外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GW中のクロス円は円売り需要の停滞でドル安に圧迫される可能性に注意-IMM分析活字版Part4

2014-04-30 12:28:20 |   -【特集】IMM残高分析

<総括と考察>

さて、昨日締め切りとなったデータの対象期間には、日本のゴールデンウイーク前半が含まれます。IMM筋とは直接関係は無いものの、アジア時間の市場参加者は圧倒的に少なく、相場を動かしやすい地合いになることは事実です。昨年の5月相場の乱高下はまだ記憶に新しく、以降の相場を駄目にした一要因にもなりました。今年もここ2日間の相場は新たな方向を試す動きが散見されており、無防備なポジションの継続は要注意です。

ForexTVジャパンとしては、波乱があるとすればこれまでのドル売りの流れが伸びる方向であり、急な反転や反落は想定しにくいと考えていますが、普段在り得るクロス円のニーズがGWによって限定的になった場合、ドル円相場には円安圧力が下がり、素直にドル安圧力が掛かりやすいとの見方は不可能ではありません。

各相場はかなり煮詰まっており、今年のGWも相場が放れる可能性を残すには充分な地合いであることを認識しておく必要はあるでしょう。

以上IMMの取組残高分析の活字版でした。来週は完全にお休みとなり、活字版もリリース予定はありません。よろしくご了承いただけますと同時に、素敵なGWをお楽しみください。(了)

浅野

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豪ドルの買い越し増加、売り越しの手仕舞いが原因ではない-IMM分析活字版Part3

2014-04-30 12:14:26 |   -【特集】IMM残高分析

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>
続けて、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したグラフです。


今回のデータは最も濃い色で示されていますが、豪ドルを除いて、どの通貨も買い越しや売り越しがしっかり示せないほど動きが無く、確認すらできない状態も散見されています。

念のためブレークダウンをチェックしてみますと、

先ず円ですが、微妙ながら売り越し・買い越し共に増えており、市場規模は回復の兆しが見られます。



そんな中でボリュームは知れているものの、円の買い越し増加が上回っており、これが最初に見た「ドルのネットポジション」の買い越し減少につながっていたようです。ブルベアは円のブルが2ポイント伸ばす結果となっています。




ユーロは、買い越し売り越し共に残高を減らす中、買い越しの手仕舞いが優勢だったようです。



ブルベアは前週と全く同じ割合となり、イースターを挟んでロングもショートも調整に終始した模様です。





ポンドは、逆に売り越し買い越し共に残高を増やす中、売り越しがやや優勢だったようです。



ブルベアは前週から買い越しが2ポイント減少し、目先はやや下落との見通しが優勢だったようです。





唯一前週からこじっかりと買い越しを維持した豪ドルは、



殆どが買い越し増加に因るもので、ブルベアもロングが4ポインント伸ばす結果でした。



相場は揉み合い中心でしたが、下げ止まると豪ドル買いが入る状況だったことが推測できます。(続)

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各通貨のネットも変化に乏しい中、豪ドルの買い越しは順調-IMM分析活字版Part2

2014-04-30 11:44:03 |   -【特集】IMM残高分析

<全通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。



どの通貨も、前週から殆ど変化が無い結果となっています。さすがに、イースターを挟んで動意が無かったことが伺えます。

強いて言えば豪ドルの買い越しが順調に伸びていたことが示されています。対ドル相場は基本的に揉み合いでしたが、



当時の段階では、まだ豪ドル高を見込んだ動きが優勢だった模様で、押し目買いなど下落したところではそれなりに豪ドル買いが出ていたのかもしれません。チャートに示されているように、締切早々にも対ドル相場は下落しており、次回のデータは買い越しが減少している状況は否めないでしょう。(続)


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ドル円、安値から底堅い動きのなかドルの買い越し残高に大きな変化無し-IMM分析活字版Part1

2014-04-30 11:28:05 |   -【特集】IMM残高分析

今週番組で使用する最新データは、

4月22日のIMM市場が終了した時点のものです。


今回、データの対象になった期間のドル円相場は、



前週進んだ円高から調整気味に戻す中、イースターを挟んだこともあり、動意に欠ける一週間となりました。前回は円の売り越しが大幅に解消され、円高に推移した背景を裏付ける形になりましたが、今回のデータには何か、変化があったのでしょうか。

では早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。




<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>

オレンジの折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、明確な方向も無く同じ水準で上下に揉み合っています。


ドルのネットポジションも方向感なく増減を繰り返していますが、相場が安値から遠ざかる動きになった割には、ドルの買い越しは67,243コントラクトと、僅かながらも前回から更に買い越しが減っています。これで相場が高値を付けて以降、前週比で38%も買い越しを減らした3月18日データに次いで2番目に少ないネットポジションになっています。


イースターを挟んだ今回の期間は、基本的に動意が無かったとは思いますが、僅かでも調整気味に上昇したにも関わらず、ドルの買い越しが僅かでも減少した事実は、矛盾であることは事実です。

買い越しが手仕舞ったのか、売り越しが増えたのかについては後程詳しく見てみましょう。(続)


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IMM残高分析4月28日号の動画を臨時休刊、お詫びと活字版による代替リリースのお知らせ

2014-04-30 11:11:50 |   -【特集】IMM残高分析

こんにちは、

本日で早くも4月最終日となりました。今週末からGW後半に突入して行く訳ですが、毎週月曜日または火曜日にリリース目標を置いているIMM残高分析の番組ですが、週末に親戚の不幸があるなどでどうしても制作の時間を捻出できず、水曜日に突入してしまいました。

来週はGWでお休みを予定しており、2週連続で番組をお届けできなくなりましたことを、先ずはお詫び申し上げます。

その代わりに…と言っては何ですが、今週分に限り活字版に画像を載せて詳細にお伝えします。折角、画像作成まではどうにか仕上げたので、活用したいと思います。

一旦、ページを改めた後、早速順次お届けします。画像が多数になるため、いつもの通り4部構成を一つずつ、投稿したいと思います。この機会に当番組内容をよりご理解頂き、今後は是非動画でもご覧いただけると幸いです。皆様の一つ一つの閲覧が唯一の支えとなっています、よろしくお願いします。


浅野


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