30日東京市場
下落が懸念された30日のアジア新興国市場は、とりあえずの難を逃れた動きとなり、また日経平均も底堅かったため、一段の円高ドル高は回避されました。
欧州市場
欧州時間に入り、聞こえてきた企業決算が好調な内容となる中、反発したのはポンドでした。続いて発表された英・全国住宅価格指数が、予想を上回ったこともポンド高を支援したと思われ、1.6520水準まで概ねストレス無く上昇しました。
続いて発表されたドイツの失業者数が減少し、またユーロ圏の消費者信頼感も改善となって、ユーロの上昇も期待されました。
株式市場は素直に反応して堅調な上昇となったようですが、ユーロは調整相場の域を脱しない程度の、穏やかな上昇にとどまりました。ここにきてユーロの弱さが継続しており、ポンドとの変動を比べればユーロポンドが下落していたことは想像できます。ドル円は95円台前半の高値圏で揉み合いを継続。95円中盤に控えると噂された売り意欲と向かい合ったままニューヨーク時間に突入しました。
米国市場
NY時間に入って米・失業保険関連の発表がありました。失業保険の新規申請数は増加しましたが材料視されず、一方の保険継続受給者数が減少したことが、好感された観がありました。
ドル円相場は、円売り圧力を借りて95円台中盤の売り意欲を一気に消化すると、テクニカル的にも軽いブレークアウトを伴って95.90円に迫る上昇を演じました。
株式市場は、堅調な欧州株式市場や好調な企業決算などで、底堅く推移。債券市場はアメリカ国債の入札が好転したことで利回りが低下したことも、株式市場にとっては好材料だったと思われます。
ドル円相場は、最高値を付けたあとは96円の重さを確認したのか、あっさりと反落。米国金利が下落したのも、若干のドル売り材料となっているかもしれません。
通貨同士の相関が薄くなっている印象があり、市場はいよいよ夏休みに突入し、ローカル色が強まっているようです。
本日7月31日午前の東京外国為替市場
昨日後半の流れとなったドル売り円売りに対して、ドル円は調整下落して円高へ、その他のドルストレートペアは、ドル売りの流れを緩やかに伸ばしています。
株式市場は前日比で140円弱高く、前場を引けており、月末の投資マインドは、今のところ悪くないようです。
今後の相場動向ですが、投資マインドが向上したことで、ドル売り円売りの傾向となり、昨日のユーロ下落リスクはひとまず遠のいた印象です。
ただ、昨夜はIMF(国際通貨基金)のレポートで、ユーロ安誘導とも言える内容が報道されたことが気になるところで、ユーロ圏周辺国との調整が難しい現状がわかります。必ずしも対ドルでの下落を意味しているとは思えませんが、引き続きユーロの動向に注意してみたいと思います。
チャンスがあれば、相場分析をして見ますが、あまり変化が無いようですと、来月からといたします。
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