山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

雲が流れ落ちる・・・魚沼駒ケ岳の秋-№2@もういちど日本百名山

2015-10-20 | 04越後駒ケ岳(夏・秋)
前回の魚沼駒ケ岳登山は
6年前の8月のことです。
登山の楽しみも苦しみもよく知らずに
一番近いからという
単純な理由で登ったのは
魚沼駒ケ岳2003mでした。
その時撮った写真を振り返ると
記録写真の域を出ず
この6年間に登った山々
特に、日本百名山33座が
感動を形にする方法を教えてくれたことに
改めて感謝したいと思います。
最近は越後駒ケ岳の名が通っていますが
深田久弥さんの日本百名山では
魚沼駒ケ岳の名前で記載されていますので
ここでは魚沼駒ケ岳といたします。
富士山の次に私の登った
4番目の日本百名山で
標高2003
累積高低差1286
距離7.2km×2

前回の上りは4:00、下りは330
標準タイムの上り525、下り400
大幅に下回りましたが
その当時と比べ体力が落ちているので
日帰りには厳しい行程になります。
この山に2回目の機会を与えたのは
目が覚めるような写真が撮れる
シグマの広角レンズのおかげです。
深田久弥さんの
日本百名山より
魚沼三山は水無川の上流を包んで三角形に立っている。
そのうち一番高いのは中ノ岳2085m、
一番名の聞こえているのは信仰登山でにぎわう八海山であるが、
私があえて三山の代表として駒ケ岳を挙げたのは、
山としてこれが一番立派だからである。

巻機山から見た魚沼三山
中央が駒ケ岳です。
狭い国道352号線を車で上っていると
まだ低い場所から見上げているので
ガスの影響で
レンズの性能が生かせていないけれど
深田さんが一番立派だという駒ケ岳の姿が
両腕を広げたように
朝日に赤く染まってきました。

道の高度が上がるほど
朝日が照らす山頂の
彫りの深い姿がクリアになり
思わず車を止めさせます。

国道を走る車の数は少なかったのに
登山口の枝折峠の駐車場は満車でしたが
道路脇の数台の駐車スペースに
1台分だけの空きがあり
幸運な登山スタートになりました。
ほとんどの皆さんが山に登らず
カメラやビデオを据えて何か撮っています。
視線の先を覗いて見ると
見事な滝雲です。

静止画ではわかりにくいのですが
雲が紅葉の山の斜面に沿って
ゆっくり流れ落ちていました。
毎日見られるわけではなく
10月の寒い朝が一番確率が高いそうです。
幸運が重なりました。
雲の向こうの山は
日本二百名山の荒沢岳です。

美しい姿をしていますが
鎖場・やせ尾根など難所の多い山のようです。
つづく


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