こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
また暫く時間が空いてしまった内に、季節は4月に入り、また一つの年輪が増えました。もちろん、年輪は年齢だけではなく、大震災からの復帰を目指す元年として、あらゆる方面に深く刻まれることでしょう。
さて、介入以降クロス円の巻き返しがすさまじい様相で、ポンドやユーロの対ドル相場の底支えとなっているようです。
ユーロより先に昨年11月高値を上回ったポンドドルですが、その高値1.6399を付けた直後に急落し、それまでの3月安値を下回るだけでなく、2月安値をも、一瞬割り込む展開となりました。
一方、11月高値を前にして伸び悩んでいるユーロドルは、適度な押しを入れながらも下値・上値ともに切り上げるという上昇トレンドを維持しています。
ユーロの利上げ期待ばかりが強調されていますが、ポンドも前回の金利政策委員会(MPC)では2回連続して利上げを主張した委員が3人おり、利上げ期待としては五分五分という印象があります。
にもかかわらず、ポンドとユーロの動きが相反するのは、ユーロポンド相場が上値を狙う動きを見せているのが一因に思えます。ではユーロポンドがなぜ上昇しているか、の真意は測りかねるものの、一口に言ってしまえば、テクニカル要因なのかもしれません。つまり、ソブリンリスクは両通貨ともに均等にかかると思われ、また再燃したドルの利上げ見通しについても、対ドル相場では同じ立場であり、どちらかにバイアスがかかること自体、他の要因だと思われるからです。
では、ユーロポンド相場がこのまま上昇をし続けるか、という問いに対して、個人的には上昇周期は終り、下値確認に入る順番に見えてしまいます。その根拠として、ユーロポンドの週足を見ると、ストキャスティクスは昨年10月の数値に近い上昇を見せている半面で、価格はあと100ポイント及ばない状態です。明確なダイバージェンスとまでは行かないものの、上昇相場に陰りが見えます。
また、先週一目の雲の上に出た相場は、同時に上値抵抗線を抜けたことを考えると、上昇にもう少し勢いがついても悪くないように思います。にもかかわらず、なかなかそうした動きにつながらないところをみると、単に逆のH&Sのネックラインを上抜けた効力を借りて、雲の上限を試しただけなのかもしれません。
今後、下値を試す展開に転換するとすれば、ポンド買い、ユーロ売りとなり、単純に考えれば、ユーロドルの上値が重く、ポンドドルの下値が堅い展開が予想されます。
ポンドドルは、前回のエントリーより若干下目に置き直し、1.5900前後でポンド買いを想定し、1.5800割れでストップというイメージです。
一方、ユーロドルは、今夜の雇用統計の乱高下で、昨年11月を試す動きになれば1.4270付近でユーロを売り、1.4350を超えるようなら一旦はストップです。上値を先に付けた場合は、目先目標を1.4000付近にできそうですが、先にドル買いが進んだ場合、この水準はエントリーにしたくない印象です。
少し先の話にはなりますが、ユーロやポンドの金利先高観はドルより先に意識されていた印象があり、利上げが現実になあったとしても、いまの状況下であれば、事実売り(SELL THE FACT)になりそうな気がしています。一方、万が一しなかった場合は、利上げ期待のバイアスがドルにかかりつつある中で、失望売りと資金シフトで、いずれにしても一旦は下値をトライするイメージを持っています。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
つい、今もユラユラと小さな地震がありました…。311以来、少しでも地震を感知すると、手が止まってしまいます。
やっと先ほど、最後の番組をアップロードし終え、気がつくともう11時を回っています。遅くなりましたが、ひごろからご覧の方は是非ご覧ください。
さて、連休明けとなった本日は、渦中のドル円がこう着状態となり、その他通貨も先ずは、原発の成り行きを見守っているのか、動意に欠ける一日でした。株式市場の方は、日本企業(人)の潜在力?が評価されてか、買い戻しが優勢となっているようです。
協調介入がきっかけに見える、ユーロやポンドの対ドル相場上昇ですが、以前からくすぶっていた政策金利の上昇期待による買いが、今回のイベントで助長された格好に見えます。本日先ほどの英国物価指数関連の指標は軒並み上昇し、ポンド買いが全通貨に対して堅調に推移しています。
協調介入という久しぶりの大イベントから数日が経ち、その意義を考えた時、第一の目的は日本に集中している災難の一つを、救援と言う名目でG7が合意したということだと考えています。未曾有の災害に見舞われた国の通貨が急騰するという、考えてみれば不思議な現象です。円高がダメージとなる大手輸出企業は、部品が手に入らず生産を休止している状況の中で、もしかすると円転の一張本人は輸出企業かもしれないという予想も成り立ちそうです。
