山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

針葉樹林をトーミの頭まで@浅間山☆日本百名山№30

2014-06-05 | 30浅間山(春)
浅間山登山口の車坂峠は
標高1973mにあり、
浅間山の外輪山にある
トーミの頭まで高低差327mです。
表コースで行く登山道は
赤黒い土と針葉樹の林の中です。

笹で覆われた斜面を
いつものように花を探しながら
ゆっくりと登ると
10分ほどで車坂山となり
すぐに下り始めます。

鞍部は深くはないのですが
下山の最後に上りがあるのは
きびしいなと思いながら
先を見ると
見渡す限りの森で
正面の山は
外輪山の黒斑山でしょう。

穏やかな山容です。
浅間山の姿は見えず
火山の面影はありません。
登山口から25分ほど歩き
上りの傾斜が少しきつくなると
展望のよい広場がありました。
振り返ると
大自然に囲まれて
アサマ2000スキー場が目立ちます。

花の百名山に選ばれた
高峰山から水ノ塔山・籠ノ登山の
広いエリアで緑が誘っています。
今回は日帰りなので
寄り道する訳にも行きませんが
花の他にも
浅間山が近くに見える
楽しめそうなエリアです。
表コースに花は見えません。
針葉樹の林が深くなり
登山道には
踏み固められた雪が残っています。

帰りは中コースにしましたが
樹木が密集して
地面の温度が上がりにくいため
もっと雪が多くて
滑りやすいので大変でした。
前に見える外輪山が近くなると

 その右端に
くびれたように低くなっている所が
ありました。
たぶん
そこに向かって行くのだと
予測したとおり
立ち枯れた樹木が増えてくると
その鞍部の向こうに
黒く浅間山の山頂部が見えました。

左の崖のようなところに
人が立っています。
あそこから見える風景は
すばらしいに違いありません。

やがて
林の中の避難小屋を過ぎると
むき出しの赤い火山岩が広がる
赤ゾレの頭となり
正面には
大きな浅間山の姿が
足を止めます。
目は釘付け。

トーミの頭に向かう
石がゴロゴロして歩きにくい
急坂を一歩ずつ登り

振り返ると
立ち枯れた樹木の向こうに見える
赤ゾレの頭からの道は
谷川岳の双耳峰を結ぶ道と
同じカーブを描いていました。

登山口からここまで1時間、
印象的なスポットが多く
楽しめるルートです。
最近は
写真を撮りながら進むので
ほとんど
休憩を取らなくなりました。
つづく