深田久弥さんの
日本百名山より
*
広い頂上の然るべき所には、あちこちに宗教的モニュマンが建っていて
信者の一群を率いた先達が、そこで加持祈祷をしている様が眺められる。
信者にお祓いを施す時の先達の形相は物凄い。
全くここは信仰の山、庶民の山であって、
ピッケルに登山靴のアルピニストは、疎外者のような感じである。
∨
∨
日本百名山の中でも、話題の広がりが豊かで、
先へ先へと読み進みたくなる文章は、何度も通い
御嶽の魅力を余すことなく伝えたい
深田さんの思いが伝わってくる名文です。
*
現在の山頂に、宗教的なモニュメントは少なく
6年前の噴火による被害で
大半が埋没したものと思われます。
再建された宗教施設とシェルター
*
北東には、北アルプスの山々
*
南東には中央・南アルプス越しに
富士山が見えました。
*
北には、一ノ池と二ノ池
一ノ池は完全に、二ノ池もほとんどが
埋まっています。
*
南には、王滝頂上
王滝頂上と剣ヶ峰の間は通行止めで
今、工事が進められています。
火山特有の硫黄の刺激臭は
まったく感じられません。
*
噴火で地形がどのように変化したのか
わかりませんが
10年以上前に購入したガイドブックには
煙をあげる噴火口が写っています。
王滝頂上から剣ヶ峰に向かって
撮った写真だと思われます。
*
このまま、まっすぐ帰るつもりでしたが
まだ早いし、体力も残っているので
二ノ池に寄り道をしてみることにしました。
∨
剣ヶ峰から上った道を戻り
二ノ池分岐に戻ると、登山道の脇に
花束がそなえられていたので
手を合わせて
二ノ池に向かいます。
剣ヶ峰から25分で到着です。
入口の脇に
三ノ池から女人堂へ至る登山道は
通行できないと掲示されていました。
*
∨
せっかくなので
賽の河原と摩利支天山を
近くで見ようと下る途中で
戻ってくる人に様子を聞くと
ロープウェイを使っていないなら
初めて来たのだから
30分くらいのことなので
ぜひ三ノ池を見てきたほうがいいと
親切なアドバイスをいただき
もう少し足を延ばすことにしました。
∨
賽の河原を横断し
二ノ池から白龍避難小屋まで25分
緑に映える青い三ノ池がありました。
摩利支天山に登っている人もいました。
振り返ると
賽の河原越しの剣ヶ峰です。
*
風が少し冷たいのですが
お腹がすいたので
ここで昼食にします。
∨
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます