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外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

6月07日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月08日「FXフラッシュ1400」

2010-06-08 14:45:30 | ☆外国為替を読む

■6月07日月曜日の総括

先週末から話題に上りかけていたハンガリ-情勢が懸念となって現れ、主要通貨はドル買い円買い方向へギャップして寄付く展開でした。一時安値を更新したユーロに比べ底堅かったポンドや円は、欧州時間で買い戻しが優勢となり、ユーロも底堅く推移しました。しかし、米国時間では株式市場が下落を強め、結局リスクを回避するドル買い円買いを再開する展開でした。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

40ポイント程度ドル買いへギャップして寄付いた後、調整気味に推移したものの、ハンガリー懸念などを材料に売りが売りを呼び、1.1875まで安値を更新しました。欧州時間では堅調なドイツ経済指標などを手掛かりに1.2000手前まで戻したものの、米国株式市場が下落を強めドル買い基調で引けています。


◆ポンドドル相場

50ポイント以上下落のギャップを開けて寄り付いたものの、対ユーロ相場での買いが下値を支えたのか、1.44台前半での揉み合いを暫く継続しました。欧州時間でユーロが底堅くなると、ヘッジを外す動きが入ったのか、夜半近くまで上昇を継続し、1.45半ばを付けたあとは、戻しても朝方のギャップ水準で踏みとどまる展開でした。


◆ドル円相場

朝方からユーロの狼狽売りでユーロ円も下落を早め、円買いの影響を受けて一時90円台を覗く下落となりました。しかしその後は概ねドルを買い戻す動きが優勢で一時92円台に乗せる上昇となりました。米国時間終盤では株価の下落で円買いが強まったようですが、依然として底堅い印象です。


◆その他の米国市場の動向

株式市場は終盤で値を下げて、ダウは100ドルを越える続落となり、債券市場はリスク回避と見られる資金の流入が途絶えず続騰し、利回りは続落。金相場は大きく上昇しています。リスク回避とみられる買いが優勢との報道がありました。
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今日の通貨フォーカスはドル円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
最上段の右端にある「ForexTV.jp」バナーでサイトの動画ニュースページへ行き、動画プレーヤーのメニューから「市況」をご指定ください。


ユーロ全面安、財政問題以外のもう一つの焦点

2010-06-07 20:30:07 | ☆外国為替を読む

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

更新の時間が不規則になりがちですが、ForexTVジャパンのサイト上では、最速のタイミングでアップしています。タイムリーな内容は、どうかそちらでご確認ください。少し遅れてYouTubeにも引き続き掲載しています。

さて、ユーロの下落要因は、引き続きPIGSの財政懸念から、東欧の財務問題、中東のユーロ資産離れ、フランスのユーロ安容認など後を絶たない状況ですが、少し違った角度から、もう一つのユーロ懸念となりそうな、気になる報道がありました。

フランスのユーロ安容認姿勢は1.45台から一貫しており今さらなのですが、興味深いのは、ドイツ憲法裁判所がユーロ圏支援策の差し止め請求を行ったという趣旨の報道です。一時、ユーロ圏各国から孤立していたとさえ感じられた、ドイツのメルケル首相が気遣っていた勢力の匂いを強く感じ、EUの二重政府的な複雑な側面が露呈したニュースに見え、非常に気になるところです。ドイツの国内におけるギリシャ救済は、否定的だった事実は、周知の通りですが、その後は迅速な議会決議など、姿勢が軟化していたような印象でした。

誰が誰に対して行ったものなのか(国民が政府を??)、詳細はいまだ把握していないので多くを語れませんが、万が一にも請求が受理された場合、ドイツは噂通りユーロを離脱するのでしょうか??ユーロ圏の話にドル箱という例えは奇妙ですが、確かユーロ債より信用力が高いドイツ債が物語るように、ユーロ圏唯一といっても良い優等生が離脱するようなことがあれば、バジェットまで組んでいるギリシャ支援を始め、多くの救済プログラムは、凍結状態に陥ることは必至です。

想像しただけでも、少し恐ろしい状況で、行方を可能な限り把握してゆく予定です。レベル感だけでユーロを買うのは、いよいよ困難な状況に見えます。

では、本日はこの辺で失礼しようかと思います。


6月04日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月07日「FXフラッシュ1400」

2010-06-07 15:12:00 | ☆外国為替を読む

■6月04日金曜日の総括です。

次期首相に管直人氏が就任することが決まり、円安機運が高まる中、クロス円の買いも伴って、東京時間の主要通貨は底堅く推移しました。米国雇用統計を控えて欧州市場も小動きとなる中、仕掛け的なユーロ売りが持ち込まれると急落し、対主要通貨でユーロが全面安となりました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

