外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

TASPO現象、どこまで?

2008-10-17 04:08:30 | ☆外国為替を読む

皆さん、今晩は!

今日もこんな時間になりました。
さて、相場を見渡しますと、確かに過去経験をしたことが無い値動きに、呆然とするしかありません。

どれだけの過剰流動性が金融に影響を及ぼしたのか、もはや誰も把握できていない状況が露呈されています。

私も確かに2007年後半から2008年前半にかけて、「世界は過剰流動性の渦にこのまま飲み込まれてしまうのか・・・・」と、あきらめかけたことは事実です。

ただ、今回の調整相場を見る限りにおいて、市場の真実を目の当たりにでき、相場をさらに信用できると確信するに至っています。

私は稀にタクシーを乗る機会があるにつけ、運転手さんに「景気はどう?」と聞くようにしてきました。かの有名な冒険投資家ジムロジャースに影響を受けたことも事実です。して、その答えは概ね「どこが好景気やら・・・」という答えしか返って来ませんでした。過去のコメントにも書いた記憶がありますが、実体経済を反映していない虚空の好景気である実感を得ていました。

そんな中で露呈したホリエモン事件でしたが、喉元過ぎれば・・・のごとくITバブルは継続しましたが、所詮は砂上の城という理念は、今となっては的はずれではなかったと確信する次第です。ムック系で飛ぶ鳥を射抜く猛者たちも、今はどうしているのでしょうか・・・。

実は数年前から土地バブルに関して、金融業界では言及するのはタブーだったと思っていました。ところが、去年の夏過ぎあたりから、そのコメントが聞こえるにつけ、「そろそろ終わりかなぁ・・・」と思っていたのも今となってはと言う感じです。

本題に?入りますが、タスポはなぜ導入されたのでしょう???

本来、有権者?が犠牲を払うのは間違っています。ただ、未成年の喫煙を防止したいがために(もちろん、産業全体の活性化が主眼だったと思い、地上デジタルもしかりです)、本来曲がった文化を正当化して、それに合わせたがための施策だったと言わざるを得ません。今回の金融崩壊も、本来の姿を見失ったことが、そもそもの原因だったように思います。

投資家の皆さんにとって、見たくも無い相場展開が続きますが、こんな時こそ、真実を見極めるために、眼を見開いて事の顛末を見るべきに思います。タスポで後手の対策に興じる愚弄さを、本来は有権者たる大人の文化で解消すべきだったのではないかと思うこの頃です。

為替はフローの文化であり、それが低金利のストレスから日本ではキャピタルゲインに傾斜しました。我々業界人の誤った文化指導が原因だったことは反省します。ただ、それが解消に向かった時点で、的確にメッセージを伝え切れなかったことに、後悔する心境です。

今更、いい子ぶっても仕方ありませんが・・・、豪ドルは買って放置しろ!であるとか、トルコがどうだ、アイスランドがどうであるとかのコマース戦略が、災いを拡大したことは事実です。どうか皆様にはこの経験を生かして、金利と為替の本当の姿を見極めてほしいと思う毎日であり、デフレが長引いた日本の文化が、どこか変なところに着地点を見出してしまったようです。(為替投資郎)

P.S.
モデル系のフローが闊歩する昨今において、シグナルが点灯するには早すぎた相場だったと思います。今もし、それらのトリガーが掛かり始めたとするならば、CDSしかり、セリングクライマックスを見極める状況であることは、違いないと思っています。宇宙物理学の権威を導入したヘッジファンドが破綻した90年代、本来ならば今、月旅行が当たり前だったはず・・・にも関わらず現実は??それが限界かもしれません。もしそれを見越したスーパーモデルがあったと仮定すれば、この下落相場は、彼らにとって絶好の利食い相場であるはずだと夢想する今宵でした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。