山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

物見岩から八島ケ原湿原に戻るまで@霧ケ峰☆日本百名山№35

2015-09-11 | 35霧ケ峰(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
実際この広い地域には何でもあった。森林が見たければ、
蝶々御山と物見山の鞍部の細道を辿って東側へ下れば、
そこは樹木で覆われていた。沢が欲しければ東俣へ入ればいい。
そこには清冽な流れが薄暗い谷底を流れていた。
有名な諏訪の大祭の御神木は、この東俣御料地から
伐り出されたのだそうである。
物見岩から
7月中旬には青空の下で
ニッコウキスゲで黄色く染まる
蝶々御山に向かう道も
今はアキノキリンソウが咲き
秋の気配がしています。


風景を見渡しながら進む登山道は
惜しまれるほど短く
蝶々御山に着いてしまいました。

車山の気象観測ドームが少し大きくなり
休む人たちには余裕が見えます。

この先、車山山頂までは
手に取るほどの距離ですが

最後の斜面は
スキー上級者専用の
急坂に違いありません。

スキー場のリフトを横目に
段差のある階段を一歩ずつ踏みしめ
休みを兼ねて振り返れば

足元の車山スキー場の向こうに
雲に隠れた蓼科山が
雄大な裾野を広げていました。
そのふもとには
高原のリゾートらしい白樺湖が
アクセントになっています。

車山山頂は老若男女の観光客で
混雑していました。

晴れていれば
360度のパノラマで
八ヶ岳や日本アルプスが
見えるはずですが
青空の面積が大きくなってきたものの
この日は展望が望めません。

出発点の八島湿原でさえ
霧に霞んでいました。

車山肩に下りる道は
石がゴロゴロで歩きにくいのですが
眺めは最高です。

ワイドに楽しめる
ビーナスラインの風景は
絵になりました。
この車山肩からの下り道は
沢に沿っていて草も背が高く
風景は望めません。
周遊ルートとして逆周りで
ここを最後の上りにすると
登山道は傾斜もあるので
つらい終わり方になってしまうでしょう。
すれ違う人をねぎらいながら
淡々と下りました。
沢渡の橋を過ぎると
幅が広く平坦な歩道となり
しばらくして
御射山遺跡を左に通り過ごすと
二股の道を左に折れ
八島湿原の木道になります。
(この写真は鷲ヶ峰の方から撮りました)

この写真では
奥からひらがなの「く」の形に
右下に進みます。
途中で看板があり

あと130歩の余力がなくて
寄り道を断念しました。
見渡せば
咲いている花が増えますが
秋の気配を感じる木道です。

程なく
八島湿原の出発点に戻りました。
時間にして4時間ほどですが
この日の歩数は
27,376歩もありました。
この後の
鷲ヶ峰方面のおまけを含めて。
鷲ヶ峰と夕焼けに
つづく


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