山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

門内避難小屋⇒北股岳☆北股岳@新潟百名山№23

2022-10-16 | 〇新潟100名山(下越)
飯豊連峰に出かける時
意識して、外していたのは
真夏の登山でした。
何回か下見をして
暑さでバテることがあり
1日で長い距離を歩くのは
涼しいときに限ると
思ってのことでした。
その為、あきらめていたものを
今回初めて見ることができました。
イイデリンドウ

リンドウ科の多年草
ミヤマリンドウの変種で
飯豊山固有の植物である。
花期は7~8月。
飯豊の星と呼ばれ
9月中旬にもかかわらず
一輪が咲き残っていました。
門内小屋の泊り客は意外と少なく
2階はほぼ使いませんでした。
山小屋がすいているのは
新型コロナの影響があると思います。
テント場にあったテント9張は
感染を恐れた人が何割かいたでしょう。
休憩と寝床の準備をした後
土曜日で管理人さんがいたので
いつもは飲まないビールを買い
小屋の外のベンチで
気持ちのよい風に吹かれながら
缶ビールを飲み
一緒に泊まる人と話が弾みました。
水の補給なしで5時間近く
活動できるのはうらやましいと
言われ
ハイドレーションパックにしたら
飲む水の量が減ったことを
教えました。今回の山旅では
頼母木小屋での水補給2回で
済みました。
夕暮れを見に、
門内岳(標高1887m)に登りました。
門内小屋から5分ほどで着きます。
山頂にあったのは赤い祠でした。

その奥には、右から
北股岳・梅花皮岳・飯豊本山です。
北西は登ってきた山道と
薄っすら広がる日本海

東は霞む山々と会津方面
真ん中は会津磐梯山

赤く染まる北股岳・梅花皮岳

遠くの飯豊本山

夕日を見守る
門内小屋とテント場の人たち

日没です。

1年前の飯豊本山避難小屋では
寝具が合わず、よく眠れませんでしたので
今回は2つのことを改善し
ぐっすり眠れました。
空気枕に薄い低反発マットをかぶせ
寝がえりの時の音を小さく
枕が動きにくくしました。
スリーピングマットを大きめの
エアーマットに変え、横向き寝でも
肩が床につかないようにしました。
翌朝
夜明け前の蔵王

沈む満月と
越後平野に灯る街路灯

寝具を小屋に預けて、荷を軽くして
夜明けとともに北股岳に向います。
最初は少し下ります。

ギルダ池は見過ごして
鞍部から登り返し

次第に北股岳が大きくなって

東側に大きな岩が見えると
北股岳(標高2025m)山頂です。

よく晴れて、遠くまで見通せます。
門内小屋から50分かかりました。
門内小屋で十分な休憩がとれて
荷物も軽く、標準タイムを
随分短縮しました。
登った道を振り返り

中央が門内岳
そこから尾根道を右に扇ノ地紙
その奥に、地神山と
朳差岳の山頂が重なります。
扇ノ地紙の右には
長く険しい梶川尾根

更に北には、右から

大朝日岳(朝日連峰)
月山(少し遠いので薄く見える)
以東岳(朝日連峰)
鳥海山(左端にうっすらと)
も見えました。
南東には、まだ歩いていない
飯豊連峰の最深部で

真下の梅花皮小屋から
梅花皮岳・烏帽子岳・飯豊本山が
重なって見えます。
その少し右に
御西岳に続く縦走路

少し画像が小さくなりますが

御西岳の右には
飯豊連峰最高峰の大日岳です。
(標高2128m)
深田久弥さんの
主脈の峰々が堂々と独立している
という言葉をかみしめて
車が自動運転で
南の登山口に周回すれば
南に下りるほうが楽なのにと
思いながら、来た道を戻りました。
1日目の歩数:26,011歩
2日目の歩数:30,634歩
(1日目は歩数計を起動しなかったため
2日目の歩数から推定しました。)
<上り>
足ノ松登山口⇒大石山⇒頼母木小屋⇒地神山⇒門内小屋⇒北股岳
   3:45 ⇒1:00 ⇒ 1:10 ⇒ 1:10 ⇒ 0:50
<下り>
北股岳⇒門内小屋⇒地神山⇒頼母木小屋⇒大石山⇒足ノ松登山口
0:50 ⇒0:45 ⇒1:10 ⇒0:50 ⇒3:10
上り合計:7:55
下り合計:6:45
(大石山と頼母木小屋での大休止は除きます)
疲れた脚で足ノ松尾根を下るのは
大変でした。
縦走するなら、北から入り南へ向かう事を
お薦めします。
end