前回の魚沼駒ケ岳登山は
6年前の8月のことです。
登山の楽しみも苦しみもよく知らずに
一番近いからという
単純な理由で登ったのは
魚沼駒ケ岳2003mでした。
その時撮った写真を振り返ると
記録写真の域を出ず
この6年間に登った山々
特に、日本百名山33座が
感動を形にする方法を教えてくれたことに
改めて感謝したいと思います。
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最近は越後駒ケ岳の名が通っていますが
深田久弥さんの日本百名山では
魚沼駒ケ岳の名前で記載されていますので
ここでは魚沼駒ケ岳といたします。
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富士山の次に私の登った
4番目の日本百名山で
標高2003m
累積高低差1286m
距離7.2km×2
前回の上りは4:00、下りは3:30で
標準タイムの上り5:25、下り4:00を
大幅に下回りましたが
その当時と比べ体力が落ちているので
日帰りには厳しい行程になります。
この山に2回目の機会を与えたのは
目が覚めるような写真が撮れる
シグマの広角レンズのおかげです。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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魚沼三山は水無川の上流を包んで三角形に立っている。
そのうち一番高いのは中ノ岳2085m、
一番名の聞こえているのは信仰登山でにぎわう八海山であるが、
私があえて三山の代表として駒ケ岳を挙げたのは、
山としてこれが一番立派だからである。
巻機山から見た魚沼三山
中央が駒ケ岳です。
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狭い国道352号線を車で上っていると
まだ低い場所から見上げているので
ガスの影響で
レンズの性能が生かせていないけれど
深田さんが一番立派だという駒ケ岳の姿が
両腕を広げたように
朝日に赤く染まってきました。
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道の高度が上がるほど
朝日が照らす山頂の
彫りの深い姿がクリアになり
思わず車を止めさせます。
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国道を走る車の数は少なかったのに
登山口の枝折峠の駐車場は満車でしたが
道路脇の数台の駐車スペースに
1台分だけの空きがあり
幸運な登山スタートになりました。
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ほとんどの皆さんが山に登らず
カメラやビデオを据えて何か撮っています。
視線の先を覗いて見ると
見事な滝雲です。
静止画ではわかりにくいのですが
雲が紅葉の山の斜面に沿って
ゆっくり流れ落ちていました。
毎日見られるわけではなく
10月の寒い朝が一番確率が高いそうです。
幸運が重なりました。
雲の向こうの山は
日本二百名山の荒沢岳です。
美しい姿をしていますが
鎖場・やせ尾根など難所の多い山のようです。
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つづく