golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ハッセ「カンタータ第1 集」ブスカ

2009-03-21 23:21:20 | Weblog
辛いですけど大丈夫ですか?

大丈夫です。

激辛食を注文する時、よく交わされる問答です。いつも躊躇なく大丈夫と回答しております。

苦い(にがい)ですけど大丈夫ですか?

ちょっと怯みましたね~。

今日は横浜中華街に行きましたが、中国茶のお店でお茶した際、健康に良さそうなことが書いてあったので「苦丁茶(くていちゃ、くちょうちゃ)」というのを頼んでみました。

茶葉を入れたガラス容器(写真手前)にお湯が注がれ、しばらく置いてもそれほど色付いて参りません。

私の経験則として、「お茶の味の濃さは色の濃さに比例する」という「チャーアジイロの法則」がありましたが、脆くもその理論は崩壊致しました。

ニゲ~~~ェ!

かなり強烈でしたね。

でも身体に良いということを信じて飲み干し、更にお湯を追加して、ポット2杯分ほど(我慢して)飲んでしまいました。

その店で、「苦丁茶」の茶葉も買おうかと迷ったのですが、見ていたらまた口の中に苦味が戻って来て、花粉症に利くという別のお茶に致しました。

Lia Serafini(ソプラノ)、Gabriella Martellacci(コントラルト)、ピエトロ・ブスカ指揮アカデミア・デル・リチェルカーレ(BRILLIANT CLASSICS盤)

ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699~1783)はドイツの人。音楽史の正式な位置付けは識りませんが、バロック後期から前古典派に位置する作曲家。

以前、FM放送でオペラを聴いて以来気になっていた作曲家です。

BRILLIANT CLASSICSから、カンタータ集の第1集という新譜が出ましたので買ってみました。

複数楽章から成るカンタータ、単一楽章のアリアとともに、器楽によるソナタが収録されています。

1.Come l'ape di fiore
(ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音の為のアリア)
伸びやかで弾むリズムのヴァイオリンに先導されソプラノが爽やかで華やかな歌を歌い出すとハッセの世界に引き込まれて行きます。ドイツの作曲家ですが、イタリアバロックの様な明快さです。

2.Il nome
(コントラルト、フルートと通奏低音の為のカンタータ)
1曲目より声域が低くなり、伴奏楽器も変わりますが、爽快さは共通のものがあります。

3.2つのフルートと通奏低音の為のソナタOp.3-2
2つのフルートとなっていますが、リコーダーですね。2本のリコーダーの掛け合いが心地良い楽曲。

4.Chieggio ai gigli ed alle rose
(ソプラノと通奏低音の為のカンタータ)
繰り返される印象的な低弦の伴奏音型に載って、ソプラノが伸びやかに歌います。憂いを秘めたレスタティーヴォの後、ソプラノの透明なアリア。

5.2つのフルートと通奏低音の為のソナタOp.3-3
2つのフルートの織り成す爽やかな音の綾が楽しめます。バロックと古典派の中間体と言いましょうか、バロックとは違った新しさも感じる音楽です。

6.E` ver,mia Fille,e` vero
(コントラルト、2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音の為のカンタータ)
レスタティーヴォ、アリア、レスタティーヴォ、アリアの4つの楽章から成る13分ほどの短い曲ですが、ハッセのオペラのエキスを聴く気がして、なかなかに楽しめます。憂いを含んだ冒頭のレスタティーヴォ、伸びやかな第2曲、深い情感を感じさせる第3曲のレスタティーヴォ、4曲目の青空に突き抜ける様な爽快なアリア、と変化のある音楽を楽しめます。

7.Muta e` l'imago dell'idolo amato 
(ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音の為のアリア)
これもソプラノの明るく優しく澄んだ歌を楽しめる素敵なアリアです。ライナーノーツでは記載が漏れていますが伴奏にフルートも入って、CDの最後の曲に華を添えています。

