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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

5月27日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月28日「FXフラッシュ1400」

2010-05-28 15:00:34 | ☆外国為替を読む

■5月27日木曜日のトピックス

スペイン・ソブリン債の格下げ懸念が残る中、株式市場が先導する形でリスク回避ムードが一服し、逃避先から資金が戻る動きが見られたことです。ユーロ債への投資を減らす懸念があった中国や中東のソブリン系ファンドからは、変更の予定は無いとのコメントが聞かれ、安心買いを誘った形ですが、まだまだ下値圏での揉み合いという域を脱していない、との見方もありました。

それでは、各主要通貨の推移を、時間足で確認してゆきましょう

ユーロドル相場

寄付き時点ではユーロ懸念が後を引いており、戻し最安値まであと数ポイントに迫る下落を継続しました。下値での買い意欲も強い中で、堅調に推移する株式市場や、中国のソブリン系ファンドからはユーロ債投資の姿勢に変更はない旨が伝わると、買い戻しが優勢となりました。

欧州時間では、今度は中東のソブリン系ファンドから同様のユーロ債懸念が持ち上がり、また米国時間序盤に発表された経済指標が弱かったことから、一時ドル買いが進みました。下げ幅が限定的になる中、中東ソブリン系ファンドのユーロ投資姿勢に変更は無い、とのコメントが伝わりドルの売り戻しが再開すると、米国株の上昇も支援材料となって、1.2400に迫る上昇となりました。

ポンドドル相場

概ねユーロドルの動きに合わせて推移しました。ただ、東京時間から欧州時間序盤にかけて上昇した局面では、テクニカル的な動きもあった模様で、その後の反落から再上昇での動きには、荒さが目立ち、9日ぶりの高値となる1.46台を瞬間付ける展開でした。

ドル円相場

前日の米国市場の流れを引き継いだ、寄付き後の動きは、円買いが優勢となりましたが、その後はほぼ目立った戻しもなく確実に上昇する展開で、米国時間引けにかけては一時、91円台に乗せる展開でした。クロス円が全般的に上昇しており、リスクムードの後退とともに円の売り戻しが優勢でした。

◆その他の米国市場の動向

株式市場、債券市場ともに急反転した模様で、株価は上昇、債券価格は下落しています。金価格はドルが下落気味に推移する中、リスク懸念の後退売りが若干上回ったのか、小幅反落した模様です。

逃避資金が一気に巻き戻った印象ですが、いずれも急変動には反動も強く注意が必要かもしれません。
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5月26日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月27日「FXフラッシュ1400」

2010-05-27 15:41:20 | ☆外国為替を読む

■5月26日水曜日のトピックス

株式市場に買い戻しが入り、リスク資産へ資金が戻りかけた矢先、再びユーロ圏のソブリン債懸念からユーロが全面安になったことです。一時、順調な経済指標が株式市場の支援材料にはなりましたが、スペイン格下げの噂や、中国のユーロ債券見直しの報道が保有割合の削減思惑を呼び、市場全体に冷や水をかけた格好となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、時間足で確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



寄付き直後こそ、前日引け際の回復ムードを引き継ぎ、高値を更新する上昇を見せましたが、長続きはせず、以降は上値が重く推移しました。欧州株式市場も堅調に推移したことから一時ユーロは買い戻されたものの、寄付き直後の高値には遠く及ばず折り返すと、引けにかけて下落を強めました。

ポンドドル相場



1.43台後半で揉み合う展開でした。OECD(経済協力開発機構)による経済報告が順次発表され、イギリスに対しては、楽観的な見方が示されました。ユーロが下落を強める中、ポンドは対ユーロでも買われるなど、底堅く推移した模様です。

