山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

酒呑童子神社 新潟県国上山

2011-12-07 | 〇新潟の里山
新潟県燕市にある
国上山のお話です。
標高313mは弥彦山のほぼ半分になります。
市町村合併で燕市になりましたが、
分水町として知られたところです。
登山口はいくつかありますが、
今日は
道の駅くがみの奥にある
酒呑童子神社からの出発です。

<地図の現在地は出発地ではありません>
赤いルートも今回のものではありません。
神社の前に
砂利が敷かれた広い駐車場があります。

酒呑童子の昔話は
いくつかの地域で聞いたことがありますが、
ていねいな説明が案内板にありました。

車で通るたび
遠くから眺めていただけでしたが、
りっぱな五重の塔です。

いったい何年前に建てられたのでしょうか

山のふもとにあるので
水が湧き出ており、

大きな錦鯉のすみかである
公園の池に流れていました。
今は樹木の葉も落ち、
曇った新潟の空が湖面いっぱいに映っています。

神社の裏手から登山道が始まります。
道幅1.5mくらいでしょうか。
階段状になっていないけれど、
きれいに整備されたなだらかな登り道です。
傾斜がきつくないので、
登りは苦になりませんが、
濡れて足元が悪いときは、
くだりで苦労するかも知れません。

雪が積もっていたほうが、
楽な気がします。
実は、
雪が積もっても危険の少ないトレーニング場を
探しているんです。

登山道は里山の雑木林を進みます。
途中の国上山こもれび広場に
子供の遊び場が作られていました。
里山仕事隊の仕事らしいのですが、
どのような集まりなのでしょう?
 
春には雪割草が咲くようですが、
今は
黒い実をつけたエゾユズリハ(?)が
群生しているだけです。
まだ
色のついた葉が残っていますが、

来るべき春の準備は、ほぼ終わり、
もうじき白黒の水墨画の世界になります。
∨ 
30分ほどで、国上山中腹の国上寺に到着。
駐車場には食堂や売店があります。
なんと、売店が閉店になっていました。

子供が減少し、高齢者ばかり。
観光業にも厳しい冬が到来。
若者が定住するには仕事が必要ですが、
新潟の中でも
仕事のある都市部まで遠い地域では
自立する以外ありません。
TPPを導入し、安い米が輸入になれば、
農業による自立はもっと難しくなるでしょう。
国上山のように
登山道が整備された里山も
原生林に戻っていくのでしょうか。
暗い話になってしまいました。

落ち葉の紅葉

登山道の途中にある木像

蛇崩という展望台からの
弥彦山

見どころはいくつもあります。
end


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