人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

霊長類の論文集3.サルの文化誌

2012年04月27日 | M2.霊長類の本:論文集[Primates・Essa

Nishidaizawakano1991

サルの文化誌
価格:¥ 5,046(税込)
発売日:1991-02

 この本は、元京都大学の霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが1990年に京都大学を定年退官したのを記念して編集された、論文集です。西田利貞[1941-2011]さん・伊沢紘生さん・加納隆至さんによる編で、1991年に平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

Ⅰ.サルからヒトへ

  • ホミニゼーションへの道のり(渡辺 毅)

Ⅱ.様々な社会

  • マダガスカルの原猿類社会(小山直樹)
  • もう一つの進化の道(伊沢紘生)
  • 南米の父系社会(西邨顕達)
  • 群れの社会変動論(丸橋珠樹)
  • 一夫多妻の社会(大沢秀行)
  • 樹冠の核家族(乗越晧司)
  • 父親の起源(山極寿一)
  • 離合集散型社会の形成とその意味(鈴木 晃)
  • 父系集団のオスたち(川中健二)
  • 人間社会の原型か?(加納隆至)

Ⅲ.サル学の方法の問題

  • カルチャーの概念(伊谷純一郎)
  • 君は誰だい、君こそ誰かい(森 明雄)
  • ニホンザルのオスの社会人口学(デイビッド・S・スプレイグ)
  • ニホンザルの群れと遊動域の状態方程式(高崎浩幸)
  • グルーミングの経済学(塚原高広)

Ⅳ.絆としての性と食

  • なぜセックスをするのか?(榎本知郎)
  • 乱婚社会の謎(長谷川寿一)
  • 性的分業の起源(上原重男)
  • 狩る者と狩られる者、そしてねだる者とねだられる者(高畑由起夫)
  • 「食行為の社会化」と食物分配行動の進化(黒田末寿)

Ⅴ.メスとワカモノの位置

  • 霊長類の母子関係研究がもたらしたもの(長谷川真理子)
  • 「妹」の力(岡安直比)
  • 自立と挫折の季節(鈴木 滋)
  • 石遊び(マイケル・A・ハフマン)
  • 青年期の終わり(早木仁成)
  • ワカメスのアイデンティティ(伊谷原一)
  • 母親に頼るオスと自立したオス(五百部 裕)
  • 父系社会を牛耳るメスたち(古市剛史)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。