golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

マーラー「亡き子をしのぶ歌」フェリア、ワルター

2009-03-15 21:58:14 | Weblog
皆さんは、エレベーターとかで一人の時、静かに載っていますか?

私はついゴルフの素振りなどしてしまうことがあります。

或いは、ギターのトレモロで指を動かしたりもします。

誰か載ってこないことを祈りつつ。

まあ、載って来てもすぐ直立不動に出来る様な体勢ですが。

指揮とかされる方も多いのでしょうね。

エレベーターの中の防犯カメラの映像見てみたいですね。色々笑える映像があるはずです。

キュスリーン・フェリア(コントラルト)ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(NAXOS盤)

2、3年前にHMVのワゴンセールで買ったワルターの名演4枚組の復刻盤ですが、確か780円だかの超激安だった記憶があります。

大好きなマーラーですが、最高傑作というか特に好きな曲というか、まずやはり第9番のシンフォニーに指をおります。

他にも、大地の歌、第7番、第10番、第5番などありますが、この「亡き子をしのぶ歌」はそれらと並ぶか或いは凌ぐ名作なのではないかと思っております。

いや「最高傑作の一つ」と言うべきかも。

1.いま太陽は輝き昇る
2.なぜそんなに暗い眼差しなのか
3.おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき
4.ふと私は思う、あの子たちはちょっと出かけただけなのだと
5.こんな嵐に

5曲からなる20数分の連作歌曲。

リュッケルトが短期間の内に2人の子供を失った悲しみを詠んだ詩をもとにしています。

こんな縁起の悪い曲は止めて欲しいと妻のアルマが頼んだが、作曲家としてマーラーは創作欲を掻き立てられ曲を付けない訳にはいかなかったのでしょうね。

この曲の作曲から4年後、まるで予知した様にマーラーの娘マリアも亡くなってしまいます。

濃厚な浪漫の香りの中に、優しさ、悲しみが充溢していて堪りまらない音楽です。

1949年のモノラル録音で、久しぶりに聴きましたが、こんなにしっかりした良い音だったか!と驚きました。

そしてキャスリーン・フェリアの優しく包み込む様な名唱。

携帯電話のセールスマンからオペラ歌手になった人が大きな話題になりましたが(YouTubeで見たオーディション番組の映像には感動しました)、こちらは電話交換手出身の名歌手。

ワルターの共感に満ちた指揮と往年のウィーン・フィルの晩秋を思わせる美しさの管と弦。

やはり歴史に残る名演ですね。

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