一方、復旧に必要な資材などは、もちろん国内だけで調達できるとは思えず、円高はある意味でこうした状況では”渡りに船”だった観は、個人的に否めません。
クロスでの協調介入にしても、対円相場の底支えは援護目的だったとしても、対ドルでの上昇は、もちろん介入目的には無いと推測でき、ユーロドル相場の上昇はテクニカル的には決定的だとしても、1.38ミドルから、1.42ミドルという400ポイント近い上昇は、若干早すぎるイメージです。
ましてや、地震の陰では、リビアに対する協調軍事制裁は泥沼化するリスクも垣間見え、このまま一方的に欧州通貨が強さを継続するとも思えません。上値目標は1.44ミドルが見えていますが、テクニカル的にも心理的にも節目となる1.4000を下値に、この間のレンジはいつでもあり得そうな感覚です。
1.4050付近をユーロ買いのエントリーとして考え、1.3950を割り込むようなら一旦はストップです。
上値は時間がかかりそうですが、先の1.4450付近を目先目標としてみます。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
余震が続きます。ゆらっとするものを含めれは数十回は有感地震だったと思います。
さて、相場の方も大きな波が打ち寄せています。ソブリンリスクが高かった、いわゆるPIIGS諸国の格付けが次々と引き下げられる中で、ECBの利上げ観測が急速に冷え込み、ロングのスクエア化が進んでいるようです。
前回のブログでは、ユーロ高見通しを変えるには至らず、押し目買いを1.38台前半で構えましたが、流れは不利になってきました。ここから先はそれなりに底堅いとは思いますが、先のロング持値付近に戻すようなら、一旦はスクエアにした方がよさそうです。うまくスクエアになれれば、1.4000手前でショートが生きる展開が想定でき、1.37台割れでは、売り増しあるいは、再度ショートというチャンスが生まれます。
今日はこんな日になってしまったので、またの機会に触れますが、ドルのショートは少し嫌な展開です。こんな日の週末ですから、なるべく身軽が良いでしょう。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
ご無沙汰しています。随分と日が長くなりましたね。午後からあまり良い天気ではなくなりましたが、それでもこの明るさが維持できるようになりました。
さて、ユーロドルが反落しています。ユーロ政策金利上げへの期待が根強い中、原油高騰の勢いを借りて、相当重いとされた1.4000台に乗せ、しかもワンタッチ以上に上値をこなした印象です。
今は1.38台へと反落しているものの、時間が緩やかだけに、スパイク・トップを作ったというほどの、天井感はありません。
下落の要因としては、原油価格の反落から、リスク回避、というより価値の保存を狙ったスイスF買いが一服して調整的な売りが先行したことも、一因とされています。ユーロは依然として中東諸国の地政学リスクを負っているものの、コモディティ価格上昇の前に、ドル売り圧力を受けてきたと考えられます。
先日の売買イメージでは、1.40の重さを背景に売り上がるものでしたが、2月高値を越えてきている以上、基本はユーロ買いを維持しています。3月に入って直ぐの2日連騰で逆張りをイメージしましたが、今その急騰した価格帯を確認にきており、2月高値圏と重なる水準を押しの限界と見たてて、1.3830付近では、リミット買いを仕込むか、1.3800を割るようならそのタイミングで、30pt程度のトレーリングでストップ買いを設定するイメージです。
基準線と21日SMAが重なる1.3730前後を割り込むようなら一旦はストップです。
せっかく月足でも雲の中に入りかけた相場ですが、雲の下限1.3838は今後来年に掛けて水平に推移するため、意識しておきたい水準になりそうです。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんにちは、
ForexTVジャパンの浅野です。
昨日のユーロは凄かったですね。定例記者会見では滅多に明言されない金利政策について、踏み込んだコメントがありました。
今日はアメリカ雇用統計を控え、なかなか次の一歩につなっがっていませんが、こちらがADPどおり良い結果となると、ドル売り圧力が掛かって一層底堅くなる可能性は残っています。
ただ、1.4000はかなり重いことが予想される中で、昨日の踏み上げから何の戻しもありません。適度な調整があって底堅い場合は、追随するのも手ですが、この状態だと、それこそSELL THE FACT という動きも警戒が必要です。
