9月28日の下値となる1.57台から比べれば、反転調整が入った感覚がありますが、昨日の1.61台からの崩れ方を見ていると、9月30日の高値も越えていないことからも、上値を確認した形となり、ポンド売り再燃を予感させます。
心理的節目の1.6000は、4時間足で丁度基準線が差し掛かっています。
雲の下限から出ることを嫌って反転上昇するようなら、1.6000をレジスタンスに、ポンド売り。ストップは1.60台後半で充分に見えます。下値目標はあえて設けません。
戻りも無くこのまま下げるようなら、下値サポートラインを割り込むタイミングで、ブレークダウンに乗ります。7日安値を下回れば勝算は高まり、雲の中へ再度入りこむようならそのタイミングでストップ。
下値目標は同じく、設定はしません。
来週は、日足で見える平べったいヘッドアンドショルダーの右肩が日数的に揃う週となります。ここを割れるようだと、短期間で数百ポイントという下落の可能性が見え始めるイメージです。
対円でも下値線の割り込みには充分ご注意ください。
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少しずつですが、きな臭い匂いがしてきました。
自国通貨高にあえぐ新興国からはドル買い介入があったとの噂までが出始めています。
自国通貨高ドル安相場で、ドルを買うことは、ドル安懸念と自国通貨安誘導で輸出力を高めるという、2つの効果が望めるためシナリオとしてはあり得そうです。
しかし、自国通貨安に見舞われている場合はどうでしょう。ドル買いは、更に自国通貨安に結びつき、この時期にそぐわない感じがします。
となるとポジション調整が一巡したあと、相場全体がドル買いムードになって一番ダメージが大きいのは、ポンドということになりそうです。
現に、中東筋の買いという噂が立った昨日の上昇も、1.61台を見たにもかかわらず、既に心理的節目となる1.6000を割り込んでいる状況は、急遽発生したドル買いムードにより、再び下落トレンドを伸ばす支援を受けた観があります。(続)
10月8日、外国為替アジア・欧州市場
東京午前に発表された豪州雇用統計で、雇用者数が減少から増加へ転じるなど、先日の利上げを裏付ける結果になりました。為替市場は豪ドル買いが活発となり、オージードル相場でのドル売りが、他の対ドル通貨ペアでのドル売りを誘発し、結果的に対ドル相場を押し上げるという、ドル全面安の展開になりました。
ポンドドル相場は、このドル売りに乗じて、ポンドのショートカバーが断続的に入っていた模様で、相場は1.5950水準から1.60台へ上昇しました。こうした対ドル相場の上昇に連れて、クロス円相場も概ね連れ高となりましたが、ドル円相場だけは、こうしたクロス円相場上昇による円安圧力よりも、むしろドル安圧力の影響を強く受けた結果、88.70水準から、88.15水準まで下落しました。
欧州時間に入り、イギリスと欧州圏の金融政策発表を控えて、経済指標には反応薄となる中、ドル安を穏やかに延ばす展開でした。
発表された金融政策はどちらも据置という予想の範囲内にとどまり、それまでのドル売り相場とクロス円の上昇相場を穏やかに継続しました。
そうなると、さすがのドル円相場にも円安圧力がかかり始めた模様で、それに加えて、相場が88円割れを前に底堅くなると、以降は揉み合いでの推移となりました。
10月8日、外国為替米国市場
米国時間に入り、トリシェECB総裁の定例会見から、強いドルを支持するコメントが聞かれると、ドル安警戒感からか、ドルの下落速度は弱まりました。
そんな中で、株式市場は、第二四半期の企業決算発表時期を迎えて、良好な決算報告が聞かれ始めると、相場は堅調に推移し、債券市場からも資金が流れ込むような展開となりました。
その結果、皮肉にも為替市場ではドル売りを再開する材料となって、対ドルでユーロが1.48台、ポンドが1.61台へと推移。その後はドル安値圏での揉み合いとなって大引けを迎えました。
米国時間の朝方に発表された失業保険の新規申請数が減少したことも、株式市場の支援材料として指摘できるでしょう。
今週はドル不安を連想させる材料が幾つかあり、ドル安が全面的に進行しました。昨日の米国市場は、ドル安は輸出に有利とする株式市場が底堅く推移し、意外な企業決算の好転に遭遇したことで、その結果を証明する形となりましたが、投資意欲が上昇するとドル安を強める傾向があり、為替市場にとってはドル安を支援する材料が増える結果となりました。
本日10月08日、午前の東京外国為替市場
前日の流れをいつでも再開できるように、調整相場となっていた市場でした。しかし、バーナンキFRB議長から、金融引き締めへの対応はいつでも可能だという内容のコメントが伝わり、相場のテーマは一転してドル買いとなりました。
ドル円相場はそのまま上昇を再開して、89円台を回復し、ポンドドルは反転して、1.60台を割り込む下落。ユーロドル相場も反転して1.47台を割り込む寸前までドル買いが進むなど、昨日のドル安ムードが一転する展開となっています。
東京株式市場は、海外の流れや円安基調を好感する形で、前日に比べて上昇して前場を引けていますが、正午過ぎ時点の上げ幅は、いまのところ限定的となっています。