◆ユーロドル相場

東京時間中は円安に支えられたユーロ円の買いもあり、底堅く推移しました。雇用統計発表を間近に控えたころ、急速に売りが強まると、テクニカル的にも下値を割り込んで下落が加速し、1.2000を割り込んだまま先週を引けました。

唐突に発生したユーロ売りは、対スイス相場で中銀の介入警戒感があった1.4000を割り込んだものの、特段の動きが見られなかったことが一因との見方があります。また、米国雇用統計が冴えなかったことによるリスク回避的なドル買いや、財政問題が東欧のハンガリーへと飛び火する懸念が浮上したことを、ユーロ大幅安の材料として指摘できそうです。

◆ポンドドル相場

欧州時間中盤までは、対円の買いなどに支えられ底堅く推移しましたが、ユーロが崩れると、ドル買いヘッジを伴い、連れ安となりました。テクニカル的にも先週付けたボトムを次々と割り込み、売りの拍車がかかったとの見方もできそうです。

◆ドル円相場

米国雇用統計発表前に起こったユーロやポンドの下落にはさほど反応しませんでした。しかし、指標の数値が冴えないことが判明すると円買いを強め、一気に91円台中盤へと下落したことで、クロス円も下落幅が急拡大しました。

■その他の米国市場の動向

株式市場は冴えない雇用統計が駄目押しとなって大きく下落。債券市場はユーロ問題の拡大懸念に加えて株式市場から引き揚げた資金が向かった形となって急上昇し、利回りが下落しています。金相場はドル高よりもリスク回避の買いが優勢だった模様で、上昇して引けています。
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6月03日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月04日「FXフラッシュ1400」

2010-06-04 14:45:02 | ☆外国為替を読む
■6月03日木曜日の総括です。

首相の後継者候補に、管直人氏が有力視されるに従い、円安発言の経緯が材料視され円安が伸びる展開でした。円安を好感した株高も支援材料となり、欧州時間に入っても株高基調は継続しました。

しかし一方では、弱い経済指標が発表されるとユーロは円を除いて全面的に弱含む展開でした。

米国時間に入って発表された経済指標も予想に反して悪化となり、リスク回避とみられるドル買い円買いの動きもありましたが、連銀筋からは利上げ色の強い発言があったことや、雇用の改善が強まるとの憶測から、ドルは高値圏を維持しました。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ドル円相場



前日の円安の流れが欧州時間に入っても継続し92.80付近まで快調に上昇しました。米国時間に発表された冴えない経済指標で、リスク警戒感から他のドルストレートがドル買いになる中、クロス円の利食い売りも強かったのか、一時反落しましたが、終盤では金利先高観で、ドルが買い戻される中で引けています。

ユーロドル相場



東京時間中は円安に支えられたユーロ円の買いもあり、一方的に上昇しましたが、欧州時間以降は一方的に反落し安値圏で引けています。欧州株式市場は堅調だった模様ですが、根強い財政懸念に加えて、弱い経済指標やドル金利の先高観が優勢だったと推測できます。ユーロは概ね全面安となっています。

ポンドドル相場



堅調に推移した東京時間の流れは欧州時間に入って急反転しました。ユーロに連れ安となったことやドルの金利先高観のほかにも、リスク警戒感がやや緩んだことで、投資先へ資金が戻ったと推測する報道もありました。


◆その他の米国市場の動向

株式市場は弱い指標を受けてそれまでの堅調な流れを引き継げなかったものの、終盤では金利先高観からか債券市場が下落すると資金が株式市場へと回る形で強含んで引けました。
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6月02日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月03日「FXフラッシュ1400」

2010-06-03 14:40:19 | ☆外国為替を読む

■6月02日火曜日の総括です。

リスク回避の流れが払しょくしきれない中、東京時間午前に飛び込んできた首相と民主党幹事長の辞意報道で、日本の政局不安による円売りが優勢となりました。

欧州時間に入り、政局問題に敏感な海外勢は円売りを強める一方で、財政緊縮による根強い欧州景気の減速懸念や、中東のユーロ資産売却の動きから通貨、株式ともに軟調に推移ました。

米国時間に入り、中盤で発表された米国経済指標が力強い内容だったことから、株式市場が活気づいた展開でした。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ドル円相場