お茶は苦かったけれど、音楽は苦みなど全く無い爽やかなもの。バロックやハイドンなどの声楽曲のお好きな方にお薦めです。

演奏もクセの無い澄んだ美声と小編成のオリジナル楽器演奏で好感度大。

第2集以降が大変楽しみです。

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ブルックナー「交響曲第7 番」ヨッフム

2009-03-20 22:12:40 | Weblog
今日は眠くて堪らなかった思い出?の曲です。

この曲を聴くと眠くて眠くて仕方がなかったあの晩のことをどうしても思い出してしまいます。

それがトラウマになって、以来余り聴いていないように思います。

誤解の無いよう付け加えますと、昔から好きな曲であり曲や演奏が詰まらなかったからではございません。

いつもお邪魔している左党さんのブログでこの曲の記事を拝見し、あの日のことを思い出しましたので本日の記事と致します。

それは10数年前のお盆シーズンのこと。御殿場でちょっと仕事があり、車で出掛けました。

普通であれば電車のところを車で行ったのも、ペルセウス座流星群があり、せっかくだから箱根の山で見てやろうとの魂胆からです。

夜に御殿場での仕事を終えると箱根の大涌谷に向かい、硫黄の臭いの立ち込める駐車場に車を停め、空が白んで来るまで星空を眺めておりました。

あいにくその年は不発。大流星群が見える!とマスコミなどで大騒ぎしても大して見えないことが多いのです。(2001年のしし座流星群では大感動の流星雨を見ましたが)

明け方3時間位でしたでしょうか仮眠を採り、また御殿場の仕事先に向かいました。

幸い昼間は特別眠くなることもありませんでした。

ところが、夜の帰り道、ちょうどラジオからこの曲が流れている頃から急激に睡魔が襲って来たのであります。

確かコンサートの中継録音だったように思いますが、誰の演奏だったかは全く覚えておりません。ただただ眠たかったことだけしか…。

このまま運転していたら危ないと思い、途中ファミレスに入りコーヒーをがぶ飲みしたりしましたが、またしばらく運転していると睡魔が戻って参ります。

何度か休憩を繰り返しますが、なかなか睡魔は消え去らず、ついには大きな公園の駐車場に車を停めて、結構本格的に睡眠を採りました。

そんなこんなで自宅に辿り着いたのは明け方近くになってしまいました。

まともに帰れば、21時か22時には着いていたはずなのですが…。

運転中、他の曲も聴いていたはずなのですが、何故かブルックナーの7番だけが眠い曲として記憶されております(笑)。

オイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレ(EMI盤)

第1楽章アレグロ・モデラート
何と巨大な音楽なのでしょう。第8番は更に巨大な建造物の感がありますが、この曲のスケール感も尋常ならざるものがあります。
その曲の全体感を決定しているのがこの楽章でしょう。
巨大な建造物と書きましたが、その創造主は人間?
否。自然なのか神なのか。

第2楽章アダージョ
何と感動的な音楽なのでしょうか。何と大きい音楽なのでしょう。陶酔して音のうねりに身を任せるばかりであります。

第3楽章スケルツォ
ブルックナースケルツォ、カッコイイ!
何かとてつもないことが起こりそうな開始。春の突風なのか。しかし、突風は優しくまた自然の中に戻って行きます。やはり自然は大きいし優しい、そんな感じを抱かせる音楽ですね。

第4楽章フィナーレ
雄大でこの曲の締めくくりに相応しい楽章。

いかにも冴えないオッサンのブルックナーが何と気宇壮大な音楽を造ったことか。冴えないオッサンの一人として多大の共感を覚えます。

冴えないオッサンバンザ~イ!(何か違いますでしょうか?)

