外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円、米株式市場は反発で円安には追い風-「A氏からのメッセージ」04月10日

2014-04-10 17:49:11 |  -ドル円

ポジション:ドル買い@101円85銭 SL 100円50銭

FOMC議事録では期待と違ってハト派的な内容のコメントだった。

しかしながら市場は早急な利上げ観測の後退からリスク警戒モードが緩んで米株式市場は反発する展開となっている。



東京市場の値動きはドルの頭が重い展開が続いているが、101円半ばのモダルプラットフォームあたりで支えられるかどうかを見極める一日になりそうだ。SLを同じレベルにおいてポジション継続としたい。

その他の通貨ペアは様子見

※プロスティックス・チャートで表示している一目は、正式な一目均衡表とは異なります。作図する際に対象とする足の本数は、「9-26-62」の代わりに「7-22-44」を使用してあり、また「半値」を使用する代わりに「モダル・ポイント」という独特な数値を使用しています。従って、雲と呼んでいる「先行スパンの位置や、転換線、基準線の水準は、正式な一目均衡表と基本的には異なりますのでご注意ください。


ドル円、101円台は一先ず買ってみる‐「A氏からのメッセージ」04月09日

2014-04-09 14:25:37 |  -ドル円

ポジション:ドル買い@101円85銭 SL 100円50銭

軟調な米国株式相場や先週末の米国雇用統計の影響でドル円相場は軟調な地合が続いている。

しかしながら、米国景気の回復基調はある程度確認できている。

一方で日本は消費税導入後の影響を見極める展開であり、現行の緩和政策を変更する事は考えにくい。先週のドル高が急ピッチだったのでその反動とみたい。

今朝方、久しぶりにイメージができ、101.85でドル買いが出来たので、ドルのロングを開始した。SLは100円台半ばにおいてFOMC議事録等の材料を待ちたい。

その他の通貨ペアは今しばらく、様子見とする。




円の売り越し再開、残高は揉み合いの上限へ一気に迫る-IMM分析活字版

2014-04-09 12:59:32 |   -【特集】IMM残高分析

こんにちは、IMM取組残高分析の活字版をお送りします。

今週はなかなか編集にかける時間を捻出できず、次回データの締切後にまで掲載が遅れてしまいました。
活字版の原稿は、既に月曜日の内から準備したもので、動画撮影にも使用していますが、締切後に改めて見直してみると、火曜日のデータ締切直前では、IMMの投機筋もポジションを調整し、色々な仕掛けをしているのではないか??という、事情が見えてきた気がしています。

是非、一度動画の方もご覧いただき、より深いご理解をしていただけると幸いです。

今週番組で使用する最新データは、4月01日のIMM市場が終了した時点のものです。
今回、データの対象になった期間のドル円相場は、前週の急騰から調整気味に揉み合いながら下落する中で始まり、月末に近づくにつれて101円台後半から103円台後半へと上値を切り上げる展開でした。先週この番組で想定したように、相場は円売り再開となった訳ですが、さて実際のIMM残高にはどのような変化があったでしょうか。
では早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。
先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフからです。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>
最近では稀に見るドル買いの大幅解消から僅かに立ち直った前週から、大きくドルが買われ、88,638コントラクトの買い越しとなりました。1日火曜日の相場は、終値でも久しぶりに103円台後半となり、ドルの買い越し増加を裏付けました。次第に10万コントラクトの買い越しが近づいており、今回の流れで突破できるかどうかが焦点になります。

<全通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。先ず主要3通貨ペアからですが、
今回目立ったのは、やはり円売り残高の急増で、増加率も加速度的な伸びが見られます。
ブルベアでは円売りが再び8割を回復しており、上昇見通しが再開している状況です。

その他では、快調に買い越しを増やしていたユーロの残高が、減少傾向に転じています。
ブルベアでは一時65%を占めていたユーロ買いが60%にまで低下しています。買い残高が減ったのか、売り残高が増えたのか、後程ブレークダウンで詳しく見てみます。

ポンドは買い越しを少しずつ伸ばしており、ネットではユーロと同程度まで残高を増やしています。ブルベアではユーロを上回る64%までブルが勢力を拡大していました。

また、3週前までは大きく売り越されていた豪ドルは、ニュートラルに近い水準まで取り崩しが進みました。相場も方向は豪ドル買いとなってかなり上昇はしていますが、残高はやっと中立に近づいた程度です。こちらも詳細は後程確認してみましょう。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>
続けて、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したグラフです。

先ず円ですが、3週前に大きく買い越された動きは完全に逆転し、2週連続して売り越しが進んでおり、期替わりとなった4月1日の時点では円売りの勢いが強まっていたことが判ります。これだけでは、買い越しが取り崩されたのが、売り越しが伸びたのか詳細が不明です。そこでブレークダウンのグラフが有効になります。
買い越しも売り越しも増えたことから、円高見通しも存在していたようですが、圧倒的な売り越し増加が加速要因だったことが判ります。円の買い越しは2週前の水準にも届いておらず、ベアに押し切られた様子がうかがえます。

ユーロは、勢いこそ弱まったものの、売り越しが優勢な地合いが2週続きました。
ブレークダウンからは売り越しが増えたというより、買い越しの取り崩しの方が大きく、ユーロ安地合いというよりは、上昇を諦めたロングの手仕舞いが根拠だったようです。

ポンドは、終始上昇相場だった割には買い越す動きは限定的でした。
ブレークダウンではロングショート共に増えていたことが判り、買い越す動きに伸びを欠いたと同時に、ポンド売りにも興味を示す向きが存在していたことを示しています。

先週大きく買い越したカナダドルは、売り越しの大幅な取り崩しが原因でした。
今回は売り越し買い越し共に取り崩され、市場規模が大きく縮小しており、下落見通しが優勢なまま、相場が一巡した可能性が示唆されています。

豪ドルは再び買い越しが目だつ結果でした。
ブレークダウンからは、確かに買い越し側にシフトしていたことが判ります。しかし、ブルベアは未だ半々程度に留まっており、上昇力も一服となる可能性が示唆されています。今後残高でも買い越しが優勢になるかどうかで続伸か否かが決まってくるでしょう。

<総括と考察>
さて、円の売り越しが10万コントラクトの大台に迫る中、その後の相場は先週末から反落気味に推移しています。恐らく売り越しは圧縮されつつあるとは思いますが、下落の反応が悪い場合、投機筋は再び売り越しを強め、もう一段の上昇を狙ってくる可能性はあるでしょう。

また、豪ドル相場は快調に上昇を継続していますが、ブルべアは買い越しまでには至っていませんでした。ここまでは買い越しも順調に増えながら中立なブルベアまで持ってきましたが、例え今後残高が買い越しになっても、売り越しの取り崩しに依存するような状況だと、一段高は望みにくい展開を予想します。

以上の内容は、多くのグラフや画像を交えた動画でもご覧いただけます。


※上の画像を直接クリックしていただきますと、動画を放映しているForexTVジャパンのIMM専用チャンネルにアクセスします

是非、ご覧ください。



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