引け際の上昇を調整する動きの中で寄付きましたが、首相の辞意表明をきっかけに反転上昇となり、米国時間中盤まで継続しました。欧州時間では背後にリスク回避の動きが継続していたものの、円を買い進めない状況下で、資金はドルへ集中した模様です。終盤では強い米国経済指標を受けてドルは売り戻されましたが、先の円売りと相殺され高値圏でもみ合う展開でした。

ユーロドル相場



依然として売り圧力が強く、首相辞任を受けてユーロ円が上昇する一方、対ドル相場の売りで相殺され、大きく揉み合いました。円売りが一巡した欧州時間では、一気に安値を更新する下落となり弱さを裏付ける格好となりました。

ポンドドル相場



リスク回避のドル買い姿勢は崩れていない模様です。東京時間では対円のポンド買いでつれ高でしたが、円売りが一巡した欧州時間では、一気に1.45台半ばまで下落しています。米国時間では一時リスク懸念が後退しましたが、戻りは限定的です。
金融規制と緊縮財政が景気後退リスクとする見方は、欧州では特に根強い模様です。

◆その他の米国市場の動向

株式市場は米国時間中盤で発表された経済指標を受けて、終盤で上昇しました。債券市場も売りが優勢となり、利回りは上昇。金相場はリスク回避の買いが後退して反落した模様です。
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6月01日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月02日「FXフラッシュ1400」

2010-06-02 16:23:14 | ☆外国為替を読む

■6月01日火曜日の総括

リスク回避の流れが優勢の中、欧州時間ではフランスやイタリアの債券が下落したことがきっかけで信用懸念が増幅し、ユーロドルが年初来安値を付ける下落となりました。

しかし、米国時間に発表された経済指標の改善やG7で最初となるカナダの利上げなどを支援材料に、株価回復に連れて一気にドル売り円売りが進み、ドルの日中最安値を上回る反転ぶりでした。

終盤にかけては中東の有事やスペインの大手貯蓄銀行が救済要請したことが明かされると一気にリスク懸念が優勢となり、株価下落を伴いながら反落する、荒い相場展開でした。


それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場

欧州時間まで静かに上値が重い推移でしたが、新たな格下げの噂などで、一気に年初来安値を更新しました。その後の強い上昇は、堅調な米国経済指標が材料との見方があります。ただ、あまりに一時的な点からも、テクニカル的な要因で2日分のポジションが一気に巻き戻ったとも考えられます。終盤の反落背景は総括の通りです。

ポンドドル相場

以前の底堅さが健在です。ドル売りの局面では異常な反発を見せる一方で、ドル買いによる下落は限定的でした。BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)のメキシコ湾原油流出事故など、売り材料が目立つ中でのポンド買いは不透明な印象です。
ポンドクロスが総じて強いことからも、リスクが極度に高まったことで、それまで売られ過ぎた調整が理由なく進んでいるとの推測は強引でしょうか。

ドル円相場

上値・下値共に厚い模様で、クロス円の動きに翻弄される地合いが継続しています。

その他の市場の動向

終値だけを見れば、リスク懸念が進んだ結果となり、深夜の狂乱相場の影はありません。債券市場は上昇して利回りは下落、株式や商品市場は続落しています。
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今日の通貨フォーカスはカナダ円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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動画では、チャートの画像などを取り入れ、より分かりやすくなっています。


チャート特番第2回、再放送のお知らせ

2010-06-01 23:05:42 | ☆外国為替を読む
毎日、おなじみのアセンダント山中 康司氏のコメントを、チャートとともにお伝えしている、「AM/PM外国為替テクニカル分析」番組ですが、使用しているチャートは氏が独自に導入またはアレンジした分析方法で満ち溢れている半面で、少し複雑になっています。

当チャート特番は、そんな山中式チャートを少しでも理解できるように組まれたプログラムです。

すでに第一回は、再放送いたしましたが、第2回目の準備が整いましたので、ご覧ください。全6回のシリーズですが、ForexTV.jpの本サイトにある動画ページでは、「学習」タブにプールして参ります。
動画ページには、右列最上段にある、「ForexTV.jp」のバナーから、どうぞ!

