27日東京市場総括
早朝には僅かに円高への動きがありましたが、以降は全ての通貨に対して円安となりました。株式市場が週明けにも関わらず強気相場に終始し、日経平均が先週末比で144円強、高く引けるなど、投資マインドの向上が、円安相場の一要因だと言えそうです。
欧州市場
東京市場からの流れは、ヨーロッパ時間に入っても継続しました。
入って直ぐに発表された、ドイツの経済指標が明るい内容だったことも、強気相場の流れを支援するのに一役買っていたことは間違いなさそうです。
テクニカル的にも、ユーロが対円で直近高値を上抜けるなど、円安相場を支援しました。
特にユーロは対ドルでも強く、ユーロドルは東京朝方の下値1.4175から1.4295ドル水準まで、ユーロ円は同じく134.25円から136.00水準まで上昇しました。
一方、ポンドはユーロに比べ上昇力は限定的で、加えて不動産絡みの損失報道が伝わると、ポンドが売られる局面もありました。
アメリカ市場
NYK時間に入って、さえない米企業決算などを受けて、ヨーロッパ通貨は対ドルで上値が重くなり始め、ユーロドルの下落が顕著となる中で、円は独歩安という展開となりました。
市場時間中盤で発表された経済指標の アメリカ新規住宅販売が好調な内容となったことも材料視された模様で、円は対ドルで93.35円水準まで上昇しました。
一方、既に下落を開始していたユーロは、経済指標にもほとんど影響されず、対ドルで一時1.4200割れに迫る下落となりましたが踏みとどまり、以降は調整気味に推移しています。
ドル円はその後、夜半過ぎから円が買い戻される流れとなり、連動するように対円ペアは総じて円高に推移しながらニューヨーク時間を終わっています。
債券市場は下落して利回りは上昇しています。相場下落の背景として、投資先にフローが向かっていることが挙げられるほかに、今週後半に向けて予定されている、米債の入札が相場を抑えているとの見方があるようです。
ニューヨーク株式市場は、前日比で僅かに高く引けていますが、上昇幅は次第に狭まっているように見えます。また、ユーロドルが早々と下落した背景には、金利差が意識されていたかもしれません。米債の入札を控え、今後、相場の主役は、株式市場から債券市場を中心とした金利相場に移る可能性を感じています。
本日7月28日午前の東京外国為替市場
昨日NY時間の引けにかけて発生した、円を買い戻す流れが継続しており、ドル円は一時、95円台を割り込み、ユーロ円も135円台割れを試す動きとなっています。
株式市場は堅調に推移していたようですが、戻り高値をうかがう水準で、足踏み状態となっている模様で、前日比で26円弱安く前場を引けています。為替相場が円高気味に推移しているのも一因だと考えられます。
今後の相場ですが
ユーロドル、ドル円ともに、昨日は上値の重さを確認した形となりました。テクニカル的に、ユーロ円ドル円ともに短期的には上昇トレンドを維持していますが、ポンドは元々弱かったことから、ポンド円相場は既に水平に推移し始めており、トレンドを失いかけている節があります。円高基調がこのまま続くようなら、ポンド円が先行指標となりそうな予感です。後ほど、ポンド円の短期チャート分析を行いたいと思います。
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