日本百名山の中で、日帰りで登れるのは
遠くの山だけになってしまいました。
長岡から中津川までは高速道路で
片道4時間はかかります。
そこから更に山道を1時間以上という
苦行に近い遠出になりました。
最短コースではありませんが
古い歴史ある神坂峠(みさかとうげ)から登ります。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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東海道から分れて中仙道へ入り、木曽路にかかろうとする所に、
関守のように立っているのが恵那山である。
大昔は中仙道は恵那山のすぐ東北に当たる神坂峠を越えて伊那谷に出た。
神坂(みさか)という名は日本武尊が東征の帰りに通過したからだと
伝えられている。事実、万葉集にも「千早ぶる神のみさか」という歌が
載っている。この御坂は和同年間には主要道路であったのだが、
南北朝分裂の争乱の頃から、この道は廃れて、
今の木曽路が中仙道として選ばれるようになった。
だから昔の神坂の旅人は倦くほど恵那山を眺めながら通った。
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梅雨や暑さを避けて、5月下旬に
久しぶりの長距離ドライブでした。
こまめに休憩をとり
睡魔は避けられましたが
中津川インターの手前にある
中央自動車道の恵那山トンネル8650mは
1975年の開通時、日本一の長さでした。
これだけ長いのに
全線で車線変更禁止になっていて
前のトラックを追い越すことができないので
通過時間を長く感じ疲れました。
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天気予報は悪くなかったのですが、
中津川に近づくと雨になり
登山道上りの景色は期待薄です。
中津川インターから車で山道を上り
神坂峠まで着くと、駐車場は
道路側に車が並び、奥に入れない状態で
何台かの車がどうしようか思案して
道路に止まっていました。
(写真は帰りに撮ったのでガラガラです)
しかたなく、奥の萬岳荘まで進み
食事の支度をしていたご主人に聞くと
駐車してよいとのことだったので
ありがたく止めさせてもらいました。
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到着から、だいぶ手間取りましたが
手早く登山の準備をして
萬岳荘を朝の6:15に出発です。
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車道を10分ほど歩いて戻り
神坂峠登山口にいた数名の先客に
あいさつをして登山開始です。
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こんもりとした丘を登り始めると
ゆったりと開けた笹道を進みます。
ガスに包まれて視界はほとんどありません。
緩く上下しながら登っていくと
神坂峠から20分で
富士見台パノラマコースの山頂です。
ガスで何も見えませんが
開放感のある場所でした。
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幸いにも、帰りには
ゆったりとした山並みが見えました。
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振り返って、神坂峠方向には
日本百名山が23座見られるという
富士見台でしょうか?
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恵那山も鍋をひっくり返した
ゆったりとした山容です。
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神坂峠コースは
高低差が一番少ないのですが
尾根道には微妙なアップダウンがあり
途中の大判山が下に見えます。
鳥越峠まで100mほど下りますので
帰りの最後にこの上りがあるのは
つらいものがあります。
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と言っても、朝の時点では
何も見えていませんので、無心に
先に進むだけです。
神坂峠から上った高さ以上に下り
40分で鳥越峠(標高1550m)に到着です。
標識には、恵那山2190mまで
3時間とあり(ガイドマップでは3:30)、
標高差640mは弥彦山1つ分ですから
気楽に考えていました。
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つづく