5月31日の外国為替市場、復習とキーポイント-6月01日「FXフラッシュ1400」

2010-06-01 14:40:55 | ☆外国為替を読む
■5月31日月曜日のトピックス
ロンドン・ニューヨークの主要市場が休場となり、市場参加者も少なかったのか、殆どの通貨が往来相場となるの中、豪ドルが全面安になったことです。きっかけは不透明なものの、リスク資産の圧縮が進んでいる模様です。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



先週末の下落から安値圏で寄り付いた後、ユーロ円の買いとみられるユーロ買いが下値を押し上げた様子でした。欧州時間はドイツやフランスなどの株式市場をにらみながら小動きでしたが、米国時間に入り、これまで下値を支えていた水準を割り込むと下落が加速し、前半の上昇を帳消しにする展開でした。

ポンドドル相場



先週の終値から40ポイント程度ドル買いへギャップして寄付きましたが、直ぐにギャップを埋めきると、以降もポンド買いを伸ばしました。こちらもクロス円の買いが下値を支えた印象ですが、ポンドは対ユーロでも強く推移しています。

ドル円相場



寄り付き後、間もなくドル買いが強めに入る展開でした。社民党と民主党の連立解消が、日本版ハングパーラメントリスクを連想させたことや、月末の外貨需要などが円安要因として考えられそうです。米国時間半ばまで高値圏でもみ合ったあと、夜半に急落し、朝方の上昇分を吐き出す展開でした。

◆その他の市場の動向
主要な市場で唯一開いていたユーロ圏市場では、信頼性が高いドイツ債が買われた模様です。株式市場もドイツDAX指標が、一時より上げ幅が縮小したものの、プラス圏で引けています。スペイン格下げの影響は、かなり限定的だった印象です。
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今日の通貨フォーカスはオージー円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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IMM通貨先物取組残高分析‐5月29日発表分

2010-05-31 18:46:31 | ☆外国為替を読む
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

先週は幾度かドル売り円売り相場があり、もしかするとIMMのドル買いポジションが減少しているかもしれないとの思いがありましたが、資源国通貨やエマージェンシー通貨ではその通りだったものの、対ユーロのドルロングは、さほど取り崩されていませんでした。

ドル円ではドルの買い持ちが減少しており、上下しながらも円買い圧力が優勢だったことが分かります。IMMといえども、このブルベア指標は見せ玉になる可能性があるため、鵜呑みにはできないものの、今のところシカゴ筋は、まだまだユーロの下落を見込んでいることがはっきりしました。

素直に従えば、ユーロドル、ドル円ともに戻り売りが順当ということになりそうです。

では、IMM通貨先物取組残高分析をお届けします。
当社動画ページの特別番組タブで本日分をご指定ください。

5月28日の外国為替市場、復習とキーポイント-5月31日「FXフラッシュ1400」

2010-05-31 14:46:50 | ☆外国為替を読む

■5月28日金曜日のトピックス

堅調に推移する株式市場を材料に、売られ過ぎていたユーロやポンドの買い戻しが継続する中、終盤に大手格付け機関が発表した、スペインの格下げ報道で市場センチメントが反転し、ユーロ売りが再開したことを指摘します。

それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。

ユーロドル相場



前日の高値圏で暫く揉み合った後、株式市場の上げ幅が縮小し始めると、揉み合い下値を割り込み、一時1.22台まで下落が進みました。しかし、欧州時間では株高を背景にユーロ買いが復活し、前日高値を上回ると1.24台半ばまで上昇しました。米国時間で発表された経済指標が弱く上値が重くなる中、スペインの格下げが報道されるとユーロ売りが再燃し、日中安値を更新する下落となりました。

ポンドドル相場



前日の上昇を調整するように上値が重く推移したものの、ユーロに比べて穏やかな動きでした。欧州時間では、堅調な欧州株式市場を背景に、対ユーロでポンド売りが影響して一時下落が強まった印象ですが、その後は市場全体がドル売り優勢となって今度は高値を更新するなど、1.45台を乱高下気味に推移した模様です。終盤ではユーロの下落に連れて1.44台中盤に軟化して引けました。

ドル円相場



堅調な株式市場を好感する形で円売りが終始優勢で、91.40付近の高値を付けた後、欧州時間では暫く揉み合う展開でした。米国時間に入り、株式市場が軟調になると次第に上値が重くなり、ユーロ売り再開に連れて、90円台半ばへと下落したあと、引けにかけては急落分を戻す調整が入りました。

◆その他の米国市場の動向

前日の株高・債券安を調整する動きが、スペインの格下げ報道で加速する結果となりました。金価格はドル買いとリスク回避の金需要が均衡した模様です。
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