山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

県境の出羽街道にて1☆日本国@新潟百名山№11

2013-05-05 | 〇新潟100名山(下越)
日本国
新潟県と山形県の県境に位置する
標高555mの山です。
登山口のある旧山北町小俣地区は
出羽街道の宿場町で
芭蕉や出羽三山への信者が通りました。

<地図を時計回りに周遊します>
残念ながら
戊辰戦争でほとんどの家屋は
焼失してしまいましたが
当時の面影を残す街並みが
歩いて15分ほど続いています。
山の名前には
歴史をさかのぼる必要があります。
<現地の案内板から>
その1<飛鳥時代>
崇峻天皇の第一皇子:蜂子皇子が晩年
故郷飛鳥の方向を指して、これより先は
やまとのくに(日本国)と仰せられたという。
その2<江戸後期>
この山で捕らえた見事な鷹を
徳川十代将軍家治に献上したところ
天下無双な鷹だから、獲れた山を
日本国と名づけよと賞した。
小俣からの登山口は2つあり
一般的なルートである
旧小俣小学校から登ります。
敷地内に駐車場やトイレがあり
体育館やプールなど
建物には小学校だった痕跡が
残っています。



先客は
ツアーのマイクロバス1台と
愛知ナンバー1台・軽トラ1台
駐車場の反対側に乗用車がもう1台
程なく
畑仕事の道具を持って。
軽トラの持ち主が現れました。
春は
畑での仕事が多いですから
不思議ではないのですが
歩く姿が平均寿命に近いように見える
老夫婦でした。
二人とも一緒に生涯現役だなんて
うらやましい限りです。

登山口の鳥居の向こうは
植林された杉林が見事に整備され
山とともに暮らした
先人の勤勉さが見えるようです。

登り始めてまもなく
ラジウム清水という水場があります。

目や胃腸病に効能があるそうです。
清水の脇に
スミレとユキツバキが
出迎えてくれました。

植林された杉の林をしばらく進むと
雑木林になります。

少し展望が開け
タムシバのつぼみがあったので
かなり遠いが写真を撮りました。

感激するほどピントが合って
新しいカメラに期待が高まります。
30分弱で
ベンチのある松が峰広場に着きました。
<写真消失>
写真が少しゆがんでいる気がするのは
地面の形状のせいでしょうか?
ここには
ヤマザクラがちらほら咲いていました。

所々に
手書きの樹名板があり
墨で書かれたようなその文字は
学校の先生か書道の先生か
ていねいな筆跡でした。

杉林と雑木林が入り混じる登山道は
尾根道となり
何羽もの蝶が舞っていました。
黄色と黒の模様は
ギフチョウでしょう。
動きが早く
近くに止まらないので
写真に撮れませんでした。
もう一羽
角田山浦浜コースで見た
ヒオドシチョウ
今回は近づくことができました。

ブログの写真の
容量がいっぱいになりました。
つづきをお楽しみに
see you


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