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11月の世界の株価収益率を更新しました。

2007-11-08 07:10:35 | Weblog

世界各国の主要株式市場の株価収益率(PER)一覧を更新しました。


<1.株価収益率(PER)とは?>


 株価収益率(PER)って何?という人にご説明しておきますと、株価が、その会社の利益の何倍くらいになっているか、という株価の割高・割安を示す尺度です。ある会社の一株あたりの利益が1万円として株価が20万円なら、20万円÷1万円=20倍、というわけですね。言い換えれば、「株価は利益の何年分か」を表していると言えます。株価収益率が20倍なら「利益の20年分の株価」ということですね。


 で、なぜこれが大事かというと、株価が割高か割安か、全てこれだけで説明できてしまうような万能のモノサシだからです。歴史上、たくさんのバブルがありましたが、多くは株価収益率が40倍とか60倍とか80倍という、利益額から見れば気の遠くなるような株価になったんですね。


 もちろん当時は、その「高い株価収益率」を正当化するもっともな理屈がたくさんあったのでしょうけれど、結果的にはどんなバブルもはじけ、高い株価収益率は「重力」に負けて低下し(時には破滅的なスピードで)、概ね15倍前後に落ち着いています。株価収益率は、特に株価が割高になっていないかどうか、目安としては「20倍を超えていないかどうか」チェックすればいいと思います


 一方で例えば15倍未満の株価収益率は相対的に割安といえますが、割安には割安な理由があるので、飛びつくのはオススメしません。あくまで「割高」のチェックに用いると良いでしょう



<2.今月の株価収益率>


 11月の世界の株価収益率はこんな感じです。



 サブプライム問題が新聞を賑わし(日経新聞だけかもしれませんけれど)、アメリカの大手金融機関の巨額損失がニュースになっていますが、世界的に見ればサブプライム問題が株価を押し下げている様子はあまり見られません。ホットマネーが新興国に流入しているのか、新興国の株価収益率の上昇が目立ちます


 最も高いのは相変わらず中国本土ですね。ただ先月45倍近かったものが今月は30倍強まで落ちてきました。では株価が下がったかというと確かに1割くらいは調整していますが、こんなに株価収益率が下がることは説明できません。やはり予想収益の方が上昇し、株価に追いついてきたということなのでしょう。


 割高な市場がなぜ割高かというと、大抵の場合はその後の成長も見越しているからですね。したがって投資家の読みどおり成長を続けていってくれればその株価に成長が追いつき、いつかは「適正」になり場合によっては「割安だった」ということになります。


 ただ問題は、投資家の読みはプロであろうと大して当てにならないんですね。それは投資家の能力が低いとかそういうことではなく、経済というのはかなり偶然に左右される場合が多いということです。たとえばこのコラムを読んだ5分後に、中国共産党が税金を倍にするかもしれません。あるいは巨額の粉飾事件が起こり、中国企業の信用が失墜するなんてこともあるかもしれません。後者は結構、起こりそうですが(笑)。


 で、そうした場合、割高な銘柄ほど「期待値」が大きい分だけ失望された時の下落が凄まじいんですね。歴史上、何度もバブルが起こり、必ず破裂してきたのも、まさにその点にあります。従って、割高銘柄は要注意ということになるわけですね。


 話が長くなりましたが、それ以外の「株価収益率20倍」を超える割高市場は、アメリカのナスダック市場香港の中国本土株(H株)市場インド市場香港市場になっています。いずれも日本の個人投資家には馴染みの深い市場。ちょっと心配ではあります。


 割安でも割高でもない「株価収益率15倍~20倍」の間に収まるのが、日本NYの各市場です。日本の市場も株価収益率で見れば、実は決して割安ではないことがよく分かります。今後の成長がある程度、織り込まれてしまっていると考えていいでしょう。とは言いつつ、JASDAQが日経225を下回るというのは普通ないと思うんですけれど・・・。


 割安である「株価収益率15倍未満」の市場は、ドイツイギリスなどのヨーロッパ市場の他、ロシアブラジル南アフリカトルコなどの新興国です。ただ、新興国は先月に比べれば収益率がかなり上がってきていますね。南アフリカやブラジルはあともうちょっとで「割安」卒業というところまできていますね。要注意です。・・・いっぱい注意しないといけないですね(笑)。



<3.読者アンケート>


 前回の「2007年10月、投資したい株式市場は?」では以下のような結果となりました。
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/pollresults.php?poll_id=307


 1位:中国/香港市場 27%
 2位:南アフリカ 16%
  〃:世界市場全体に分散投資 16%
 4位:日本/大型株 11%
 5位:日本/新興市場 5%
  〃:アメリカ 5%
  〃:トルコ 5%
  〃:ベトナム 5%
  〃:アジア全般 5%


 前回は日本株が一番でしたが、今回は順位が代わり、中国/香港市場が1位になりました。結構、毎月ダイナミックに変化していますね。


 ちなみに筆者がオススメの「世界市場全体に分散投資」は同率2位でした。ウムウム(笑)。では今月分のアンケートも回答をお願いします。12月7日まで。
 
■2007年11月、あなたが投資したい株式市場は?(12月7日まで)■
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=317



※参考:世界各国主要株式市場の株価収益率(PER)
  
http://www.ginkou.info/modules/per/


 




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