ドル円の上昇はユーロ円の影響だと思いますが、米国指標が良い場合は新たにドル買いというベクトルも加わりそうなことから、どうせユーロを買うなら対円のほうがリスクが少ないような気がしています。
その辺り、今日の閃きFXテクニカルでお送りします。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
さっきまでの50ポイント相場が、急騰しています。テクニカル的な面も強い感じですが、どうやらトリシェさんが、利上げについて次回のECB会合でも必要ならあり得るとの発言など、相変わらず発言だけは強気なようです。
再三申し上げていますが、しなければいけない時は黙ってでも利上げはするでしょうし、ほえれば吠えるほど不自然に見えますが、皆さんはどんな印象でしょうか・・・。
さて相場の方は、さすがに強気な発言が追い風となり、1.3975水準まで一気に飛びました。1.4000前後は相当ヘビーだと考えられ、1.39台後半はイメージどおり、一度はユーロ売りのタイミングを探す必要があると考えています。
1.4000に載せてしまえばストップする覚悟なら、ロス・リミットは限定的で挑戦できそうです。テクニカルはユーロ買いで良いと思う半面で、ファンダメンタルはどうもしっくりきません。今週を1.39台で引けるようであれば、来週はしっかりと腰をすえて上値を狙う展開なのかも知れません。
動画の方ですが、データタブに新しいコンテンツ「Support&Resistance」をリリースしました。まだまだテスト中で、どこまでできるかお試しという感じです。慣れるまでは、結構大変ですね・・・15分はすぐ過ぎてしまい、3回もベースのチャートファイルを変更する羽目になりました。
下にもリンクを貼っておきますので是非どうぞ。
http://bcove.me/4v4pm1xl
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
おはようございます、ForexTVジャパンの浅野です。
今朝のFXテクニカル分析の番組内で、チャートを添付し忘れました、再アップしていますので、ご確認ください。
金曜日のマーケットはもう少しクレージーになるかなと思っていましたがことのほか冷静で、週末調整が規則的に入るという展開に見えました。
明日からはいよいよ本邦の大期末月ですね、大きな流れになるかどうかが焦点ですが、一部では資金還流するメリットが少なく、あまり円買いは無いのでは、というコメントも聞かれます。
先週金曜日に発生した調整が、今後もう少し続くようであれば、もう一段の円高期待という感じですが、底堅くなるようであれば、実はあまり大きなポジションの傾きは存在しない可能性もあります。いずれにしても、大きなレンジをどちらかに抜けられるかどうか、見守りたいと思います。
結局、週末の戦略は惜しい感じでしたが何も起こらず、しいて言えばポンドのロングができた可能性はありますが、もう一度振り出しに戻って考えてみたいと思います。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
ユーロドルが底堅く推移しています。ドルとユーロの金利差先行き拡大期待と、全面的なドル売りの流れで、いよいよ1.38台に載せてきました。
市場はユーロをドルよりも信任あると評価した形となり、対ポンドでもユーロ買いが先行しています。
しかし、日足より長いチャートは明確な上昇を示唆仕切れておらず、センチメントが先行しすぎているように感じています。
心理的節目となる1.4000はチャート的にも重い根拠があり、2月2日の高値を越えても、大きなブレークアウトには至らないような気がしています。
ニュースが古かったらすみませんが、今日のロイターニュースをみていたら、中国が昨年末前後で、大量の米債を売っており、ユーロ債への支援を名目に、乗り換えたことが明らかになった記事がありました。今も継続 しているかどうかは別として、利回りが上昇しているのにドルが売られる現象が不可解だった自分にとって、少し納得ができるネタであったことは事実です。現在の流れがその後遺症だったとすれば、今夜から来週の月曜辺りで、週末、月末の調整が少し入りそうな気がしています。
天邪鬼(あまのじゃく)的な発想ですが、今日はユーロの売り戦略を立ててみました。
後ほど動画でお送りします。
http://bcove.me/nzc4cn5a
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
