Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

東信一人旅 1日目

2021-01-30 | 旅に出た
GoToトラベルやってた時期の旅行記、
まずは夏の長野東部旅行です。

夏場は平地が暑いので北国か高地に
行くことにしてますが「ここ2年北国
だから久々に長野県行きたいな…」と
3年ぶりの信州旅に決定しました。
長野県の夏向け旅行プランは東信・北信・
白馬・木曽の4種類作ってましたが、
このうち北信のプランはテレワーク明けの
体力じゃ耐えきれないおそれがあったこと、
白馬は途中で寄りたい庭園がコロナで見学
休止中だったこと、木曽は長野県西部で
地震が増えてたことから東信を選択。
東信も予約後浅間山の火山活動が活発に
なっちゃいましたが…。

平日仕事して休日寝るだけの日常が
長く続いて心が萎えっ萎えでしたので、
GoToの割引があろうがなかろうが
旅行したくてウズウズしてました。
むしろ本音はGoToで混んだら嫌だなと思ってた
コロナのため施設がしばらく休館だったり
観光地行きのバスが運休・減便してたり
して直前までスケジュールを固めづらい
状況でしたが何とかなりました。
観光先はほぼ屋外で、唯一の屋内施設も
飛沫リスクの少ない美術館だったので、
観光中よりもむしろ移動中・食事中・
宿泊先の方が感染しないか心配でしたね。

初日は山梨県の清里を散策して長野県入り
する行程。移動手段は特急あずさに乗るか
始発で各停乗り継ぐかのどちらか。
いつもだと休日朝一番の特急は混雑するので
「各停の方が換気と密度はましかな」と
迷いましたが、始発は朝速くて眠いのと
特急の車両が新しくなったのに興味を持ち
敢えて特急あずさにしました。
「混雑して隣に感染者が来たら嫌だな…」
と心配してましたが、GoTo始まっても
コロナを恐れ観光旅行する人がこの時期
まだ少なかったのか天気が悪い日だからか
割と空いてて隣には誰も来ませんでした。
JRも座席指定の際に隣に客が来ないように
配慮して埋めてる感じに見えました。
乗客も1~2人の静かな客が多かったです。
真後ろに座ったオバチャン達だけはおやつ
食べながら喋ってたが(当然食べてるので
マスクなし)。まあオバチャンというのは
2人以上集まると常時止めどなく喋らずには
いられない生き物だからな…(笑)。

特急の車両は新しくなって綺麗。
その代わり自由席の設定がありません。
自由席なしですが「座る席を指定しない
乗車券」というややこしいのがあります。
空いてる席に座っていいけどその席を予約した
客が来たら別の席に移動してね、ってやつ。
「自分の指定席に未指定で外国人が先に
座っててルールを知らなくてどいてくれない」
というトラブルがあるそうですが(全部座席
指定にすればいいのに…)今のところは
外国から来る観光客がいないので問題なし。
木曽や白馬のプラン使う時に入国してくる
ようになってたら始発で出て各停乗り継ぐなり
前日高速バスで松本に入って以前利用した
安いカプセルホテルにまた泊まるなり、
別手段含めて対策考えることとします。

小淵沢駅で降りたら肌寒かったので
持ってきたレインウェアを着ました。
結局天気が悪くて毎日着てましたね。
小海線に乗り換えて清里下車、観光案内所で
ピクニックバス1日周遊券を買っておきます。

バスはしばらくないので吐竜の滝の入口の
駐車場までタクシーで移動、5分1010円。
この日は寝不足+マスクが鬱陶しいからか
車酔いしそうな体調でした。本降りの雨。
散策中にマスクがっつり着けてると
メガネが曇って危険なので、とりあえず
ほとんど人に会わないのをいいことに
鼻だけ出してた(けどムレた)。
鼻を出してると森の香りも感じられます。
旅って視覚聴覚だけでなく嗅覚も使って
感じ取るものですから、特に自然の中を
歩く時は香りの情報が不可欠ですね。
屋内や市街地はこのご時世マスク着用で
嗅覚遮断でも仕方ないですが…。
散策路はアジサイの季節でした。
水溜まりが多いけど割と歩きやすい道。
川は雨で濁って流れが激しかったです。
歩き始めから約10分、線路の鉄橋をくぐり
橋を渡ってしばらく歩くと、三本ほどに
分かれた吐竜の滝が正面に見えました。
早速滝に癒やされる…。
やっぱり旅行っていいなあ…。
さっきの鉄橋から列車の音。
バス停まで坂を上ったら到着が早すぎて
雨の中屋根もないところで20分待ち。
県道を走る車見てたら各県のナンバー。