しっかし、眠い。

大学同窓会の役員会で、夕方からちょっと飲んで、行きに続いて聴きながら帰って来ました。また、眠い時にこの曲聴いてしまいました。まずいなあ~(笑)。

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ポンセ「組曲イ短調、フォリアの主題による変奏曲とフーガ」セゴビア

2009-03-19 21:48:26 | Weblog
いやあ~、今日は暑かった。

今日からコートを止めて正解でした。

ずっと社内にいて外には出ませんでしたが、それでもハンカチで汗を拭う機会が多くありました。

それって冷や汗じゃないかって?まあ、そういうこともあります(笑)。

会社を出て外も暑いですね。

外だけじゃない!昨日、蒙古タンメン中本の激辛を食べたのでお腹の中も熱い訳です。トイレに行くとおし…以下、自粛。

そろそろ夏物のスーツにしても良いかな?と結構マジで考えてしまいます。

アンドレス・セゴビア(ギター)(DOCUMENTS盤)

暑い日は熱い国の音楽。

メキシコの作曲家マヌエル・ポンセ(1882~1948)、マイナーだけれども大好きな作曲家です。

以前も、「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」(ジョン・ウィリアムズ演奏)を取り上げたことがあります。

今日は、まだ半分位しか聴けていない、激安セゴビア10枚BOXからです。

マヌエル・ポンセは、一般的にはハイフェッツがヴァイオリンに編曲した「エストレリータ」で知られる程度ですが、セゴビアの働き掛けによる優れたギター曲の数々を残しています。自身ピアニストであったこともあり素敵なピアノ曲も残しておりますし、ピアノ、ヴァイオリン、ギターの協奏曲などもあります。

器用な作曲家で、セゴビアと一緒になって、バロック時代の作曲家の名を騙らった作品やシューベルト風のギターソナタなども残しています。

また、メキシコの民謡に取材したり、民謡調の曲もあります。「エストレリータ」もこの系譜でしょう。

「組曲イ短調」は、バッハと同時代に活躍したシルヴィウス・レオポルド・ヴァイス(1687~1750)の作品を発掘!と偽った曲。

プレリュード、アルマンド、ガヴォット、サラバンド、ジーグの5曲から成る擬バロックの組曲ですが、生気に満ちた速い楽章、ホッとする安らぎに満ちたガヴォットと、なかなかに良く出来た作品。

確かにバロック調!しかし、随所にヴァイスとは違った熱い近代的な歌い廻しを感じます。

一方、「フォリアの主題による変奏曲とフーガ」は、スペインの古いメロディを主題に、ほの暗い情感と内に秘めた情熱を感じさせる変奏曲が続きます。そして最後はフーガで締め括る、数あるギター曲の中でも特に好きな曲の一つ。

メキシコのカラッとした陽気な音楽を連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、全然違います。

温度はそれなりに高いかもしれませんが、情熱は内に秘めた内省的な音楽。

前に取り上げたジョン・ウィリアムズ盤はテクニックも万全で美しい演奏ですが、何となく不完全燃焼感も付き纏いました。ちょっとクール過ぎるからでしょうか。

このセゴビア盤は、作曲の依頼人だけあって、熱い共感を感じる演奏で、この曲の真価を聴く気が致しました。「組曲イ短調」共々1930年の録音で音は悪いですが、伝わってくる情報量は多いですね。

パリ音楽院でポール・デュカスに師事した人であり、ヨーロッパのクラシック音楽の伝統に立脚。そこにメキシコ色も塗され、独特の個性的な音楽となっています。たぶん人柄もそうであったであろう、ハッタリとかとは無縁のとても誠実な音楽です。

