人類学のススメ

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ピルトダウン人捏造事件の洋書3.ピルトダウンの偽造

2010年11月25日 | H3.ピルトダウン人捏造事件の洋書[Pilt
The Piltdown Forgery The Piltdown Forgery
価格:¥ 1,516(税込)
発売日:2004-01-29

 この本は、オックスフォード大学のジョセフ・ワイナー(Joseph S. WEINER)[1915-1982]さんが、ピルトダウン人問題についてまとめた本です。初版は、1953年に出版されています。その後、本書出版50周年を記念して、2003年にロンドン自然史博物館(大英自然史博物館)の人類学者、クリス・ストリンガー(Chris STRINGER)さんによる序文と解説がつけられたものが、オックスフォード大学出版から出版されました。原題は、『The Piltdown Forgery』です。

 本書の新版の内容は、以下の通りです。

  • Introduction (Chris STRINGER)
  • Preface
  1. A Darwinian Prediction
  2. An Impasse
  3. An Hypothesis
  4. The Jaw Displaced
  5. Flint and Fauna
  6. The Full Extent
  7. The Principals and Their Part
  8. Some Others
  9. Lineaments of the Forger
  10. Events Reconsidered
  11. Entanglement
  12. The Eye Wink
  13. The Sussex Wizard
  14. The Question of Complicity
  • Epilogue
  • Afterward: Piltdown 2003 (Chris STRINGER)

 本書は、実際に、ピルトダウン人問題を解決に導いたジョセフ・ワイナーがまとめたもので、ピルトダウン人に関する基本となるものです。本書では、偽造した犯人として発見者のチャールズ・ドーソン(Charles DAWSON)[1864-1916]を強く疑っています。実際、ドーソンは、ピルトダウン人以外にもカエルの化石を捏造したりしていることが後に判明しています。但し、後書きで、クリス・ストリンガーが書いているように、ドーソンに人類学の知識があったとは考えられず、専門家の誰かがアドバイザーとして裏で動いた可能性もあると思われます。

Weiner2003

2003年版の表紙[J. S. Weiner (2003)]

Weiner1955

1980年版(Dover Publishing)の表紙[J. S. Weiner (1980)]


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