清里駅で北部循環のバスにすぐ乗り継いで
(というか実際は同じ車両)美し森で下車。
途中の牧場には車いっぱい停まってたのに
こっちはガラガラで人の気配なし。
売店でカレー頼んだら切らしてたので
「旅行中麺続きになるな…」と思いつつ
天ぷらうどん600円。ウグイスが鳴いてる。
今回のハイキングは清里観光振興会サイト
言うと途中まで「美し森・天女山コース」の
ルートを進み、八ヶ岳牧場の見晴台まで
行ったら「八ケ岳牧場コースA」のルートで
県営八ヶ岳牧場バス停を目指す…という
計画を当初立てていました。
美し森へ木道の階段を上っていくと眼下に
広がる森。天気悪くて見晴らしが悪かった
ので展望台は通過しました。
雨の中で長時間散策する人はいないのか
ここから先は誰にも会わなかったです。
出会うのはただ木々のみ。ひたすら森林浴。
コロナウイルスなんか絶対飛んでないし
たとえ私が飛ばしても吸う人がいないし
上り坂が続いて息切れすると苦しくなるので
雨で濡れたマスクは外しました。
羽衣池へは途中からひたすら階段を上ります。
土が流れて丸太がハードル状態になってて
上りにくい…運動不足の身にはキツい…。
池に着く頃には雨量が増してた。
誰もいなくてぶつける心配もないので傘使用。
奥側の方が池の水面が見えましたね。
池の向こうの道を行くと登山道らしい。
霧でちょっと神秘的です。標高は1600m強。

その後狭くて水溜まりだらけの道を行きます。
整備された平らな道に見えて喜んで近づいたら
水面が平らなだけの水溜まりだと悲しいね…。
八ヶ岳牧場を目指してたので分岐で天女山の
看板の方向に行ったら途中から道が川に。

「雨続きだったから水が多いのかな」と
思って進んだら増水した川に出た。

何だよ!結局川じゃん!
川で行き止まりだし分岐まで引き返すも
靴の中ずぶ濡れ、体力も無駄に消耗。
反対方向の道に進んだら川じゃなくて
当たり前のことに安堵(笑)。
予定の道とは違ったけど苔むしたところや
可愛いカエデ類にも出会えたのはよかった。
東沢大橋辺りに出るのかなと思ったら
結局元の美し森の売店に戻りました。

コースタイムはこんな感じで2時間5分。
[ ]は次の地点までの所要時間です。
だいたい5kmくらい歩いたみたい。

12:10美し森売店[11分]→12:21展望台前[24分]
→12:45-12:54羽衣池[25分]→13:19分岐[11分]
→13:30川俣川[10分]→13:40分岐[35分]
→14:15美し森売店

牧場行くのはやめてバスで清里駅に戻った。
清里駅前の街灯にめっちゃ蛾が付いてるの
何故?駆除したら景観いいのになあ。
美し森で降ってた雨はやんでました。
小淵沢方面の小海線乗ったらさっきの
吐竜の滝が車窓からちらっと見えました。

甲斐小泉駅で降りて平山郁夫シルクロード
美術館。閉館1時間前でしたが見るだけなら
30分でも何とか。一部除き撮影OKです。
アフガニスタンやパキスタン、ガンダーラ
などのシルクロードコレクションが目当て。
スキタイのコインもあった!
仏像が彫りが深くて端正、美男におわす
(与謝野晶子風に)。勿論平山作品も展示
してまして、京都洛中図や奥入瀬渓流などを
描いた大作もありました。
圧巻はシルクロード絵画を並べた2階の
展示室「大シルクロード・シリーズ」で、
朝と夜の砂漠のキャラバンを描いた幻想的な
絵が対になってます。夜の絵の前に座って
シルクロードに降り立った気分になって
しばらく眺めてました(アンケートお礼の
ポストカードもこの絵にしました)。
ローマ遺跡の絵には金色で古代人の幻。
岩絵具などの画材も紹介していて、題材は
海外でも日本画だと気づかされました。
閉館から列車到着までは駅のベンチで
線路の上を飛び交うツバメをぼーっと見て
時間潰してました。

