22日㈯、朝7時53分発の特急で京都、そして大阪へ。家を出た頃には雪は降っていなかったが、綾部駅に近づくと結構激しく降ってきた。
大阪駅から環状線で天王寺駅の一つ手前の寺田町駅で降りて、大阪教育大学天王寺キャンパスへ。今は大学の大半は大阪府柏原市にある柏原キャンパスに移っている。
ここには大阪教育大学附属天王寺中学校・高等学校が隣接して設置されている。IPS細胞の山中伸弥教授の母校でもある。
10時半から開催された第3回「児童相談所のあり方を考える勉強会 関西大会」に出席した。この勉強会は、私も加わっている児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会(代表:岩波初美千葉県議)が主催した関西では初めての事業となる。
今回は「行き過ぎた親子分離を抑止するために」というテーマで、まさに私が12月議会で質問した「児童相談所の一時保護」に関する内容だった。
※参考:2024年12月9日付blog「児童相談所による誤認保護を質問」
岩波代表の開会挨拶の後、大阪弁護士会所属の秋田真志弁護士が「面会制限違法国賠および里親・里子分離違法国賠から見えてきたこと」というテーマで講演をされた。
秋田弁護士は刑事弁護人として活動しておられ、特にSBS(乳幼児揺さぶられ症候群 Shaken Baby Syndrome)に関する事件を多く取り扱っておられるとのこと。
2015年に最初のSBS事件(児相による親子分離もあり)を受任され、2019年には大阪市で孫を揺さぶって殺害した罪に問われた山内泰子さんを逆転無罪とすることに尽力され、その後の賠償訴訟にも勝訴されている。
この事件で大きな証拠とされた法医学者のT医師による医学鑑定書(T鑑定書)が全く内容のないものだったことなどを説明していただき、「行政が一度決めたら修正できないという体質が冤罪や児童相談所による誤認保護問題を起こしている」と指摘された。
私もそれは12月議会でも指摘しているが、行政は間違いを犯した時、それを反省することを極度に嫌がる。臭い物に蓋をして終わらせようとするので、有効な再発防止策もできていない。
これが後から賠償できることなら、まだ許容できても「人生」、特に「子どもの人生」という取り返しのつかない時間を奪ってしまう児童相談所による虐待とも言える「誤認保護」「一時保護の長期化」に国民の皆さんの目がもっと向いてほしいと切に願っている。
今日は他にも、子どもが児童相談所に不当に一時保護された当事者の方々や幼稚園児のお子さん自らもマイクを握り、「(虐待した)ママのところには帰りたくない。パパと一緒にいたい。児相には行きたくない」と必死に訴えていて心が痛んだ。
「児童相談所は子どもの発言を簡単に捏造する。許せない」と何人もの方がおっしゃっておられた。
他にも、虐待したと殺人犯にされ、5年以上拘留された後、控訴審で無罪が確定したという方など、壮絶な経験を持つ様々な方からの報告や提案が行われた。保育園の経営者や法医学医師からの発言もあった。
今の日本にこんなめちゃくちゃなことが存在しているということに、今日もショックを受けた。
公明党、立憲民主党の国会議員が来ておられたり、公明や立憲の大阪府議、無所属の箕面市議なども参加しておられた。(維新の国会議員はリモート参加)政治の世界でもさらに理解を進めていかなければならないと感じている。
帰りは大阪~京都のダイヤが乱れ、山陰本線もダイヤが乱れていたが19時過ぎには家に着いた。綾部は雪が積もっていた。雪は激しく降ってもいた。