ドル円相場



前日の上昇から、高値圏となる90円台前半で底堅く推移しました。朝鮮半島の緊張が円高要因とされる中、株式市場の回復基調を受けて円売りが勝っていた印象です。米国の経済指標が改善されると90.65円付近の高値を付けましたが、以降はユーロ圏のソブリンリスクが再燃したことで89円台後半へと沈みこみました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、途中まで底堅く推移した模様ですが、再び注目されたユーロ圏のソブリンリスク懸念から反落し、下落を強めた格好です。
債券市場は、リスク回避の流れが再燃したにも関わらず、価格は下落して利回りは上昇した模様です。報道によれば今週行われる米債の入札が下落要因とのことです。
金相場は、ドル高に推移する中で続騰しています。リスク回避の買いと途中まで堅調だった株式市場を受けた買いが重なったとの報道がありました。
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5月25日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月26日「FXフラッシュ1400」

2010-05-26 15:31:14 | ☆外国為替を読む

■5月25日火曜日のトピックス

依然としてユーロ離れが継続する中、世界同時株安を背景に110円を割り込んだユーロ円の下落が急伸したことをあげましょう。ただ、米国時間中盤以降は、ドル売りが優勢となり、ユーロドルはそれまでの下落分を概ね回復する戻り相場となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、時間足で確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



世界同時株安が背景になっているのか、朝方から着実に下落する展開でした。特に下落材料が見当たらない中、朝鮮半島の緊張が手伝ってユーロ円相場の下落がユーロ安を先導していた印象でした。欧州時間では一時、1.21台後半へと下落しましたが、先週の安値1.2143付近には及ばず、以降は米国株式市場が反転気味に推移すると、ユーロが買い戻される展開でした。

ポンドドル相場



前日安値を割り込むと、ユーロの下落に連動する動きが顕著となり、1.42台半ばまで下値を伸ばしましたが、キャメロン英新首相から、財政赤字対策が最優先政策とのコメントが聞かれると、ユーロに先だってポンドが反転上昇しました。その後はユーロ同様にドル売りが優勢となり、寄付き高値に迫る戻しを見せました。

ドル円相場



朝鮮半島の緊張も手伝い、朝方から円高に推移しました。ユーロ円相場の下落も円高を支援した模様です。欧州時間に入り89円台前半まで安値を伸ばしましたが、先週の安値を前に底堅くなると、ドル売りに連動するように円売りが優勢となり、寄付き高値に迫る戻しを見せる往来相場となりました。


◆その他の米国市場の動向

債券市場は、FRBの公定歩合会合の議事録で利上げを要請した地区連銀が3行あったことが材料視されたのか短い期間が売られたことで、利回りが上昇しました。しかし長期は依然として欧州のソブリンリスクを回避する動きが継続した模様で、相場は上昇して利回りは下落しています。株式市場は一時下落が強まったものの、終盤には下落幅の多くを戻して小幅な下落に留まっています。金相場はドル安に推移した割には小幅上昇となっています。
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5月24日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月25日「FXフラッシュ1400」

2010-05-25 16:20:23 | ☆外国為替を読む

■5月24日月曜日のトピックス

先週末に報道されたスペインの中央銀行が国内の銀行を管理下に置いたニュースを手掛かりに、欧州時間に入ってユーロ売りが再開したことです。米国株式市場も下落反転しましたが、全面的なリスク回避行動には至っていない模様です。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



週末のスペイン報道が若干影響したように、30ポイント程度、ドル買いへギャップして寄付いた後、東京時間は織り込み済みとの見方もあったのか、暫く揉み合いました。しかし、欧州時間に入ってユーロ売りが先行した以降は、終始上値が重たい展開となり、概ね独歩安の展開でした。

ポンドドル相場



財政赤字問題の対策として具体的な数字がを掲げられたことで、欧州時間では一時底堅く推移しました。その後、ユーロドル相場でドル買いが優勢となると次第に連れ安となりましたが、対ユーロ相場でポンド買いが優勢だったことで、下値は限定的となっています。

