外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ポンドドル相場分析-あくまで迷走中のなかで

2009-07-22 17:29:14 |    -ポンドドル

先日、週足から見た現在のポンドドル相場は、今後2000ポイントという幅の中で乱高下する可能性を説明しました。もっとミクロ的に見て何か手がかりは無いものか、その後も模索してきましたが・・・残念ながらベストな方法が見つかりません。

どれだけ矛盾した相場かを説明しつつ、やや強引かもしれませんが、あくまでも取引はご自身の判断で行われることを大前提としつつ、特別な事業者への誘導も、また取引事業も行っていない立場で、戦略をたててみます。

添付のチャートはポンドドル日足です。


MACDだけで相場展開を説明するとすれば、先行、遅行の両線がプラス領域に出た、3月27日を起点に上昇相場となり、途中揉み合いながらも6月8日までは継続。以降は上昇相場ながらも調整相場となり現在に至っている状況です。
MACDで言う調整相場はプラス域での下降曲線、またはマイナス域での上昇曲線が相当します。このような状況は、これまでのトレンドに反して調整が進行する場合と、横ばいに推移することで移動平均値の前後差が縮小することで自然的にニュートラルを意味するゼロ境界へと向かう場合が在ります。
つまり、現状は一旦ピークを付けたあとの調整相場にあり、概ね横ばい推移が原因で2線が下落中であるといった状況です。

また一目均衡表で言えば、相場は雲の上方に位置しており、依然として上昇相場を示唆しています。しかし、価格は基準線の上方にいるにも関わらず、転換線が下方に位置するという短期的に矛盾した位置関係にいます。遅行線は5月の揉み合い相場に絡み付いている状態で、こちらもはっきりしませんね。

波動で考えた場合、6月30日の足で、それまでの高値だった6月3日の1.6662を上回り、1.6743まで上昇。その後の下値は6月8日の1.5801を未だに下回っていないため、一応は上昇派動を否定されてはいません。ただ、ヒゲを含めての結果であり、もし信憑性がより高い終値で観た場合は、明らかな揉み合いを継続しています。
つまり揉み合い期間の最大レンジを想定すると1.5801~1.6743という値幅に支配されていると考えられますが、終値で考えると、未だに6月2,3,4,5日で形成した1.5978~1.6583に支配されているている状況です。

これだけ入り混じった、ニュートラルな状況では、戦略を立てづらいのも当然かもしれませんが、レンジ取引を基本にブレークアウトを視野に入れて作戦を練りましょう。

レンジ取引:想定レンジは先の終値での説明どおり1.5978~1.6583
順番に関係なく、どちらかに近づいたら上値で売り、下値で買い。反対側で利益確定。ストップロスはそれぞれの後方の、レンジから外れたところに必ず置きましょう。
例)リミット売り@1.6550 ストップロス@1.6630 プロフィット@1.6010
例)リミット買い@1.6020 ストップロス@1.5960 プロフィット@1.6550

上昇戦略:ストップ買い@1.6610 ストップロス@1.6560
利益確定の水準は順次考えますが、上記レンジの差分を少なめに見積もった500ポイント程度は狙いたいですね。

下落戦略:ストップ売り@1.5970 ストップロス@1.6040
レンジの内側に日足の雲上限があり、レンジを割れること自体、雲入りを意味する可能性があります。利益目標は上昇戦略と同様ですが、雲入りを果たす分、雲の下限となる1.5530水準は視野に入ります。

もっとミクロに見るなら7月8日からの上昇派動を想定するアプローチがありそうです。機会があればまた、説明いたします。


 



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