山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

変わったこと・・・魚沼駒ケ岳の秋-№3@もういちど日本百名山

2015-10-23 | 04越後駒ケ岳(夏・秋)
枝折峠の登山口で
思わぬ時間を過ごしてしまい
魚沼駒ケ岳登山のスタートは
7:30になりました。
左に滝雲を見下ろし
正面にはまだ遠い
魚沼駒ケ岳から中ノ岳の稜線が見えます。

足元の登山道が
前に通った道だというのは
しんどかった感覚とともに
所々思い出しますが
風景は
ほとんど覚えがありません。
視覚よりも体感したことの方が
忘れにくいということでしょう。
紅葉の真っ只中を
ノコギリの歯のような小さなピークを
いくつも上下して

*

明神峠まで30
そこから50分で道行山です。
おおよそ前回どおりのペースです。
それでもこの日は
他の登山者の皆さんに追い越され
追い越した人は
最後の下りの登山口のすぐ近くで
ただ一人でした。
日帰りは健脚の方ばかりです。
道行山は登山道から
少し横道に入って
ほんの少し上るのですが
前回はたぶん寄り道していないと思い
今回は思い切って登ってみました。
山頂らしく少し広場があって
360度どちらを見ても絵になります。

百草の池までの紅葉と
その上の前駒から山頂の緑が対照的で
これが秋の名山の証でしょう。

登ってきた道は不規則に曲がり
赤い竜の背中になっています。
時間とともに
滝雲はすっかり消えてしまい
奥只見湖(銀山湖)が姿を現しました。

唯一残念なのは
荒沢岳が逆光で影になっていること
くらいでしょう。
道行山から小倉山までは
少し下ってから上り返します。
50分かかりました。

紅葉はとても美しく
まだ風景を楽しむ余裕がありました。

6年前と変わったことが2つあります。
角材の階段や木道が整備され
とても歩きやすくなったこと。
駒の小屋下の岩場
1本だけあった鎖がなくなったので
登山道に1ヵ所も鎖場がないこと。
つづく