ドル円相場



ユーロ円を中心にクロス円での円買いが持ち込まれたように見える中、一方ではリスクを回避するドル買いが根強く、概ねもみ合う展開です。

◆その他の米国市場の動向

債券市場は、スペインのニュースで欧州不安が再燃した結果となり、買いが優勢だった模様です。株式市場は反落、金相場は上昇と、程度はさほど極端ではないものの、資金の流れは、概ねリスク回避の動きで一致した形です。
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IMM取組残高分析‐5月22日発表分

2010-05-24 17:50:02 | ☆外国為替を読む

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

外は、梅雨を思わせる雨が降り続いています。あと数日で6月でもあり、嫌な季節が次第に近づきつつあるようです。

さて、先週発表分のIMM通貨先物取組残高ですが、やはり動きがあったようですね。対ユーロでのドルのロングが数パーセント、対オージーに至ってはドルのショートが数十%近く、圧縮されていたようです。値幅では、軒並み10%程度の下落を見せたオージーの変動要因が分かったかのようです。

オージードル相場は、ドルのショートスクイーズとなった印象ですが、少なくとも日足で陽線を伸ばせないようだと、オージー売りが炙り出され、チャート的には、週足一目均衡表の雲下限となる0.7825程度の下落があり得るかもしれません。

では、IMM通貨先物取組残高をご覧ください。右上の「ForexTV.jp」バナーで動画ページに行き、特集タブからご覧ください。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


5月21日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月24日「FXフラッシュ1400」

2010-05-24 14:49:42 | ☆外国為替を読む

◆5月21日金曜日のトピックス

介入警戒感がくすぶる中、ドイツ議会が欧州金融安定化策を承認したことや、欧州要人からはユーロ結束への意気込みが聞かれると、週末要因もあって変動しすぎた通貨を中心に調整の動きが優勢だったことです。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日20日の引け際に発生したユーロの買い戻しの動きを受け、東京時間前場は底堅く推移し、一時1.2670付近の高値を付けました。しかし後場から欧州時間序盤にかけて、株式市場が軟調に推移したことなどを受けて、1.24代後半まで下落したものの、介入警戒感から底堅くなり、1.2600に向けて穏やかに上昇しました。欧州要人からは、ユーロ危機に対して確固たる姿勢が相次いで示され、またドイツ議会がユーロ支援策を承認するなど、危機感がやや後退したことも、下落しすぎたユーロを買い戻す支援材料となった模様です。

ポンドドル相場



上値を1.44台半ばで抑えられる中、ユーロの買い戻しに連れて下値も堅い展開となり、1.4400を中心にもみ合う展開が主流でしたが、終盤にかけて米国株式市場がプラス圏で推移すると、ドル売りポンド買いが優勢となり、1.44台後半の高値圏で引けました。

ドル円相場



90円ちょうどを挟んでもみ合う展開でした。東京時間では軟調に推移する株式市場などを受け、円高に推移する局面もありましたが、海外市場に入り、緊張がやや緩む中、円売りとドル売りが均衡した格好でした。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、前日の大幅安から値を戻す展開でした。材料は特段見当たらないものの、 ユーロ危機が若干後退した模様で、それまでの売られ過ぎを調整する動きが優勢でした。債券市場も調整的な売りが優勢だった模様で、利回りは若干上昇しました。金相場はリスクを回避する買いが後退する中、調整売りが引かなかったとの報道もあり、10ドル以上の続落となりました。
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5月20日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月21日「FXフラッシュ1400」

2010-05-21 16:18:57 | ☆外国為替を読む

■5月20日木曜日のトピックス

リスク投資先から資金を引き揚げる動きが継続して加速し、アメリカのダウ株価は年初来の下げ幅を記録するなど、リスク回避の流れが強まったことです。ポジションの傾きによってまちまちな方向へ急伸する各相場は、激しく秩序を失いつつある印象です。


それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日19日の安値更新から足早に戻した20日は、米国時間中盤まで1.23台後半で揉み合いました。しかし、短期的に上値を抑えられていた1.2450を上に抜けるとユーロ買いが再燃し、1.2600目前まで急騰した後、引けにかけて調整気味に反落しました。これまで全面安となっていたユーロが、全面的に買い戻されており、傾き過ぎたポジションの調整が強めに入っている模様で、ファンダメンタルは依然として弱いものの、これまでリスク志向の高まりを暗示してきたユーロドルの上昇が、世界同時株安という状況下で急伸しています。

ポンドドル相場



前日19日の上昇幅を、米国時間中盤にかけて概ね帳消しにする下落となりました。ユーロポンド相場で急速にユーロ買いポンド売りが進んでおり、ユーロドル相場が水準を変えなかったことで、ポンドドルが下落した格好です。しかし、ユーロが終盤で上昇したタイミングでは、つれ高の展開となり、日中の下落幅を取り戻すなど、往来相場となっています。

ドル円相場



東京時間では91円台半ばで揉み合いましたが、オージー円などこれまで強かった通貨ペアが下落を再開すると、対円ペアが全面安となり、一時90円台を割り込みました。米国時間終盤ではユーロ買い介入の思惑が蒸し返され、ドル売りが再開しましたが、ドル円は水準を変えなかったことから、クロス円は急落分をおおむね取り戻す反転上昇となりました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、大幅に続落しました。ユーロ懸念は払しょくされていないものの、ユーロドル相場が上昇する一方で株式市場は下落するところを見れば、それまで一本調子に上げていた相場の調整売りが主流に見えます。経済指標の悪化は株価の下落材料にはなっていますが、極端に何だかのリスク要因が加わったとも思えない印象です。

債券市場の上昇は、確かにリスク回避の動きではあるものの、根拠が不透明で乱高下しすぎる為替と株の動きを嫌気しているのかもしれません。金相場は、ポジションの圧縮売りと、リスク回避の買いが均衡し、わずかな下落にとどまっています。
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5月19日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月20日「FXフラッシュ1400」

2010-05-20 15:05:06 | ☆外国為替を読む

■5月19日水曜日のトピックス

ドイツの空売り規制に絡むユーロ圏全体のリスク懸念が継続する中、スイス中央銀行がユーロ買いフラン売り介入を行ったとの思惑から、ECBによる介入の噂まで飛び出してユーロが全面高となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

前日終盤で発表されたドイツの空売り規制が後を引き、東京時間の早いうちに安値を1.2142付近へと拡大した後も、欧州時間中盤までは下値圏で揉み合いました。しかし、米国時間開始と重なるタイミングで、ユーロスイス相場が急騰したことで、介入警戒感がユーロの買い戻しを誘い、1.23台後半へと急騰しました。
ユーロの好感材料は特に見当たらず、積み上がった短期筋のショートカバーが上昇の主要因との見方が強い模様です。

◆ポンドドル相場

概ねユーロと同じ展開でした。ただ、ユーロの上昇は対ポンド相場でも顕著となり、ユーロドルに比べて上昇幅は限定的で、前日高値の1.45台には到達できませんでした。

◆ドル円相場

欧州時間では下げ悩み、米国時間では反転上昇したユーロやポンドの対ドル相場とは対照的に、90円台の安値を瞬間付ける下落となりました。単純にドル売りの影響との見方もできますが、対スイスやオージーでも進んだユーロ高が、これらの通貨安を誘い、こうした通貨のクロス円の下落が上値を抑えたとも考えられます。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、終盤で下げ幅を縮小したものの、金融規制の影響を懸念したリスク回避の動きは依然として根強い印象です。
債券市場は依然としてユーロのソブリンリスク懸念が強い中、発表されたFOMC議事録が多少明るい内容だったことで、株式市場に連れて調整売りが持ち込まれた模様で、利回りは上昇しています。
金相場は大幅に続落しました。為替市場はユーロ高ドル安となったものの影響はなく、オージーなど資源国通貨の下落に反応したのかもしれません。
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5月18日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月19日「FXフラッシュ1400」