エジプト問題というリスクファクターが加わった先週は、地政学リスクが重要視されたのか、特にユーロが終盤に売られる展開でした。確かにエジプト問題を世界的な危機と考えれば、リスク回避のドル買いというシナリオも成り立ちます。しかし、円やスイスフランも同時に買われたかというと、今ひとつそうは見えず、週末に掛けてのドル円上昇は、その他のクロス円のショートカバーも同時に大きく持ち込まれたのが要因に見えます。では何故円売りが急激に持ち込まれたかは、今ひとつ不明ですが、噂などを考えると、日本の政局不安なども手伝っている可能性もありそうです。
週末に掛けてオージーなどでもドル買いが進み、ドルが全面高となりましたが、週末にエジプト問題が予測できない展開をする、いわゆる週末イベントリスクを考慮して、スクエアリングが過度に集中したとするなら、納得行きます。
チャートの方は、一旦は雲の上に出た相場でしたが、再度雲の中へ引き戻された現状は、前提が崩れた格好です。また、一月下旬にできた低いトップと概ね同水準で上値を抑えられた2月9日の上値と、2月2日の高値で、ヘッドアンドショルダーのフォーメーションが出来上がりました。11日の下げでネックラインを割り込んだように見え、イメージしていたユーロ高の目論見が不利となった一方、相場がそれほど走らない点や、週足の雲の上限が未だにサポートとして機能していることから、最終的にどちらへ転ぶかは、この2つの相反する要因の行方次第と成ってきました。
既に1.3496の安値を付けており、1.36前半のロングがストップになったとすれば、もう一度1.35前半でユーロを拾い直すイメージがあります。まだロングが維持されている場合、1.36台のエントリーは高過ぎた観もあることから、持値付近へ戻すようなら一度、スクエアになっておくのも良いかもしれません。
個人的には、今後先に相場が下げた場合、1.3510付近で買い増したあと、コストが悪いロングを持値で手仕舞うイメージです。
ドルを除けばユーロはさほど売り込まれてはおらず、ドル円のドル買いヘッジが対ユーロなどに波及したという印象です。ドル円がそう簡単に円安相場にはならないとするなら、ユーロドルがこれ以上ドル買いを強めるかどうかは、大いに疑問です。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
昨日は注目されていたバーナンキFRB議長の議会証言は、景気の回復基調が出てきた現在の流れに対して、非常に慎重な姿勢を見せました。これを受けて債券買いが進んだのか、前日の流れを受けたのか真相は不明にしても、このところ売られてきた米国債券が買われ、利回りが下落しました。ここまではバーナンキ発言を受けたいわゆる悲観的な回避行動と一致していますが、ドルは買いになるどころか、利回り上昇の一服感がかえって嫌気され米ドルが売られたことで、ユーロや円の対ドル相場はドル売りへ傾きました。株式市場も下落は限定的で、まちまちながらもダウは上昇した前日の終値を僅かに上回る動きとなりました。
利回り下落が嫌気され、ドルが売られたというロジックは全く正しい範囲なのですが、逆に考えてみると、これまで利回りが上昇基調だった間、ではドル買いだったかといわれると、必ずしもそうではありません。特にユーロ買いドル売りの背景として、外貨準備のユーロ・ウエイト見直しによるものという噂が、一部ニュースになっています。ここ数日をとっても、アジアの政府系銀行がユーロ買いをしていたとの情報が目に入ります。
利回り上昇により本来はドルが買われるべきステージで、ユーロドルなどでは逆にドル売りになった原因の一部として、こうした背景があったのは事実かもしれません。しかし、ファンダメンタル要因が改善した際、株高、金利高の影響から、一時的なドル買いになった相場が、最終的にはリスクに対する志向が高まったとして、逃避通貨としてのドルが売られる流れが勝っていたように思います。
こうして、昨日のドル売りの動きを見てみると、米国金利に対しては、下がっても売り、上がってもインフレリスク回避から売りと、何かにつけてドル売りが正当化される結論に至っている印象があります。
リーマンショック以降、リスクが拡大するたびにドルや円、スイスフランが買われるという大きな波が押し寄せました。この事実が逆行し始めたと仮定すれば、シンプルに考えても、逃避先通貨には自然と売り圧力の方にバイアスが掛かっていると考えるのは順当だと思い、何らかのイベント結果がドル売りに都合が良い場合、その流れが加速する展開なのかもしれません。
今週末にかけて、ここまでのドル売りに対する調整の買戻しが限定的となった場合、来週以降ますます逃避先通貨のアン・ワインドが進む可能性があると考えています。膠着状態にあるドル円は、市場全体に芽生えつつあるドル売りの流れと、逃避先通貨としての円が売り戻される流れが均衡しているのが理由かもしれません。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