本当は、一緒に収録されている「ソナタ第3番」(これもポンセ独自の語法で掛かれた名品)にも言及するつもりでした。

朝、通勤電車でうとうとしながら聴いていた際には「あれっ、第3楽章ってこんな音楽だったっけ?」

今改めてジャケットを見たら、第1、2楽章のみでそれ以降は他の小品。

抜粋は意にそぐわないので、タイトルの2曲にのみ触れることにしました。

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プッチーニ「歌劇《トスカ》」カラス、サバタ

2009-03-18 22:14:24 | Weblog
いつも同じ様な画像ですが(笑)、同じ写真では無く毎回新たに撮影したものです。

1ヶ月以上行っていなかったでしょうか。余りに久々の再会で涙が出て参りました(花粉症の為という説もあり)。

いつもの冷やし味噌ラーメン(770円)に麺超大盛(+160円)でございます。

麺は当然全部食べましたが、つけ汁は勿論飲んで飲めないことは無いのですが、もうこの時期暑くて汗ダラダラになるので、3、4口飲んで後は自重しました。

一応、油分や塩分もちょっと控えなきゃという思いもございまして。

今日は、通勤の行き帰りにまたがってオペラです。

マリア・カラス(ソプラノ)、ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)、ティート・ゴッビ(バリトン)、ヴィクトル・デ・サバタ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団(DOCUMENTS盤)

マリア・カラスの激安オペラBOXから。

イタオペ好きなのですが、プッチーニとはちょっと縁が薄く、CDは「蝶々夫人」と「ラ・ボエーム」がそれぞれ1種あっただけ。LPもマゼール盤の「トスカ」があっただけでした。

もっと聴きたいと思っておりましたので、当BOXに入っておりラッキーでした。

このCD聴き始めて思ったのは、カラスもさることながら、ステーファノの若々しい美声が大変魅力的だということ。

サバタの指揮、ゴッビも勿論素晴らしいのですが、1回聴いた限りでは、ステーファノがカラス以上に印象に残りました。

1921年生まれですから、この録音の1953年当日31、2歳。若々しく輝く美声です。

1923年生まれのカラスとは、音楽上の黄金のパートナーだったのみならず、私生活でも噂が絶えなかったそうですね。

この美声聴いていると、世紀のソプラノ、カラスが惚れたのもなるほどと思います。やはり世紀のテノールです。

妻とケニアの別荘に滞在中に強盗に襲撃され、以来3年以上意識不明で、1年前の3月3日86歳の生涯を閉じられたそうです。

改めまして、ご冥福をお祈り致します。

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ベートーヴェン「交響曲第4 、8番」クリップス

2009-03-17 22:23:11 | Weblog
LP時代から、原則、買ったディスクは全部聴く!少なくとも2回は聴く!を貫いて来ました。

LP時代3.5枚例外がありましたが。

内、3枚はCDが出る直前に購入し、CD時代の到来と共に聴きそびれた4枚組の内の3枚(デュファイ「世俗音楽集」ロンドン中世アンサンブル)。

0.5枚というのは、表面(バルトーク「弦楽器、打楽器とチェレスタの為の音楽」ブーレーズ)が聴きたくて買ったが、裏面(ストラヴィンスキー「火の鳥」)には興味が持てず、聴かなかったもの。

これ以外は、すべて冒頭の2原則を貫いて来た、と言える自信があります。

まあ所有のディスクも少なかったですが。

CD時代になってからもこれは守って来ました。

ところが昨今のBOX盤が安く手に入る状況になって来ると、非核3原則じゃなかった「CD2原則」の遵守は覚束ないものとなって参りましたね。

2回聴けないCDは出て来そうです。

しかし、せっかく買った大切なCD、少なくとも1回は全て聴こうと思っております。

ヨーゼフ・クリップス指揮ロンドン交響楽団(Madacy盤)

今まで何回か取り上げて来たクリップスの激安ベートーヴェン交響曲全集のうち未聴だった1枚です。

5枚組1,000円ほどで良い買い物をしました。

価格もさることながら、クリップスの優美な香り高い演奏に触れられたことです。

他の曲も素敵ではありますが、この2曲と田園が特にクリップスの美質に合っていると思います。

決してスケールの大きな演奏では無いし、斬新な解釈もありませんし、細部を磨き上げた緻密な演奏でもありません。

インテンポでダイナミックレンジが広くも無く、温い(ぬるい)演奏とお感じになる方もいらっしゃるかと思います。

凡演と切り捨てられることもあるかもしれません。

しかし、柔らかい気品のあるベートーヴェン。微笑みを感じる癒し系ベートーヴェン。

目新しいこと、目立つことを何もしていない自然さがかえってユニークな演奏と言えるかもしれません。

「疲れないベートーヴェン」です。

「憑かれたベートーヴェン」も好きですが…。

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D.ガブリエリ「リチェルカーレ第1~7 番」他、ビルスマ

2009-03-16 22:01:06 | Weblog
お酒を辞めたい方、減らしたい方はブログを始めましょう!