2010-05-19 14:52:26 | ☆外国為替を読む

■5月18日火曜日のトピックス

ギリシャへの融資が実行される中、ドイツが発表したユーロ圏の国債や一部の金融株に対する投機的な空売り規制で、思惑売りが米国株式市場を襲い、為替市場もユーロが全面安となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

米国市場中盤までは、前日の急落から買戻しが優勢となり、短期的に上昇トレンドを維持していました。しかし、その後株式市場が軟調に推移し始めたことで、上値が重くなり、ドイツの空売り規制が発表されるとダメ押しとなって相場は1.2161まで急落しました。ドイツからはほかにも、金融機関破綻の可能性をほのめかした発言や金融取引税導入に積極的なコメントがあり、金融懸念が強まる結果になった模様です。

◆ポンドドル相場

概ねユーロと同じ展開でした。発表された消費者物価指数は上昇したにもかかわらず、対ユーロ相場で一時、下落が強まりました。ギリシャへの融資が実行される中、後退したユーロ懸念が主要因にも見えますが、加えて上昇した物価は、景気回復ではなく通貨安と輸入物価上昇によるとのインフレレポートも嫌気された印象です。

◆ドル円相場

ユーロやポンドのクロス要因が依然として強く、概ねユーロドル相場と同じ動きでした。欧州中盤では92.95水準まで戻したものの、その後のクロス円急落で92.00付近まで下落しています。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、ドイツの金融規制を受けた形となって下落。債券市場に資金が集まり、こちらは上昇しました。金相場は再開したドル高に連れ安となりました。価格防衛を主眼としたドイツの投機規制でしたが、結果的には、流動性の低下懸念からヘッジ売りがその他の市場へ向かう事態を招いた印象です。
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5月17日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月18日「FXフラッシュ1400」

2010-05-18 17:41:32 | ☆外国為替を読む

■5月17日月曜日のトピックス

前週末の世界同時株安の影響が週明けも継続し、東京や中国の株式市場が軒並み下げ幅を拡大したことで、リスク資産から安全な通貨へ資金がシフトする動きが一時急加速したことです。その後は下落分を概ね取り戻す上昇となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、30分足のプロスティックス・チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



リーマンショック以降の安値に迫る先週末の下落から、その安値圏で今週を寄り付きました。アジアの主要な株式市場が下落を強めるなか、リスクを回避する円買いドル買いが急伸し、一時1.22台中盤へと急落しました。

その後は達成感もあり、また欧州株式市場が冷静な動きとなると買戻しが優勢となり、寄り付き水準を一時、上回る戻しとなりました。米国時間ではNYK連銀指数が悪化するなど、株式市場が下落を強めたため反落しましたが、1.22台は底堅く、再度下落分を取り戻す反転上昇となりました。

ポンドドル相場



先週末に幾度となく試した1.4500を早々に割り込むと、売りが優勢となり、ユーロが下落するタイミングでは1.42台半ばまで急落しました。その後は概ねユーロドル相場に連れた動きとなっていますが、寄り付き水準は重く、戻しきれていない状況です。一足早く下落を開始した背景には、増税をほのめかした英キャメロン新首相の声明がキッカケとの見方もあるようです。

ドル円相場



ユーロやポンドの対ドル相場が急落したことで、クロス円の売りによる円高が進み、91円台をつけました。しかし、以降の買戻しも強く寄付き水準を大きく上回って92円台後半へ上昇しましたが、米国時間にはリスク懸念が再燃して91円台後半へと反落するなど、クロス円に翻弄されて乱高下気味に推移しました。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は、下落からどうにか踏みとどまり、週末に比べてわずかなプラスで引けた模様です。債券市場は調整の売りで小反落、金相場は水準を維持したもののCRB指数は続落しています。特に目新しい材料もない中、調整色が強い印象で、為替相場だけが急落の反動でやや買いが優勢に見えました。
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