小淵沢駅に戻り改札近くの丸政で立ち食い夕食。
山賊黄そば480円。山賊焼き(鶏の唐揚げ)が
少し冷たかったですが立ち食いだし十分。
早くも野菜不足ですね…。
密を避けてか、列車待ちの人たちは屋上
展望台に集まってました。晴れてたら山が
見えるらしい。ホーム以外は新しい駅です。

小淵沢駅に戻ったのは夕食もありますが
HIGH RAIL星空に乗るためでもあります。
晴れてたらJR標高最高駅の野辺山で星空
観察会がある観光列車で事前予約済み。
車内も星空のデザイン。
自粛なんぞいざ知らず乗客いっぱい。
ただ、私の隣は空席でした。
1人だから1号車シングルシートと思いきや
2号車の2席並んだリクライニングシート。
絵本も置いてある車内のプラネタリウム
「ギャラリーHIGH RAIL」は密になるので
イベント中止とのことでした。
「お喋りはコロナ対策で控えめに」と最初に
言われましたが守られてなかったですね…。
駅弁食べながら喋ってる乗客もいたし、
観光列車は客の特性上感染対策に限界が
あると思いました。トロッコ列車のように
開放空間で換気十分ならともかく、コロナ
重症化リスクの高い人は流行が収まるまで
観光列車には乗らない方がいいと思います。
列車進行中に星空案内人の説明があったが
遠かったのであまりよく聞こえなかった。
小淵沢駅を出てすぐ説明が始まったので
清里駅から乗ると聞けないと思います。
小海線ポストカードも貰いました。
甲斐大泉駅で停車してたけど乗車はできない。
最高地点の碑が車窓からちらっと見えた。

野辺山駅でも「ちょっぴりプレゼント」を
貰いまして、別の小海線ポストカードと
オリジナルマグネットが入ってました。
野辺山駅前の広場での星空観察会は天気が
悪くてできなかったので、駅から徒歩5分の
体育館で代わりに上映会。この地域の星空の
映像を見ながら、案内人が天の川銀河などの
説明をしていきました。この辺りは冬場の方が
晴れやすいと。帰りは街灯がなく真っ暗。
野辺山駅の天井はフラッシュを焚いて撮影
すると星座の絵が写真に浮かぶ仕組みになって
います(本当の星座の位置と違うような)。

この写真の左下はまさかインディアン座???
案内人はここでお別れ。あとは車窓も暗いし
特にイベントもなかった。いくつかの駅で
駅員さんが手を振っててお疲れ様です。

目的地の佐久平駅に着いたら北斗の拳と
(来い?来たよ)

大迫選手がお出迎え!

最終日まで駅を通る時は毎朝心の中で
大迫選手におはようと挨拶(笑)。
シンボルマークが鯉ですがこれは
佐久の名物が鯉料理だからでしょう。

ホテル自体は悪くなかったんですが客層が…。
エレベーターの中でマスクしないまま
平気で喋るし。まあコロナが流行ってる時に
旅行する人の中にはこういう人もいるか…。
大浴場は混んでたのでパス、部屋の浴室は
古めでした。コインランドリーはドラム式
洗濯機28分300円、乾燥機15分100円。
乾ききらなかったけど何度も通うと
コロナリスク高まるので部屋干しした。
客室にキッチンっぽい流しがあるのが
ユニークです。使わなかったけどレンジも
あって長期滞在にも利用できそう。


《写真ブログ記事》
山梨県・北杜 吐竜の滝
山梨県・北杜 美し森
山梨県・北杜 平山郁夫シルクロード美術館
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