ブログ始めて一番良かった事は、この毎度馬鹿馬鹿しい記事でも毎日多くの方に読んで頂ける様になり、コメントを頂いたり、また他の方のサイトにも伺わせて頂きネット上で色々交流させて頂いていることです。

他にも今まで以上に色々な音楽を聴く様になったことなどがありますが、副次的なメリットとしては、「酒を飲むのが大幅に減った!」ことですね。

当初は、ほとんど朝の通勤時更新でしたがやはり朝は眠い。座って(途中の始発駅で2、3本見送ると座れます)寝て行きたい。

ということで、途中からほぼ夜型に転換。

以前は誘われりゃ、好きな酒のこと、つい飲みに行ってしまいました。

現在はブログ更新のことを考えてなるべく飲まない様にしています。

飲むとついつい大量になり、更新出来なくなることが目に見えていますから(笑)。

アンナ・ビルスマ、リデゥイ・シャイフェス(チェロ)、ボブ・アスペレン(オルガン)(Deutsche Harmonia Mundi盤)

今日は久しぶりに宝石箱(DHM50枚BOX)からの1枚。

まだ1/3しか聴いておらず、未知の宝石がたくさん残っております。

今日もまたお宝発見!です\(^O^)/

ガブリエリと言っても金管華やかりしジョヴァンニ・ガブリエリ(1554頃~1612)ではありません。

ドメニコ・ガブリエリ(1659頃~1690)、イタリアのチェロの名手だったようですが詳しいことは分かりません。

今朝、通勤時にうつらうつらしながら心地良く聴いていたのですが、その時も「(ジョヴァンニ)ガブリエリにこんな曲もあるんだ」と意外に思っておりました。

ドメニコ・ガブリエリという作曲家など知りませんでしたね。

リチェルカーレ第1~7番
2つのチェロの為のカノン
ソナタ ト短調、イ長調

の10曲と、他にフレスコバルディ、ヤッキーニ、アントニーニの作品が収められています。(フレスコバルディ以外は知らない人)

これらも魅力的な曲ですが、今日はドメニコ・ガブリエリの曲を繰り返し聴いております。

ソナタがオルガン伴奏付き、2つのチェロのためのカノンを除く、リチェルカーレの7曲はいずれも独奏チェロの為のもの。

これらの曲を聴いていて思ったのは、偉大なバッハの無伴奏チェロ組曲は決して突然変異では無かったのだということ。

先日取り上げたビーバー「ロザリオのソナタ」などがバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の先駆的な作品(伴奏は付きますが)である様に、無伴奏チェロ組曲を用意した作品があったのだということ。

これらの作品がバロックの最後にバッハという小川ならぬ大河に流れ込んでいるんだなと感じました。

いずれも、1分半~8分半程度の短い曲ですが、なかなかな深い情緒を湛えた佳品。

リチェルカーレ2、5番に聴く超絶技巧(ビルスマの何という冴えたテクニック!)

ト短調ソナタのふくよかで親しみ易い音楽も素敵。後半など鼻歌混じりに踊り出したくなってしまう楽しさも。

バロックはまだまだ知らない作曲家、素晴らしい曲の宝庫です。

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マーラー「亡き子をしのぶ歌」フェリア、ワルター

2009-03-15 21:58:14 | Weblog
皆さんは、エレベーターとかで一人の時、静かに載っていますか?

