【本日よりなるべく欧米市場に限定して総括します】
欧州市場
東京市場で発生した円安の流れは、ヨーロッパ時間に入っても継続し、東京株式市場も強気で引けたことで、ドルは対ヨーロッパ通貨でも売られる展開でした。株式市場はこのところの連騰で、高値警戒感や利益売りが先行した模様で、序盤は比較的落ち着いた相場展開だったようです。
やがて発表された英国経済指標が改善を示す内容が材料視された形となり、一時ポンドが独歩高に推移。ポンドは対ユーロでも買われていたと思われ、ポンドドルが上昇する中、ユーロドルはドル買いで下落する展開でした。
米国市場
アメリカ企業の決算発表を控えて、ニューヨーク時間に入る前にはドルがやや買い戻される展開でした。そんな中で発表された、アメリカの新規失業保険申請数が、予想を上回る増加となり、悲観的なドル買いが進行。ユーロドルは日中安値となる1.4190水準へと下落しました。
しかし、その後は急速にドル売りへと反転。反転材料としては、
・失業保険の新規は増加したものの、継続受給者は減少しており雇用状況が見直されたこと
・中古住宅販売が底堅かったこと
・欧州株式市場が強気を継続したこと
などが、投資ムードを支援し、ドルの売り戻しにつながったと考えられます。
その後、アメリカ企業決算が良好だったことも追加の支援材料となって米国株式市場も強気が明確になると、ドル売り、円売りが加速。ユーロドルが1.4290水準、ポンドドルが1.6585水準の高値を付けました。日本時間深夜0時直前に発生したこの急上昇は、以上の要因のほかに、オプションなどに関係するドル買い需要も考えられそうです。
JSTの0時を跨ぐと同時に相場は反転下落。ドルが買い戻される展開となりました。ドル買い要因を探してみると、
・アメリカ地区連銀筋から発せられた、金融緩和路線の出口論を匂わせる発言があった
・債券市場から株式市場へと資金が動いたことで債券利回りが上昇し、先の発言を裏付けた格好となり、金利を目論んだドル買いとなった
可能性もあります。
引けにかけては、低調な企業決算が聞こえてきたことで、皮肉にも今度はやや悲観的なドル買いが支援した観もあり、ドル買い円買いで終わっています。
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