山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

金峰山☆廻り目平口~中間点@日本百名山№48

2020-06-20 | 48金峰山(初夏)

毎年、日本百名山の残りの山を数えながら、
今年はどこに行こうか
遠くか、行程の長い山が多いなぁなどと
悩むのが楽しみです。

春夏秋と区切ってみると
春に登れるところは限りがあり
関東の山はほとんど
春に登っていることになりました。
今回も6月の梅雨時の前ということで
関東の金峰山を目指すことにしました。

金峰山の登山口はいくつかありますが
翌日の予定もあり
最短距離の
大弛峠(おおだるみとうげ)
<自動車が通行できる日本最高所の車道峠>
からの
稜線のルートにしたかったのですが、
冬季通行止めが解除になっていなかったため
廻り目平キャンプ場からの沢ルートを選択しました。

深田久弥さんの
日本百名山より

一般に奥秩父の山々はこれという特徴がなく、
しかも、複雑に重なり合っているので、
遠くから眺めて、一々の山を指摘するのがむずかしい。
そんな時私はまず第一に金峰山に眼をつける。
この山も漠然と見ただけでは、
特に他と区別するような山相は持っていないけれど、
ただその頂上の五丈石(御像石)が目印になる。


廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場は
駐車料金は必要ないが、後払いで
一人500円の入場料を支払います。
キャンプ場の施設を利用しなければ
追加料金はありません。

この日はまだ
コロナ自粛の影響が濃く
数えるほどの車しかありませんでした。


金峰山荘で利用と支払い方法を聞き
身支度をして出発します。


8:10

林道は
キャンプしているテントの脇をまっすぐに伸び
車止めのゲートがあり


チェーンを回り込んで先に進みます。

左に、西股沢の水が、
鳥のさえずりをかき消すほどの
音をたてて流れています。



10分ほど進むと
割れ目から木が生えた大きな岩があり


小川山の地図によれば
フェニックス大岩と呼ばれています。


廻り目平キャンプ場周辺は
名前の付いた奇岩が多く
ロッククライミングの聖地のようです。

まだ3時間ほどかかるのに
木の枝の間から
金峰山の山頂と五丈石が
ずいぶん大きく見えました。



出発から1時間で
中ノ沢出合に到着です。


まっすぐ進めば
富士見小屋や瑞牆山方面の八丁平ですが


左に折れてすぐ
登山道の標識があり


本格的な登山道になります。

川音が小さくなり
鳥の鳴き声がよく聞こえます。
登山道の傾斜も
心が構えたほどには、きつくありません。


シャクナゲ


キバナノコマノツメ


コミヤマカタバミ


などの花を愛でながら50分で
中間地点の
小さな休憩場所に到着しました。



中間地点といえば、
2つの場所の真ん中ということですが


標識の各地への所要時間はバラバラで
勝手に
中ノ沢出合と金峰山小屋の中間点と
解釈しました。

小休止

つづく
 



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