私はついゴルフの素振りなどしてしまうことがあります。

或いは、ギターのトレモロで指を動かしたりもします。

誰か載ってこないことを祈りつつ。

まあ、載って来てもすぐ直立不動に出来る様な体勢ですが。

指揮とかされる方も多いのでしょうね。

エレベーターの中の防犯カメラの映像見てみたいですね。色々笑える映像があるはずです。

キュスリーン・フェリア(コントラルト)ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(NAXOS盤)

2、3年前にHMVのワゴンセールで買ったワルターの名演4枚組の復刻盤ですが、確か780円だかの超激安だった記憶があります。

大好きなマーラーですが、最高傑作というか特に好きな曲というか、まずやはり第9番のシンフォニーに指をおります。

他にも、大地の歌、第7番、第10番、第5番などありますが、この「亡き子をしのぶ歌」はそれらと並ぶか或いは凌ぐ名作なのではないかと思っております。

いや「最高傑作の一つ」と言うべきかも。

1.いま太陽は輝き昇る
2.なぜそんなに暗い眼差しなのか
3.おまえのお母さんが戸口から入ってくるとき
4.ふと私は思う、あの子たちはちょっと出かけただけなのだと
5.こんな嵐に

5曲からなる20数分の連作歌曲。

リュッケルトが短期間の内に2人の子供を失った悲しみを詠んだ詩をもとにしています。

こんな縁起の悪い曲は止めて欲しいと妻のアルマが頼んだが、作曲家としてマーラーは創作欲を掻き立てられ曲を付けない訳にはいかなかったのでしょうね。

この曲の作曲から4年後、まるで予知した様にマーラーの娘マリアも亡くなってしまいます。

濃厚な浪漫の香りの中に、優しさ、悲しみが充溢していて堪りまらない音楽です。

1949年のモノラル録音で、久しぶりに聴きましたが、こんなにしっかりした良い音だったか!と驚きました。

そしてキャスリーン・フェリアの優しく包み込む様な名唱。

携帯電話のセールスマンからオペラ歌手になった人が大きな話題になりましたが(YouTubeで見たオーディション番組の映像には感動しました)、こちらは電話交換手出身の名歌手。

ワルターの共感に満ちた指揮と往年のウィーン・フィルの晩秋を思わせる美しさの管と弦。

やはり歴史に残る名演ですね。

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タルティーニ「悪魔のトリル」マンゼ

2009-03-14 21:47:36 | Weblog
ワタシ古い人間でして、実はネットで物を買ったことってほとんどありません。

たった3回のみ。

最初は10数年前。娘がまだ小さかった頃、主人公を子供の名前に出来る絵本というのを発見し、これだ!と思い購入しました。主人公のところに希望する名前を入れてオンデマンドで印刷、製本して送ってくれるサービスでした。絵本の中に、○○ちゃんは…と自分の名前が出てくるので子供は喜ぶという訳です。

