golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

リーム「カンツォーナ・ペル・ソナーレ」、「カットとディゾルヴ、管弦楽素描」大野和士

2010-03-31 22:49:42 | Weblog
今朝、鼻炎の薬を飲んだので、くしゃみ鼻水は緩和されましたが、そうは言ってもまだまだ花粉症は酷い状態。

薬も効果があるのは良いのですが、眠くなる副作用は如何ともし難いところ。

生死に関わる訳では無いし、痛みを伴う訳でもないので、花粉症なんて所詮は甘っちょろい病気なんでしょうが、くしゃみ鼻水が続く「不快感」は嫌であります。かみ過ぎで鼻も痛くなって来たりしますし。

まあ、もしかしたら、本人以上に周囲が「不快」だったりしているかもしれませんが(笑)。

何しろ、ここ数日自席で仕事中は勿論、会議中もくしゃみばかりして、鼻をかみまくっておりますので。

マイケル・スヴォボーダ(アルト・トロンボーン)、大野和士指揮ベルギー王立歌劇場管弦楽団(WARNER CLASSICS盤)

以前、「期待」して購入したけれど、期待とは違った一枚。

ドイツの現代作曲家の重鎮ヴォルフガング・リーム(1952~)の作品。他にマーク=アントニー・ターネイジ(1960~)、ジョージ・ベンジャミン(1960~)の曲がカップリングされています。

さて、リームに「期待」したのは「不快」な音楽。

多作で作風も多彩なリームには、徹底して「不快さ」を追及した音楽もあるらしい。

こりゃ、面白そうじゃねえか!と以前、リームの声楽曲の入ったCDを買ったら、残念ながら、随分と耳障りの良い音楽でありました。

このCDは、昨年また「不快さ」を期待して買ったもの。

「カンツォーナ・ペル・ソナーレ」(2002年)は、アルト・トロンボーン協奏曲ともいうべき曲。

現代音楽ですから、勿論それまでの協奏曲とは異なります。しかし、ライナーノーツにも「リームが、ワーグナーやブルックナー、ブラームスの響きに共感していることが分かる」とある通り、様式的には現代曲でも伝統的な重厚な響きの作品で、その意味では聴き易く「不快さ」とはほど遠い音楽。

前衛的な現代音楽が盛んだった1970年代の「カットとディゾルヴ、管弦楽素描」(1976~77)の方がゲンダイオンガク、ゲンダイオンガクした作品。

「カットとディゾルヴ」と言うタイトルは、映画の技術用語だそうで、ディゾルヴは「フェイドアウトとフェイドイン」の意味とのこと。

ヴェーベルンの点描とは違いますが、短い楽節が連なった音楽。

もしかしたら、私が現代音楽に馴染み過ぎちゃっているのかもしれませんが?、如何にも現代音楽らしいこの曲も決して「不快」じゃ無いですね。オーケストラの微妙な響きの変化を楽しむ曲でしょうか。

演奏も、非常に知的なアプローチで繊細なもの。

「不快さ」を追及した作品も是非聴いてみたい!

しかし、その前に「鼻の不快さ」には治って貰わねば。

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