golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーヴェン「ピアノソナタ第1 7番《テンペスト》」ケンプ

2009-03-24 22:29:53 | Weblog
それでは質問を続けさせて頂きます。

大臣、定額給付金と類似の施策として、以前地域振興券というのがありましたが、その景気浮揚効果についてはどのようにお考えでしょうか?

ええ~、1999年に実施致しました地域振興券に関しましては、総額6,194億円を振興券という言わば商品券の形態で配布し景気浮揚を企図したものであります。これに対しましてこの度の定額給付金はですね、総額2兆円以上と、いわゆる真水の規模としても地域振興券の3倍以上でございます。しかも、商品券方式ではなく現金給付という方式を採っており、その経済効果には多大のものがあると確信致す所存であります。

大臣、地域振興券と定額給付金の違いを聞いているんじゃ無いですよ!地域振興券が景気浮揚効果があったのか、無かったのか、大臣の認識を伺っているのですよ。

それは君、ニーチェの「ツァラトゥストラ」を読みなさい。

大臣、それはいったいどういう意味でしょうか?

ツァラトゥストラに続く言葉は何だね?

「こう語った」ですか?

そう、「効果あった」だよ!ワッハッハ。

「かく語りき」っていう言い方もありますよね。「閣下他力」本願じゃ困りますよ~。

定額給付金が景気浮揚効果あると良いのですが…。

ウィルヘルム・ケンプ(ピアノ)(いわゆる海賊盤。昨日ブックオフで、併録のハンマークラヴィーアソナタを目当てに250円で購入)

ベートーヴェンが弟子のシントラーから曲の解釈を質問された時、「シェイクスピアの『テンペスト』を読みなさい」と答えたと言われる曲です。

とても久しぶりに聴きました。

第1楽章Largo-Allegro
これから始まる嵐(第3楽章)を暗示するような、ドラマの開始の楽章。

この楽章がオペラに例えると序曲に相当している…なんて、ひねくれた解釈ですね。

第2楽章Adagio
台風の目。嵐の間隙、しばし平安の時。

第3楽章Allegretto
突き上げる衝動の様な、嵐の中を進む様な推進力、あるいは嵐に翻弄される船?、ひさびさ聴いてやはりなかなかに魅力的です。

ケンプのピアノ、ポリーニ以降、ベートーヴェンとかではちょっとテクニック弱いかなあ、なんて失礼なことも思っておりました。

しかし、ドイツ音楽の伝統に立脚しながらも詩情溢れる美しいピアニズムは独特で魅力的ですね。

思えば、あらゆる鍵盤楽器曲の中でも私的最高峰に位置する、バッハのゴールドベルク変奏曲やベートーヴェンの後期の三大ソナタ(30~32番)を最初に知ったのはケンプの演奏でした。

敬意を払ってまた色々聴きたいですね。

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