まあ喜んでは貰いましたが、自分の名前が本に出てくるのでさぞビックリするだろう!とオヤジが期待したほどでは無かったですが…。

そして約10年の年月が経過した2年ほど前。

娘がヤフオクでロックコンサートのチケットを競り落としたいと言うので名前を貸してやった時。

手配は自分で全部やると言って娘がおっさん風のメールを書いて無事購入成功。

そして第3回は、ドイツハルモニアムンディの奇跡としか思えない激安50枚BOXを購入した昨年。

存在を知ったのは販売が終了した後。大ショックでしたね。

ところが、あるサイトで再発情報を教えて頂き、即携帯からオーダー。

本当にこの3(さぁ~ん!)(ナベアツ風)回のみです。

ですから、このCDも当然リアル店舗で購入。山野楽器銀座店です。

HMV池袋店、タワレコ渋谷店と並ぶ、最近の3(さぁ~ん!)大お気に入り店舗。

次点は、秋葉原石丸、タワレコ新宿店といったところ。

HMV池袋店は沿線で比較的近く、言わばホームグラウンド。品揃え、落ち着いた店内の雰囲気等エースの風格を漂わせる店舗です。

タワレコ渋谷店は品揃えとゆったりとしたスペースが良いですね。古楽、現代音楽、ヒストリカル録音、NAXOSの品揃など充実していますね。

山野楽器銀座店は、とにかく真面目な品揃え。必ずしも売れ筋では無いような商品でも良い物を提供しようという矜持のような物を感じます。具体的には、古楽の充実や一昨日取り上げたラインベルガーの合唱曲が何枚もあったりなど比較的マイナーな物も意外に揃っていることです。輸入盤に日本語背表紙が付いていて探しやすいのも有難いです。BRILLIANT CLASSICSやNAXOSのコーナーがあって種類も充実しているのも好き。

今日は、その山野楽器銀座店のセールで1,680円で購入した1枚からです。

なお、中古に関してはブックオフが大のお気に入りであるのは改めて言うまでもありませんね。

アンドルー・マンゼ(ヴァイオリン)(Harmonia Mundi France盤)

実はこの曲、LPもCDも持っていませんでした。

ヴァイオリン小品集、みたいなディスクには入っていることも多いのでしょうが、その手は苦手。抜粋や編曲の宝庫でオリジナル楽器じゃ無いのが多いですからね(笑)。

ということで、バロックヴァイオリンの演奏で欲しかったのですが、高かったりして機会を失しておりました。

そんな訳でこの有名な作品、どんな曲だったかな?状態。ラジオなどどこかで必ず聴いてはいるはずなのですが。

ですから今日初めてまともに聴いた感じですが、3(さぁ~ん!)楽章の曲だったんですね。古楽好きを自称するわりには情けない状況。

夢に出てきた悪魔に魂を売った代償として作曲したという逸話(今から考えると素晴らしい宣伝文句!)は昔から知っていて、パガニーニ的な悪魔的な曲だったかなと思っていましたが意外におとなしい印象。

先日取り上げたビーバー「ロザリオのソナタ」やバッハの無伴奏ヴァイオリン曲の方が遥かに悪魔的だと思いますよ。

先ほどから数回聴き返していますが、だんだんにやはり悪魔に魂を売り渡すに相応しいなかなかの心地良い超絶技巧の作品だと分かって来ました。

マンゼというヴァイオリニストは切れ味鋭いテクニックを持っていながら、その柔らかい美音でそれを表面に感じさせないところがまた凄いところなのかな、とも思いました。

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モーツァルト「協奏交響曲K.364 」クレーメル、カシュカシャン、アーノンクール

2009-03-13 21:27:37 | Weblog
「花粉症痩身法」って実現出来ないですかねえ~。

今日は100回はオーバーかもしれませんが、50回近く鼻をかんだんじゃないかな?

くしゃみもかなりしたし。

相当エネルギー使っていると思うのですよ。

ただ、くしゃみ鼻水だけでは悔しいじゃありませんか、勿体ないじゃありませんか。

万歩計ならぬ「くしゃみ鼻水計」みたいのがあって、1日合計で50回以上しましょう!そうすれば、1ヶ月で5Kg痩せられます、みたいなことになると良いのですが。

ただ、くしゃみ鼻水だけではダメだけれど、この薬を飲むとくしゃみ1回で体重が5g、鼻水1回で体重が10g減ります、みたいのを誰か発明して頂けないでしょうか。

ギトン・クレーメル(ヴァイオリン)、キム・カシュカシャン(ヴィオラ)ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

協奏交響曲という名称ですが、ヴァイオリンとヴィオラの二重協奏曲と思えば分かり易いですね。

久しぶりに聴いたCDですが、春に相応しい曲と演奏。

このCD、だいぶ前に買ったものですが、クレーメルとアーノンクールは当然認識していました。しかし、ヴィオラを誰が演奏しているか今日の今日まで分かっていませんでした。

カシュカシャン!

