山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

御嶽山☆剣ヶ峰(山頂)⇒二ノ池⇒三ノ池@日本百名山№51

2020-11-04 | 51御嶽山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
広い頂上の然るべき所には、あちこちに宗教的モニュマンが建っていて
信者の一群を率いた先達が、そこで加持祈祷をしている様が眺められる。
信者にお祓いを施す時の先達の形相は物凄い。
全くここは信仰の山、庶民の山であって、
ピッケルに登山靴のアルピニストは、疎外者のような感じである。
日本百名山の中でも、話題の広がりが豊かで、
先へ先へと読み進みたくなる文章は、何度も通い
御嶽の魅力を余すことなく伝えたい
深田さんの思いが伝わってくる名文です。
現在の山頂に、宗教的なモニュメントは少なく
6年前の噴火による被害で
大半が埋没したものと思われます。
再建された宗教施設とシェルター


北東には、北アルプスの山々

南東には中央・南アルプス越しに
富士山が見えました。

北には、一ノ池と二ノ池

一ノ池は完全に、二ノ池もほとんどが
埋まっています。
南には、王滝頂上

王滝頂上と剣ヶ峰の間は通行止めで
今、工事が進められています。
火山特有の硫黄の刺激臭は
まったく感じられません。
噴火で地形がどのように変化したのか
わかりませんが
10年以上前に購入したガイドブックには
煙をあげる噴火口が写っています。

王滝頂上から剣ヶ峰に向かって
撮った写真だと思われます。
このまま、まっすぐ帰るつもりでしたが
まだ早いし、体力も残っているので
二ノ池に寄り道をしてみることにしました。

剣ヶ峰から上った道を戻り
二ノ池分岐に戻ると、登山道の脇に
花束がそなえられていたので
手を合わせて
二ノ池に向かいます。

剣ヶ峰から25分で到着です。

入口の脇に
三ノ池から女人堂へ至る登山道は
通行できないと掲示されていました。

*

せっかくなので
賽の河原と摩利支天山を
近くで見ようと下る途中で

戻ってくる人に様子を聞くと
ロープウェイを使っていないなら
初めて来たのだから
30分くらいのことなので
ぜひ三ノ池を見てきたほうがいいと
親切なアドバイスをいただき
もう少し足を延ばすことにしました。
賽の河原を横断し

二ノ池から白龍避難小屋まで25分
緑に映える青い三ノ池がありました。

摩利支天山に登っている人もいました。
振り返ると
賽の河原越しの剣ヶ峰です。

風が少し冷たいのですが
お腹がすいたので
ここで昼食にします。
つづく


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