰り返し過ぎて行き、やがて日が傾いて夕方を迎えたあの交通量調査のバイト、もしかしたらあれが「最初のミニマル体験」だったのかな、なんてこの曲聴きながら考えてしまいました。

更に言えば、「人生そのものがミニマル!」。

一見代わり映えしない毎日が少しずつ変化して人生ドラマを作って行く訳ですね。

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マーラー「交響曲第9 番」ブーレーズ

2009-03-04 20:47:37 | Weblog
最近、夢って全然見ないです。

歳の所為か、夜中にトイレには起きることが多いですが、いつも床に就いたらバタンキュー。なかなか寝付かれ無いということも少ないし、良い夢も悪い夢も全く見ないです。

最近、夢を見ないという話を先日職場の若者にしたら、「それって、健忘症じゃないすか!」

ひどいでしょ(笑)。

寝ている間に夢って必ず見ている筈で、目が醒めるまで記憶が保持出来ないだけなんじゃないか、ですって。

う~ん、なるほど!

妙に納得してしまった私でした。

ピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団(GRAMMOPHON盤)

先日、地元のブックオフで見付けた品。

ちょっと高かったです、500円(笑)。

交響曲部門でブラームス2番と1位を争う「超A級お気に入り曲」。

当ブログ初登場曲です。

ブーレーズのマーラーは前から欲しいと思っていましたが、残念ながら買えていませんでした。

何とも見透しの良いマーラー。垢を総て拭い去った。

昔はよく、ブーレーズの演奏を評して「レントゲン写真のよう」と言われましたが、決してそんな悪趣味な感じでは無いです。

霧が晴れたマーラー。

この辺が好悪が別れる所でしょうか。

シカゴの名器を自在に操って、各声部、各楽器がクリアに見える演奏を繰り広げています。

非常に美しい。

私は好きですね、こういうマーラー、も。

もっとねっちょり、耽美陶酔の世界に引き摺り込まれる演奏も大好きですが、こういう清潔なマーラーも良いです。

第4番1枚しか持っていないけど、ジンマン盤とも共通する所多いかなと思いました。

このブーレーズの演奏、夢の様なマーラーでは無く、現実社会を生きるマーラーという感じでしょうか。

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エッグ「歌劇《検察官》」ビールマイヤー

2009-03-03 23:32:55 | Weblog
鶏が先か玉子か?ってことで、とりあえず今日はエッグ。

ってegkだし、ドイツの作曲家だけどとりあえず、今日はエッグっうことで。

今夜は呑んじゃって眠いし、今朝から聴いているエッグのオペラ。

エッグ、エッグって誰かと言うと、ヴェルナー・エッグ(1901~1983)。って、普通知らんがな?

ヒットラーやナチの宣伝相ゲッペルスに気に入られていて、ナチの為の音楽も書いて協力者との烙印も押されていたらしい。

ビールマイヤー指揮アウグスブルク・フィルハーモニー管弦楽団他(ARTE NOVA盤)

オルフの弟子らしく、原始のエネルギーを感じさせるが、親しみ易い音楽。ストラヴィンスキーから牙を抜いたと言いましょうか…。

昔、ワゴンセールで2枚組680円だか780円だかで買ったCDですが、久々聴いて意外に面白かったですね。

どんなストーリーかは全く分かりませんし、音楽として面白く聴ければ、然したる関心もありませんが。

とにかく、今晩は呑んで眠いので短いですが、これにて失礼致します。

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ヴィヴァルディ「四季」ホグウッド

2009-03-02 23:42:52 | Weblog
帰りの電車の中吊り広告で、「地頭(じあたま)」という言葉が目に入りました。

何年か前に会社の人事の人からこの言葉を初めて聞いた時、石頭、頭突き…などを連想し???でした。

頭脳の素地と言った意味合いで、「地頭の良さ」といった使い方をするのですね。

また、全く違う言葉ですが、会社の後輩が「こうしけっしょう」だと聞いた時も???。

「格子結晶」という文字が頭に浮かび、学校の理科室にある様な分子構造の模型を連想しました。

体内にこんなのが入っているのか!こいつ、もしや人造人間か?なんて密かに怪しみましたね(笑)。

「高脂血症」と書くのだと初めて知ったのは、自分がそう診断された時でした。

いわゆるドロドロ血液ですな。

クリストファー・ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団(DECCA盤)

今日、会社帰りに銀座山野楽器のクリアランスセールで調達した1枚。500円。

前にも書いた筈ですが、四季がクラシックの世界に没入する切っ掛けになった曲。

ベストセラーになったイ・ムジチ合奏団(ヴァイオリン:フェリックス・アーヨ)のLP。

しかし罰当り者の私、その後、ヴィヴァルディなんてつまらんわい。四季、通俗的で感動の無い曲やんか、とほとんど聴かなくなっておりました。

まあ、聴けばそれなりに良い曲だとは思いますが(すみません)。

じゃあ、何故このCD買ったかと言うと、独奏者に「ホロウェイ」の名前を見付けたから。

先日取り上げたビーバー「ロザリオのソナタ」で、REIKOさんからホロウェイ盤のご紹介を頂き、以来ずっと気になっているヴァイオリニスト。

この演奏、春夏秋冬の各曲で独奏者が違うのですね!

他にもこういう演奏あるのかな?楽しい趣向です。

春:クリストファー・ハイロンズ
夏:ジョン・ホロウェイ
秋:アリソン・バリー
冬:キャサリン・マッキントッシュ

さて注目のホロウェイ、少し渋目の音で、落ち着いた音楽を奏でる奏者と拝察。「ロザリオのソナタ」に向いていそう。是非聴いてみたくなりました。

全体的には、清潔、穏健、気品ある正統派のホグウッド指揮のピリオド楽器演奏で安心して聴けますね。

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