気になっていた演奏家です。

ヴィオラの名手として評価の高い奏者。印象的な名前もあり、是非聴いてみたいと思っておりました。

しかし、既にだいぶ以前に聴いていた訳ですね(笑)。

以前にブログで書きましたが、ソプラノのプティボンも同様。

聴いてみたいと思っていたら、既にやはりモーツァルト(ハ短調ミサ曲)で聴いていたという前科?があります。

さて、カシュカシャン。

全ての弦を半音高く調弦しているこの曲の為もあるかもしれませんが、名手クレーメルと互角に渡り合っていますね。

この曲、「2つの対比」がとても魅力的ですね。

1つは華やかなヴァイオリンと少しくすんだヴィオラの音色の対比。

ヴァイオリンだけだったら軽くなり過ぎてしまうかもしれないものをヴィオラの適度な「重し」で、落ち着きのある音楽になっています。

そしてもう一つの対比は、1、3楽章と2楽章の明暗。

明るく伸びやかな幸福感に満ちた両端楽章と、それに挟まれた緩序楽章の深い情感の対比。

モーツァルトの天才を改めて感じます。

今日は本当に素晴らしい曲、演奏を聴きました。

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ラインベルガー「森の花」ラッツィンガー

2009-03-12 22:23:27 | Weblog
えっメガネ?、メガネはビールの中入っている。

先ほど駅で携帯で話していた人の言葉である。

一体何のこと??

はは~ん、ビールの泡ってメガネを洗浄する効果があるんだ。

よくメガネ屋さんに超音波洗浄器が置いてあるでしょ。汚れたメガネをジョッキの中に浸けて置くとビールの泡で綺麗になるのに違いない。

でも乾いたらきっとベタベタするよな?

なあ~んて、私の頭の中のおんぼろコンピューターは一瞬そんなことを考えるのである。しかし、きっと他の言葉の聞き間違え。

じゃあ正しくは何て言ったの?

メガネが聞き間違えかな?はがね?

はがねはビールの中入ってる。

鋼を電極にして、ビールで電気分解が出来るのかしら?

それとも、ビールが聞き間違え?

メガネはビルの中入ってる。

うん、これなら論理的に正しいぞ!きっとビルの中にメガネが存在していると言うことを彼は伝えたかったのである。我思う故に我ありなのである(ワケ分からん)。

う~ん、本当は何て言っていたのだろう?

いつも通勤のバスに流れている謎の言葉も最近漸く聞き違いが判明した。

バスカードはご自宅のコンビニでお求めください。

え~っ?、そりゃ確かにコンビニの経営者の方もバスに乗ることもあるよな。でも何でそんなに少数派の人に向けたメッセージをいつも流しているのだろう?

ずっと謎でした。

最近やっと正しくリスニング出来ました。

バスカードはお近くのコンビニでお求めください。

ゲオルグ・ラッツィンガー指揮レーゲンスブルグ大聖堂少年聖歌隊(ARS MUSICI盤)

当ブログで何回か取り上げている、リヒテンシュタイン出身のヨーゼフ・ラインベルガー(1839~1901)。

今まで室内楽曲やオルガン曲などを聴いて来て、是非とも合唱曲も聴いてみたいとCDショップで時々チェックしておりました。

しかし、いずれもレギュラー価格盤の為、後回しになっておりました。

ところが、先日山野楽器のクリアランスセールでこのCDを発見。500円!\(^O^)/

このop.124以外にも、op.117のミサ曲などが収められています。

いずれも早春に相応しい優しく柔らかい響きの合唱曲。

このCD中、今朝から「森の花」という曲を繰り返し聴いております。

約2~2分半の短い歌8曲から成る曲集。

いずれも親しみ易い旋律で澄んだ柔らかなハーモニーが癒しの空間を作り出します。

早春の優しい空気に包まれるよう。

ドイツ語の歌なので内容は全く分かりません。

しかし、素晴らしい内容がちゃんと伝わって来ます。

音楽は言葉を超越していますね。

最後に、世界の王さんにも一言伺ってみましょう。

「《森の詩》もよろしく!」

お後がよろしいようで。

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